新国立劇場 こどものためのオペラ劇場 2025 『オペラをつくろう! 小さなエントツそうじ屋さん』上演

ゴールデンウィークの新国立劇場に、「こどものためのオペラ劇場」が登場! イギリスを代表する作曲家ブリテンの、舞台と子どもたちへの愛情がたっぷり詰まった名作『オペラをつくろう!小さなエントツそうじ屋さん』を。
『オペラをつくろう!小さなエントツそうじ屋さん』は、オペラ『小さなエントツそうじ屋さん』本編の前に、オペラの世界に誘う短い劇と、劇中で歌う合唱を客席みんなで練習する“リハーサル”が付いた作品。舞台には子どもも大人も出演。客席のみんなも一緒に劇中歌を歌って、オペラ『小さなエントツそうじ屋さん』を創り上げていく。


子どもたちに優れた生の舞台芸術を届け、オペラの楽しさを体験する機会を提供する「こどものためのオペラ劇場」の登場はなんと14年ぶり。待望の上演です。今年のゴールデンウィークは、新国立劇場でオペラ鑑賞デビュー。
オペラは、登場人物の気持ちやせりふを「歌うこと」で表現してストーリーが進行する、お芝居と音楽が融合した舞台芸術。今年のゴールデンウィーク、日本のオペラの殿堂・新国立劇場が、初めてオペラを観る子どもたちへ向けて、「こどものためのオペラ劇場」として、ブリテン作曲『オペラをつくろう!小さなエントツそうじ屋さん』を上演。
『オペラをつくろう!小さなエントツそうじ屋さん』を作曲したベンジャミン・ブリテンは、20 世紀イギリスを代表する作曲家。オペラやバレエなど、舞台のための作品も沢山作っているが、子どものための作品もライフワークとしていた。管弦楽曲『青少年のための管弦楽入門』は、世界中で音楽鑑賞教材として親しまれている名曲。そのブリテンの愛情がたっぷり詰まった『オペラをつくろう!小さなエントツそうじ屋さん』は、世界中で愛されている作品。


オペラ『小さなエントツそうじ屋さん』には、客席の子どもたちが歌うためのとっておきの洒脱な曲が含まれているのが特徴。子どもたちも自然と、能動的にオペラの世界に入り込んでいく仕掛けに。
第1部は子どもたちと大人の会話からオペラ創りが始まる劇。「オペラって何?」「私たちにもオペラができるかな」という会話から、この舞台は動き出します。第2部は客席の観客も一緒に歌って参加する、劇中歌の「リハーサル」。そして第3部としていよいよ、皆で創り上げたオペラ『小さなエントツそうじ屋さん』が舞台にかかる。
子どもたちを自然と巻き込んでオペラへ誘う趣向は、いっそうの楽しさと一体感、達成感をもたらし、子どもたちも参加しながらスピーディーに進行。

左上より秋本 健、中川誠宏、立川かずさ、
中村麻梨絵、島内菜々子、川越未晴、前川依子
左上より田中雅史、高橋拓真、松浦 麗、
和田しほり、重田 栞、岩本麻里、齊藤日向
指揮:冨平恭平
演出:澤田康子
美術:長田佳代子

オペラ『小さなエントツそうじ屋さん』では、子どもたちの驚きや喜び、恐れ、幸福感が美しい音楽になって描かれており、曲と曲はせりふで繋がれるので、オペラが初めてという子どもたちも、展開についていけなくなってしまう心配なし、オペラデビューにはもってこいの作品。公演はゴールデンウィークの5月5、6日。

オペラ『小さなエントツそうじ屋さん』ものがたり
小さな男の子サムは、意地のわるい男ボブとクレムのもとで、エントツそうじの仕事をさせられている。ある日エントツに入ってそうじをしていたサムは、体がはさまって出られなくなってしまう。エントツから聞こえるさけび声に気づいた、その家の子どもたち――ジュリエット、ソフィー、ゲイ、そしていとこのジョンにヒューとティナ――は、中に男の子がいるのにびっくり。みんなでサムを引っぱり出してボブとクレムに見つからないようにかくし、すすだらけの体をおふろでピカピカにあらい、食べ物を食べさせる。サムからつらい生活の話を聞いた子どもたちは、何とかしてサムをボブとクレムから助け出して家へ帰そうと、サムをにがす作戦を立て始めた……。

概要
日程・会場:2025年5月5日、6日 新国立劇場
作曲:ベンジャミン・ブリテン
台本:エリック・クロージャ―
訳詞・脚色:加藤 直
指揮:冨平恭平
上演台本・演出:澤田康子
美術:長田佳代子
公式サイト:https://www.nntt.jac.go.jp