ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』製作発表会レポ 山﨑玲奈 鈴木梨央

もはや夏の風物詩となっているブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』の製作発表会が行われた。
その前にこどもが主役の街「キッザニア東京」とコラボレーションしている期間限定「ピーター・パン パレード」のお披露目会に山﨑玲奈、鈴木梨央が参加し、街を一周。キッザニアは子供たちでいっぱい、パレードが始まると自然に子供達が集まり、手を振ったり、大盛況。そのあとに会見が行われた。

まずはパフォーマンス、4曲披露。
1曲目「心優しい羊飼い」ウェンディ:鈴木梨央、ダーリング夫人:壮一帆。ダーリング家の子供たちが寝る前にお母さんと歌う曲。

2曲目「ネバーランド」ピーター・パン:山﨑玲奈、ウェンディ:鈴木梨央。ピーターがウェンディにネバーランドとはどんなに素敵な場所なのかをウェンディに伝える曲。ウェンディは目を閉じて想像する。

3曲目「フックのワルツ」フック船長:小野田龍之介、パイレーツの一味。フック船長がいかに意地悪な悪党かを、パイレーツとともに歌った曲。

4曲目「アイム・フライング」ピーター・パン:山﨑玲奈。ピーター・パンがウェンディとジョン、マイケルに空の飛び方を教え、ネバーランドに旅立つ曲。

堀会長より挨拶。「今年で44年目を迎えます」と語り、「たくさんのお子さんとご家族に観ていただきたい、お求めやすいチケット料金で販売してます。海外旅行に行かれないので、せめてネバーランドへ!」とコメント。それからキャストが登壇。

登壇したのは、山﨑玲奈、小野田龍之介、鈴木梨央、壮 一帆、住 玲衣奈、そして演出・振付の長谷川 寧。
山崎玲奈「ピーター・パンは憧れの役、作品で(去年)参加できて嬉しかったです。今年はさらにグレードアップしたピーター・パンをお届けしたい」
小野田龍之介「去年は新参者でしたが、今年はピーター・パンが輝くように嫌な役に徹して!今年からパイレーツシートができた!パイレーツを応援してくれるシート(笑)。楽しい公演にしたい」
鈴木梨央「ウェンディはピーターが大好き、乙女の気持ちを忘れずに。成長していく過程をお見せできれば」
壮 一帆「22年に初参加し、今年改めて参加いたします。2年ぶりに参加できて嬉しいです。演出が変わるとこうも変わるんだと…」
住 玲衣奈「感情のたかぶりを身体を通して表現したい、ダンス、経験してきたことを活かしていきたい」
長谷川 寧「大人も子供も楽しめるは常套句ですが、本当のものを見せる、人がどうやって生きるのかを見せる作品に」

また役作りについて
山崎玲奈「子供の時に観た時はカッコよくってヒーローな存在。でもその裏の寂しがりや、イタズラっぽいところを大切にしたい」

小野田龍之介「一番有名な悪役、素晴らしい役です。怖い存在ですが、気高さの中にチャーミングな部分など、人間として隠してきれない部分がダダ漏れた男だと思っている、そこを大事にしたい、わがままに大胆に。僕の魅力もダダ漏れでいきたい(笑)」

鈴木梨央「お母さんっぽい、芯の強いウェンディ、気持ちが強いところを全面に。いろんな人とお話ししながらもっともっとパワーアップしてるように見えたら」

壮 一帆「理想的なお母さん、子供たちが大好きなお母さん、役者として楽しみにしています。あんなお母さんがいたらいいな、と思っていただけるように」
住 玲衣奈「モリビトの部族、民族性、佇まいを大切にしたい」

楽しいこととは、という質問については、山崎玲奈と小野田龍之介は二人で東京ディズニーシーに誕生した新エリア「ファンタジースプリングス」を一緒に訪れたそう。山崎玲奈は「(ディズニーの)ネバーランドに出かけてきました、マジでスゲェな(笑)。本当に夢の世界に連れてってくれる。テンション上げてワクワクドキドキ、アクティブに」と言いそこに「”スゲェな”」って、イマドキだな(笑)」と小野田龍之介のツッコミが。さらに「舞台上で余計なことをしまくって(笑)、去年の垢を落として。ディズニーリゾートのピーターパンエリア、幸せ、ヤバい!鬱陶しいピーターパンをめちゃめちゃに(笑)」とコメント。
演出については

長谷川 寧は「ちゃんと大人になるのが魅力かな?ウェンディはお母さんになる…時間について考えたい、時間は有限であることを意識、誰もが時間は大事にしたいところ」と言い、小野田龍之介は「ネバーランドは無限の可能性のある世界、人間の本気は熱い、影をとりにいくシーンやワニも人間が表現する、人間の素晴らしさが詰まっています。人間の限界を超えています」と長谷川演出について熱く語る。

また登壇者の”初観劇はいつ?”の質問。
山崎玲奈「初観劇は『ピーター・パン』、ディズニーの『ピーター・パン』が好きでそれがきっかけ。東京に出てきて観ました、新鮮な気持ち、妖精の粉をまいてくれる、劇場全体がネバーランドでした」と語り、小野田龍之介は「お子さんにどの演劇を見せるかと言ったら『ピーター・パン』かな?」と言い、鈴木梨央は「初観劇は10年前ぐらい『ベルサイユのばら』、かっこいい!」と言ったところで、壮 一帆が「何組で?」と…鈴木梨央の回答は「宙組」、壮 一帆は「雪組で『ベルばら』やってました」とコメント、チィっと違った(笑)。

その壮 一帆の初観劇は宝塚、「地元だったので」、住 玲衣奈は「観るより出てたのが最初、壺の中から先輩が踊ってるのを観てました」とコメント、舞台歴長い!長谷川 寧は「演劇ではなくライブでした。音の響き方が独特だった、それを感覚的に覚えています。この作品も残るものになれば」とコメント。

最後に公演PR。

山崎玲奈「『ピーター・パン』、新しいキャストもお迎えして、新しいネバーランドが見えた気がします、みなさんにもぜひ!」
東京公演は7月24日より。

ストーリー
ロンドンに住むダーリング夫妻の子どもたち、ウェンディ、ジョン、マイケルの部屋に、空を飛べる不思議な男の子が“あるもの”を取りに忍び込みます。その子の名前は、ピーター・パン。ピーターは3人の子どもたちを連れ、いつまでも子どもでいられる“ネバーランド”へ飛び立ちます。 ウェンディはネバーランドで出会った迷子たちの“お母さん”になり、タイガー・リリー率いるモリビト(森の住人たち)とも仲良くなりました。ウェンディたちは、みんなと楽しく愉快な時を過ごしながらも、いつしか我が家が恋しくなり、迷子たちも連れてロンドンの家に戻ることにします。 一方、フック船長率いるパイレーツたちはウェンディを自分たちの“お母さん”にしようと、捕まえてしまいます。それを知ったピーターは、ティンカーベルとともに海賊船へ向かい、リリーたちと協力して、フック船長やパイレーツたちとの激しい戦いの末、ウェンディを救います。 いよいよ、ロンドンに帰る時、ピーターとの最後の別れを惜しむウェンディたち。ウェンディは彼にお願いをします。「春の大掃除の季節にはきっと迎えにきてね。」と。時が経ち、約束を果たしにピーターがやってくるのですが・・・。

公演日程・会場
東京:2024年7月24日(水)~8月2日(金) 東京国際フォーラム ホールC
ツアー公演
愛知:2024年8月11日(日)~12日(月・祝) 御園座
広島:2024年8月17日(土)~18日(日) 広島文化学園HBGホール
魚津:2024年8月24日(土)~25日(日) 新川文化ホール 大ホール
大阪:2024年8月31日(土) 梅田芸術劇場メインホール
公演概要
青山メインランドファンタジースペシャル
ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』
キャスト
ピーター・パン:山﨑玲奈
フック船長:小野田龍之介
ウェンディ:鈴木梨央
ダーリング夫人:壮 一帆
タイガー・リリー:住 玲衣奈
パイレーツ*:荒川湧太、今村洋一、加瀬友音、鈴木真之介、鳥居留圭、渡部又吁
ロストボーイズ*:小熊 綸、梶 みなみ、田代 明、德岡 明、松尾音音
モリビト*:ASUKA、石原詩月、伊藤 奨、児玉彩愛、小宮海里、七理ひなの、古澤美樹、森田駿介
ジョン*(Wキャスト):畠中一花、三木美怜
マイケル*(Wキャスト):杉山穂乃果、須田麗央
スウィング*:島野知也、三井夕萌
*五十音順
スタッフ
原作:サー・J・M・バリによる作品を元にしたミュージカル
作詞:キャロリン・リー
作曲:モリス(ムース)・チャーラップ
翻訳・訳詞:福田響志
演出・振付:長谷川 寧
音楽監督:宮川彬良
美術:BLANk R&D
照明:齋藤茂男
音響:井上正弘
衣裳:高橋 毅
ヘアメイク:河村陽子
アクション・パルクール:HAYATE
映像:anno lab
フライング:松藤和広
歌唱指導:板垣辰治
振付助手:仙石孝太朗/溝上瑞季
アクション・パルクール助手:島野知也
稽古ピアノ:中野裕子
演出助手:坂本聖子/玉置千砂子
舞台監督:小澤久明/瀧原寿子
エグゼクティブ・プロデューサー:堀 威夫
主催・企画制作:ホリプロ
特別協賛:青山メインランド

公式サイト:https://horipro-stage.jp/stage/peterpan/