ローレンス・オリヴィエ賞受賞の演出家 ドミニク・ クックが C・P・テイラーの戯曲『GOOD』。演出 長塚圭史。佐藤隆太、萩原聖人、野波麻帆、藤野涼子、北川拓実、那須佐代子らの出演で4月6日〜 世田谷パブリックシアター、4月27日〜 兵庫県立芸術文化センターで上演。
舞台はヒトラー独裁が進む1930年代のドイツ。善良で知的なジョン・ハルダー教授は過去に書いた論文を読んだヒトラーに気に入られ、自身の意図とは関係なくナチスに取り込れてしまい人生が一変してしまう。自身が生き残るためにユダヤ人の親友を裏切り変わっていくハルダー。私たちは同じ立場に立った時、果たして“善き人”でいられるのか。今を生きる私たちへの警告として、新たな解釈で再構築する舞台。
初日前日の4月6日にフォトコールと会見が行われた。
会見に登壇したのは、佐藤隆太、萩原聖人、野波麻帆、藤野涼子、北川拓実、那須佐代子。
コメント
佐藤隆太
「この舞台は、重い題材を扱っていながら、非常に軽やかに物語が進んでいくので、人間のおかしさだったり、愚かさだったり、、、どなたが見ても共感いただけると思ってます。
今回、生演奏があって、歌も唄うんですけど、音楽の力ってすごく大きいんだなって改めて感じています、音楽や歌の力を借りて、この物語をすっと理解しやすく届けられると思ってます。」
萩原聖人
「演出するのも演じるのも観るのも難しい作品だなという印象ですが、この良いカンパニーでチャレンジする。明日初日を迎えることに緊張を感しています。今日まで、このカンパニーで努力してやってきました。青臭いですが、それが決して無駄にならない作品になっています。」
野波麻帆
「稽古場に入ってから、皆さんと難しい大変と感じた台本を紐解いていく中で、とても幸せな、楽しんで濃い時間を過ごせました。カンパニーの皆さんといい稽古、時間を過ごせたものをしっかりと本番に出せたらいいなと思っています。」
藤野涼子
「明日、初日を迎えるまで、あっという間でした。明日、お客さんと私たちとの対話でどうなっていくのか、それが楽しみでもあり恐怖でもありますが、このカンパニーで楽しく航海、、、冒険ができたらいいなと思っています。」
北川拓実
「僕にとってこの作品は挑戦だ。複数役を演じたり、難しさもある。何より豪華な皆さんと一緒に作り上げていくのはすごいプレッシャーですが、よい経験になる時間だと感じています。」
那須佐代子
「台本をもらったときの大変な作品という印象と、今思う印象がとても違うのです。テーマは重たいのですが、今は明るく楽しく、このギャップをしみじみ感じています。稽古場も笑いが絶えなくて、たくさん笑つて稽古をしてきました。明日からお客様に観ていただくことで、この作品が成長することを楽しみに思っています。」
あらすじ
ヒトラーが台頭し始めた 1930年代のドイツ・フランクフルト。 大学でドイツ文学を教える“善き人”ジョン・ハルダーは、妻や3人の子供たち、認知症の母親の面倒をみながら暮らす良き家庭人であった。ただ一人の親友はユダヤ人の精神科医モーリス。彼には家族の問題や突然訪れる妄想について打ち明ける事ができた。その妄想は、幻の楽団と歌手が登場し、状況に合わせた音楽を演奏するというもの。現実と妄想の区別がつかなくなっていると、ハルダーはモーリスに訴える。一方、モーリスも、自分がユダヤ人であることで、ナチスの反ユダヤ主義により、自分がドイツにいられなくなるのではないかという大きな不安を抱えていた。 そんなある日、ハルダーは講義を受ける女子学生アンから、このままでは単位が取れないと相談を受け、その夜自宅に彼女を呼んでしまう。夜遅く雨でずぶ濡れになって現れたアンに、彼は好意を寄せ、関係を持ち始めてしまう・・・。
概要
公演名:『GOOD』-善き人-
日程・会場
東京:2024年4月6日(土)~21日(日) 世田谷パブリックシアター
兵庫:2024年4月27日(土)~28日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
作:C.P テイラー
演出:長塚圭史
出演:佐藤隆太、萩原聖人、野波麻帆、藤野涼子、北川拓実、
佐々木春香、金子岳憲、片岡正二郎、大堀こういち、那須佐代子
スタッフ
翻訳:浦辺千鶴 音楽進行:荻野清子、秦コータロー、片岡正二郎 編曲:秦コータロー 美術:石原敬 照明:横原由祐 音響:佐藤日出夫 衣裳:前田文子 ヘアメイク:河村陽子 演出助手:神野真理亜 舞台監督:福澤諭志 宣伝美術:柳沼博雅 宣伝写真:渞忠之 宣伝スタリスト:菊池志真 宣伝ヘアメイク:河村陽子
主催・製作:フジテレビジョン、サンライズプロモーション東京 制作:パソナグループ、ycoment
問合: 0570-200-888(11:00~18:00/日・祝休業)
公式 HP:https://good2024.com