
今年、一番の話題作、劇団四季ミュージカル『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が満を辞して6日、開幕。
原作は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(原題: Back to the Future)1985年のアメリカのSF映画。ロバート・ゼメキスが監督し、ボブ・ゲイルと共に脚本を作成、マイケル・J・フォックス、クリストファー・ロイド、リー・トンプソン、クリスピン・グローヴァー、トーマス・F・ウィルソンらが出演。今年は公開から40年の節目の年にあたる。
劇場全体がバック・トゥ・ザ・フューチャー』の世界に。開演前の舞台に諸注意が出るが、これも『バック・トゥ・ザ・フューチャー』的!始まる前からかなりの没入感、回路基板をイメージしたLEDボードが客席の壁面や天井に設置、作品の世界観に浸ることができる。
時間になり、舞台のスクリーンの映像、現代からカウントダウンが始まり、物語の時代設定である1985年に劇場全体が”タイムスリップ”という心憎い演出。客席は早くも大興奮!

最初はドクの部屋。この物語の主人公・マーティが登場、部屋にドクはいなかったが、録音の声だけが響く、のっけからクスリと笑わせる。そして舞台はあっという間に街中に、1985年、カリフォルニア州ヒルバレー(架空の都市)、ファッションが…カラフルなレオタード、あの当時流行った女性の髪型は大きく膨らませたヘアスタイル、ふわふわウェーブヘア、「流行った、流行った、この髪型」と思う観客は…バブル期イケイケ(笑)。マーティはうだつの上がらない気弱な父・ジョージ始め、冴えない家族、なかなかうまく行かないバンドマンへの夢、だが、それなりに生活していた。そして、マーティはドクの待ち合わせ場所・「ツイン・パインズ・モール」の駐車場へ。

ドクは乗用車デロリアン・DMC-12を改造してタイムマシンを発明。成り行きで手伝うことになったマーティ、ところが!アクシデント発生!タイムマシンの肝である次元転移装置の燃料として用いるプルトニウム、防護服を着ていたドクだったが、不備があり、彼自身、プルトニウムに汚染されてしまい、倒れるドク。「医者を!」慌てるマーティ、ところが!なんと!1955年のヒルバレーへタイムトラベル!

「なんてこった!」なんとかして元の自分の時代へ戻らなければ!というのが大体の流れ。
映画ファンなら、ストーリーもオチも先刻承知なはず。物語はほぼ原作の映画通りだが、ところどころ、このミュージカルオリジナルな設定もあり、ファンはそこにはすぐに気づくはず。




また、映画の名場面もしっかり。ミュージカル仕立てなので、音楽が多彩、映画にも出てきたが、「Johnny B. Goode」もしっかり。1955年のシーンでは衣装はもちろん、ダンスもこの時代らしいステップ。また、映画でも描かれていたが、マーティがロレインの部屋で目を醒ます場面、「カルバン・クライン」と呼ばれ、下着にデザイナーの文字が入っていたがために名前を勘違い。1985年では普通でも、1955年にはない、そこを笑いに。そういった細かい笑い、ジョークを交えて進行、客席は笑いが絶えない。


そして、さすが21世紀、それこそ、1980年代には絶対に不可能だった映像演出、タイムスリップするところなど、迫力満点、観客はマーティとともにデロリアンに乗ってタイムトラベルの気分も味わえる。
何もかもわかっているにも関わらず、見入ってしまう面白さ、ゲネプロではマーティ役は立崇なおと、ドクは野中万寿夫、ジョージは斎藤洋一郎、ロレインは海沼千明、ビフに酒井康樹、ゴールディ・ウィルソンに安田楓汰という布陣、作品愛を感じる演技、また、”アドリブ???”と思わせるところもあるので、瞬きせずに見てほしい(笑)。ラスト、冒頭の1985年とはちょっぴり変わっていた1985年。

映画もそうだが、HAPPYな変わり方、そして最後は…お楽しみ。また、ショップではさまざまなグッズが販売されているが、やはり目玉はマーティが着ているベスト。これを着たらタイムスリップできるかも(笑)、四季食堂ではコラボメニューが展開、まる1日『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の世界に浸れる。
とにかく、百聞は一見にしかず、デロリアンを見に、そしてタイムトラベル体験をしに劇場へ。
ストーリー
1985年、カリフォルニア州ヒルバレー。
ロックスターに憧れる高校生のマーティ・マクフライは、冴えない日々にうんざりしていた。
彼の友人である科学者の“ドク”ことエメット・ブラウン博士は周囲から
変わり者扱いされていたが、ついにデロリアンを改造したタイムマシンを発明する。
マーティはデロリアンの実験を手伝う中で、
アクシデントにより1955年のヒルバレーへタイムトラベルしてしまう。
その時代のドクを探し出し、なんとか1985年に戻ろうと奮闘するマーティ。
ところが、あろうことか高校時代の母親・ロレインに惚れられてしまう。
一方、若き日の父親・ジョージは内気で自信がなく、ロレインに話しかけることもできない。
両親が恋に落ちなければ、自分が生まれない!
果たして、マーティは二人の仲を取り持ち、未来に帰ることができるのか……!?
<稽古場レポ記事>
<製作発表会レポ記事>
概要
日程・会場:2025年4月6日〜 四季劇場[秋]
チケット発売中
公式サイト:https://www.shiki.jp
舞台撮影:荒井健