本多劇場グループ×海外戯曲シリーズ第4弾は、Joe Penhallの「BIRTHDAY」を上演。
この作品は、近未来には起こりうるような男性が妊娠出産するという選択をした夫婦と、病院スタッフの会話を通し、NHSの問題や白人ミドルクラスによる人種差別、男性目線で作られた現代社会の問題を突くコメディ作品。
本邦初演は2021年9月。新宿シアタートップスのオープニングシリーズの1つとして上演し、当時は稽古も公演もコロナ禍の制限下にあり、リーディング公演でのお披露目でしたが、
今回満を持して演劇公演として、戯曲翻訳の若き旗手として存在感を発揮する小田島創志と真摯な創作姿勢と戯曲を深く読み込む演出に定評のある大澤遊が、当時の脚本を更にブラッシュアップし、新宿シアタートップスで再び幕を。
出演者には、リーディング公演より引き続き、宮菜穂子、山崎静代、石山蓮華の3人に加え、
本作のキーマンとなるエド役に数々の舞台作品に出演している阿岐之将一をを新たに迎える。
物語
エド(夫)とリサ(妻)にまた子供が生まれようとしている。妊娠しているのはエド。
NHS(国民保健サービス)管理下の病院で帝王切開に臨もうとしているが、病院は人員不足で、なかなか対応してもらえない。
ようやくやってきた助産師のジョイスにイライラする2人。そこに研修医のナターシャが現れ、「胎児の首にへその緒が巻き付いてる」と告げる。エドは無事に出産できるのか・・・
NHSの問題や白人ミドルクラスによる人種差別、男性目線で作られた社会の問題が見えてくる、皮肉の効いた傑作コメディ。
概要
日程・会場:2024/07/24 (水) ~ 2024/07/30 (火) 新宿シアタートップス
原作:Joe Penhall
翻訳:小田島創志
演出:大澤遊
出演:阿岐之将一(ワタナベエンターテインメント)、宮菜穂子、山崎静代(吉本興業株式会社)、石山蓮華(Jungle)