劇団スタジオライフ 『ガラスの動物園』 2025 年 6 月上演

劇団スタジオライフ がテネシー・ウィリアムズの傑作『ガラスの動物園』を上演する。
1944年にシカゴで初演され、翌年45年にニューヨークで爆発的なヒットを記録、ウィリアムズの名を一挙に高めた作品。
日本では1950年に初演されて以来、いろいろな劇団、カンパニーで上演。スタジオライフでは、今回は2回目の上演となる。

劇団より
『ガラスの動物園』は、今の時代で言えばまさしく「負け組」の話かもしれません。母、姉、弟の一家は靴倉庫で働くトムの給料とアマンダの雑誌の勧誘による収入で細々と暮らしています。夫々が夫々を思いやって良かれと思うことをするのに何故か裏目に出てしまう、そして誤解と怒りと哀しみに襲われる現実が待ち受けているのです。切ないです。が、この切なさが優しさに裏打ちされているというところが『ガラスの動物園』の魅力だと思っています。
再演となる今回は、この魅力をさらに深めてゆきたいと思っています。そしてスタジオライフ版は、ジム・オコナーの優しさにも光を当てています。ローラを弄んだ嫌な奴というイメージを持たれることが多いようですが気の毒でなりません。ジムの内面にかなり踏み込んで、彼の優しさがうかがえるアプローチを試みています。
暗い話と思われがちな『ガラスの動物園』ですが、それは登場人物を取り巻く現実の厳しさと暗さであり、
作品そのものは愛と優しさが根底を成している物語と思うのです。
劇団スタジオライフならではの『ガラスの動物園』へお越しいただきたく存じます。

ストーリー
1930 年の不況時代、アメリカ、セントルイスの裏町にあるアパートに暮らすウィングフィールド家の物語。登場人物は4 人、語り手となるトム、その姉のローラ、母親のアマンダ、そして靴倉庫で働くトムの同僚のジム。トムは貧しく息の詰まるような現状からの逃亡を夢見ている。かつて父親が突然の出奔をしたように・・・ 姉のローラは少女時代に罹った病の後遺症で少し足を引きずっている。そのことが彼女を内気にして人との交流を拒むようにガラス細工の動物たちに囲まれて暮らしている。母のアマンダは
南部で過ごしていた裕福な少女時代の思い出から離れられずにいる。目下のアマンダの最大の悩みはローラの結婚のこと。働きにも行けず内に籠ったローラの将来を案じて結婚相手を切望し、トムに若い紳士を紹介して欲しいと頼みつづけていた。そして或る夜、春雷と共にトムは一人の青年を連れてくる。靴倉庫で働く同僚のジム・オコナーだ。トムは知る由もなかったが、彼はローラがハイスクール時代に憧れていた学園のスターだった・・・・。

概要
タイトル: 『ガラスの動物園』
作:テネシー・ウィリアムズ
翻訳:鳴海四郎
演出:倉田 淳
日程・劇場:2025年6月19 日(木)~29日(日) ウエストエンドスタジオ
出演
アマンダ・ウィングフィールド:楢原秀佳
ローラ・ウィングフィールド:吉成奨人(Blueチーム)/青木隆敏(Roseチーム)
トム・ウィングフィールド:奥田努(Blueチーム))/笠原浩夫(Roseチーム)
ジム・オコナー:鈴木翔音(Blueチーム)/坂本岳大(Roseチーム)

公式SNS
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