『フィレンツェの悲劇』『ジャンニ・スキッキ』“フィレンツェ・ダブルビル”がオペラパレスに再登場

迷宮都市フィレンツェを手掛かりに夢幻の世界へ誘う“フィレンツェ・ダブルビル”がオペラパレスに再登場。共に豊麗な管弦楽を伴う対照的な秀作2作を一挙に楽しめる、贅沢な一夜。
『フィレンツェの悲劇』はワイルドの戯曲を原作に、耽美的な音楽で知られる後期ロマン派の作曲家ツェムリンスキーが作曲した、夫婦と妻の愛人の3人が繰り広げる倒錯的顛末の前衛作。もう一方の『ジャンニ・スキッキ』はアリア「私のお父さん」で有名な、遺産相続をめぐる騒動と若いカップルの恋を描いたプッチーニ極上の喜劇。

ともに20世紀初頭を代表する作曲家による、たった1幕に人間模様がぎゅっと凝縮された秀作のカップリングです。
『フィレンツェの悲劇』のキャストには、艶やかな声と深い表現力で圧倒的人気を誇るバリトンのスター、トーマス・ヨハネス・マイヤーがシモーネ役に、対するグイード役には強靭な声を誇るテノール、デヴィッド・ポメロイが登場。『ジャンニ・スキッキ』タイトルロールにはイタリアの人気バリトンのピエトロ・スパニョーリが芸達者ぶりを発揮。砂田愛梨、村上公太ほかずらりと揃う日本人キャストの活躍も注目。

あらすじ
「フィレンツェの悲劇」
商人シモーネは、妻ビアンカとフィレンツェ公グイードの浮気を疑う。夫の死を願うビアンカ。男2人は決闘することになり、シモーネがグ
イードを絞め殺す。ビアンカは夫の強さに恍惚となり、シモーネは妻の美しさを讃える。

「ジャンニ・スキッキ」
亡くなったばかりの大富豪ブオーゾの寝室。遺産が修道院に寄付されると知り、親類たちは愕然とする。ブオーゾの甥リヌッチョと結婚したい娘ラウレッタに懇願され、ジャンニ・スキッキは遺言状を書き換える計画を立てる。

概要
日程・会場:2025 年 2 月 2 日(日)14:00/4 日(火)14:00/6 日(木)18:30/8 日(土)14:00 新国立劇場 オペラパレス
※予定上演時間 約 2 時間 35 分(休憩含む)
*ラウレッタ役に出演を予定していた三宅理恵は、健康上の理由により出演できなくなりました。代わって砂田愛梨が出演いたします。
指揮:沼尻竜典
演出:粟國 淳
美術:横田あつみ
衣裳:増田恵美
照明:大島祐夫
出演:
「フィレンツェの悲劇」
グイード・バルディ:デヴィッド・ポメロイ
シモーネ:トーマス・ヨハネス・マイヤー
ビアンカ:ナンシー・ヴァイスバッハ

「ジャンニ・スキッキ」
ジャンニ・スキッキ:ピエトロ・スパニョーリ
ラウレッタ:砂田愛梨
ツィータ:与田朝子
リヌッチョ:村上公太

公式サイト:https://www.nntt.jac.go.jp