山猫智代&犬野玲子の演劇ユニット 犬猫会 vol.8『トップ・ガールズ』上演中 コメントも_

成功の裏側に潜むドラマを描いたキャリル・チャーチルの代表作。
40年経っても色褪せることなく、現代を生きる私たちへ 女性と社会の在り方を問いかける。
権力と野心の交差点で響く、彼女たちの真実の声とは――
ここに集うは、各々の現場で輝く俳優たち! 『トップ・ガールズ』常田景子の新訳にて上演中。
俳優・脚本家の山下智代(山猫智代)と演出家・スタッフ 水野玲子(犬野玲子)による演劇ユニット、犬猫会が『トップ・ガールズ』に挑んだ公演が1月23日(木)にSOOOdramatic!(台東区)にて開幕。1月26日(日)まで上演。

犬猫会とは、 山猫智代の脚本を水野玲子が演出、お招きした俳優と山下智代が出演するプロデュース公演形式で舞台作品をつくっている。
物語と共にどこか遠い旅路へ導くようなファンタジーとプチ SF な世界観を得意とする山猫と、細やかな心情描写と抽象的でダイナミックな舞台美術で想像力を掻き立てる演出を得意とする水野。
2人が「アーティストと して社会とどう向き合い、今何を届けたいか」
頭としっぽを振ってひねり出した作品を上演している。

2023年度より海外戯曲に取り組み、今回第3弾。権力と野心の交差点で響く彼女たちの真実の声を、第1幕には登場しない現実世界の登場人物アンジーに焦点を充てることで新たに見つめ直し描き出す。

あらすじ
今夜はロンドンのキャリアウーマン、マーリーンの役員昇進パーティー。ウェイトレスにボトルワインを注文するとそこへ、歴史上や文学、絵画の世界で名を残した古今東西の女性たちが続々集い始める。世界中を旅した女性探検家、イザベラ・バード。日本の帝の寵愛を受けたが尼僧となった、二条。ブリューゲルの絵に描かれる女傑、フリート。男装し法王の地位を得た、ヨハンナ。「カンタベリー物語」に登場する従順な妻、グリセルダ。
時空を超えて集う女たちの弾丸トークに、本音が見え隠れする。
やがて物語は職場、家庭と現実世界へ展開。様々な視点から女性たちの生き様を映し出す。

成功の裏側に潜むドラマを描いたキャリル・チャーチルの代表作。
40年経っても色褪せることなく、現代を生きる私たちへ 女性と社会の在り方を問いかける。
権力と野心の交差点で響く、彼女たちの真実の声とは――
ここに集うは、各々の現場で輝く俳優たち! 『トップ・ガールズ』常田景子の新訳にて上演!

コメント
今、このキャスト、スタッフ陣で『トップ・ガールズ』を皆様にお見せ出来ることを嬉しく思います。1980年代のイギリス社会は、今の私たちの生活にも蔓延る「自己責任論」「成果主義」などが世に広まった時期です。女性たちがそのような社会で働きに出ることに対する畏敬の念と、構造的な難しさを感じます。また、社会の中で見捨てられていく存在がいることを、私たちは忘れてはいけないと思っています。私にとって今回の主軸はアンジーですが、皆様それぞれにこの作品の中で共感するキャラクターを見つける事になると思います。7人の女性が様々演じるキャラクターどの存在も、濃密な人物像となっております。是非SOOO dramatic!にてキャリル・チャーチルの代表作を楽しみに来てください!
演出:水野玲子(犬猫会)

公演概要
犬猫会 vol.8『トップ・ガールズ』
作 キャリル・チャーチル/翻訳 常田景子
​演出 水野玲子
日程・会場:2025年 1/23(木)-26(日) 全7ステージ SOOO dramatic!
出演
石村みか(てがみ座)、いまい彩乃(タテヨコ企画)、及川詩乃(劇団5454)、下池沙知(文学座)、seico(ファニーキャンクス)、名越志保(文学座)、山下智代(犬猫会)

スタッフ
音楽・演奏 後藤浩明/音響 金子幸世(TEO)/音響操作 池田優美(文学座)
照明 若林恒美/美術 正岡香乃/衣裳 小林巨和
舞台監督 宅間脩起/制作 三國谷花/稽古場代役 村山かおり
広報 磯貝美来/宣伝写真 犬野玲子/宣伝デザイン 山猫智代
鑑賞サポート 情報保障ユニット・シナモン
映像撮影 吉田高尾/舞台写真 古元道広
協力 河合祥一郎、早川信、てがみ座、タテヨコ企画、劇団 5454、ファニーキャンクス

主催 犬猫会
​助成 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】

公式サイト:https://inunekokai.wixsite.com/koushiki