
『十二人の怒れる男』は、もともと1954年に放送されたアメリカのテレビドラマだった作品をヘンリー・フォンダが惚れ込んで脚本のレジナルド・ローズと共同で製作し映画化し、1957年ベルリン国際映画祭金熊賞受賞、アカデミー賞作品賞、監督賞、脚色にノミネートされた“法廷もの”の最高傑作。
今回、⼩⽥島恒志と⼩⽥島則⼦が翻訳を務め、演出は、ミステリーを専⾨に舞台を制作しているノサカラボの代表であり、これまでも『アガサ・クリスティ作品』や『神津恭介シリーズ』など重厚な作品を⼿掛け、また、緻密な伏線を敷いたシチュエーションコメディにも巧みな⼿腕を発揮する演出家、野坂実。
キャストには、物静かで思慮深い紳士、陪審員8を富永勇也が、そして、地味で狭量だが辛抱強い男である陪審員長(陪審員1)に牧田哲也。従順で引っ込み思案な男、陪審員2に朝田淳弥。非常に頑健で力強い男、陪審員3に日向野祥。裕福で地位のある男のように思われる陪審員4に松田賢二。素朴でとてもおびえている若者である陪審員5に輝海。正直だが頭が鈍く、慎重で決断をなかなか下せない陪審員6に宮崎卓真。穏やかで優しい高齢男性、陪審員9に桂憲一。怒りっぽく不機嫌な男、陪審員10に小波津亜廉。ヨーロッパからの難民、陪審員11に松永有紘。人当たりが良い、明るい広告マン、裁判にもあまり真剣に取り組む気がない陪審員12に宮城紘大が担う。
大げさに相手を歓待するセールスマン・タイプの男である陪審員7のキャストは後日発表予定。
⼩⽥島恒志と⼩⽥島則⼦による新訳、野坂実ならではの演出、チケットは3月8日(土)10:00より一般発売開始。
あらすじ
物語の舞台は、ある殺人事件裁判の陪審員室。被告は18歳の少年で、父親を殺した罪に問われている。裁判では、少年が有罪であり死刑になる可能性が高い状況だった。
陪審員12人が集まり、評議を行い、全員一致で判決を下さなければならない。
最初の投票では、11人が「有罪」と主張するが、ただ1人(陪審員8番)が「無罪」に票を投じる。彼は少年が有罪であると結論づける前に、証拠や証言を慎重に検討すべきだと主張したのだ。
この1人の異議により、陪審員たちは事件を再検討し始める。議論が進むにつれ、証拠や証言の矛盾点が次々と明らかになり、陪審員たちはそれぞれの先入観や偏見と向き合わざるを得なくなっていく。彼らの間で緊張感が高まり、激しい議論が繰り広げられる中、次第にそれぞれの考え方にも変化がみられていく。
概要
「十二人の怒れる男たち」
日程・会場:2025年3月26日(水)~30日(日)サンシャイン劇場
原作:レジナルド・ローズ/翻訳:小田島恒志、小田島則子/演出:野坂 実
出演
富永勇也、小波津亜廉、日向野祥、宮城紘大、朝田淳弥、松永有紘、輝海、宮崎卓真、菊池拳心/松田賢二/
牧田哲也/桂憲一 ほか
公式X(旧Twitter):https://x.com/12angrymanstage
公演公式サイト:https://12angryman-stage.com/
主催・製作 舞台「十二人の怒れる男たち」製作委員会