ロンドンのサザークプレイハウスにて2020年に初演された本作を`この6月に村井雄演出、永田崇人の出演により日本で初上演。一人芝居でありながら、複数の人物が登場し、狂気とナイーブさを兼ね備えた主人公と、少女から近所のおじさんまで個性あふれるキャラクターたち10役を演じ分けるソロパフォーマンスに永田崇人が挑戦。
今回、プロモーション映像が公開された。
STORY
姪の誕生日パーティ ある日の午後
主人公サーシャはパートナーの売れない俳優チェットとに古びた狭い部屋で暮らしている。
異父兄フリンの娘ジャミラ5歳の誕生日パーティに招待され、嫌々、車で向かう。
会場では案の定、サーシャが天才画家と呼ばれた少年時代のアート遍歴を執拗に語らせられ、無教養な配管工・ダギーは、サーシャの10代の頃の作品が掲載されているYouTubeまで必死に探しだす。兄フリンとサーシャの食い違う兄弟の記憶。昔馴染みのミセス・クルカルニも飼犬プードルの思い出話と共に参戦して、何気ない会話がサーシャの芸術性や画家として成功しなかった理由などの話題に傾き、サーシャをさらにイライラさせる。
サーシャの危うい雰囲気を察してか、ネーヴ(義姉)が、カラオケの告知に来たり、ケーキを配ったりと皆の気を反らして、サーシャのピンチを救うかのようにふるまう。
ついには痴呆症のネーヴの父が突然サーシャの触れられたくない過去を思い出す。
追い詰められたサーシャが、2階の部屋で一人きりになった際にとった行動とは?
パーティの間中、部屋にこもり絵を描いていた芸術家気質の姪のロビンがやっと出てきて、サーシャに語りかける。
10代の頃の自分、母の死、義兄、義姉の思い・・・閉ざしていたサーシャの心がふいに開かれる。
サーシャとチェットは人知れず帰宅する。その夜、ネーヴからの電話が「今日もまた家に幽霊が出て、知らない間に部屋を荒らしていったようだ。」と伝える。
サーシャはスケッチブックの新しいページを開く。今度はキャンバスに油絵で大きな作品を描こう。
チェットが描くための広いスペースは何とかするさ、とキスをしてくれる。そんな楽観的なチェットがサーシャは大好きだ。
概要
石井光三オフィスプロデュース ポルターガイスト
日程・会場:2024年6月14日〜6月23日 東京芸術劇場・シアターウエスト
作:フィリップ・リドリー
翻訳:小原真里
上演台本・演出:村井雄
出演:永田崇人
問合:03-5797-5502(平日12:00~18:00)
公式HP https://poltergeist2024.com ※準備中