戸塚祥太主演 舞台『アーモンド』再演。 崎山つばさ, 水夏希, 松村優, 平川結月, 首藤康之, 久世星佳 コメントも_

韓国発行部数100万部超え&本屋大賞翻訳部門(2020年)第1位小説の舞台化、舞台『アーモンド』が再演。主演は戸塚祥太、共演は崎山つばさ、水夏希、松村優、平川結月、首藤康之、久世星佳。公演は8月30日~9月14日にシアタートラム、9月19日~9月21日に近鉄アート館にて。

コメント
ユンジェ/戸塚祥太 (とつか・しょうた)

アレキシミアというアーモンド扁桃体の異常で感情を持たない人間になってしまった子。恐怖を感じる事がない事から怪物と呼ばれ周囲の人たちと交われない。
<コメント>
感情をうまく感じる事ができないユンジェを演じると知った時、僕の手のひらには太く長い感情線が刻まれていることを思い出した。それを指摘されたのがいつ頃だったのか曖昧ですが、自分の認識では感情表現をする事が苦手な人間だと思っていたので意外でした。感受性はあっても、湧いてきたものを外に出すアウトプットの作業が苦手なのかもしれません。ただ、それでも喜怒哀楽は持っているはずです。それらを舞台の上からどう届けていくか。その方法や理解を深めてもらえた演出の板垣恭一さんと数年ぶりに再会できることに喜びを感じています。キャストの皆さん、スタッフさん、お客さんとの新たな出会いに胸がときめいております。
そして、おそらく稽古が始まると不器用な自分に怒り、拙い自分の背中に哀しみの色が滲む。怒と哀の往復を繰り返した末に自分自身が空っぽになって、ひたすら作品の一欠片になれるように善処できていると思います。2025年版の舞台「アーモンド」楽しみにしていてください。

ゴニ/崎山つばさ (さきやま・つばさ)

少年院あがりの問題児。気性が荒く、すぐに喧嘩腰になり⼈を傷付けるため、周りに人が寄り付かない。しかしそんな自分を怖がらないユンジェに興味を持つ。
<コメント>
この物語の世界に生きられることが嬉しくもあり怖くもあります。読んでいて胸を痛める事もありましたが、それと同時に優しさや温もりを感じ心に熱を感じる事も多くありました。そんな世界に登場するキャラクターに触れられる喜びとしっかりと存在することができるかの不安もあります。
ゴニの抱える悲しみや迷い、痛みや怒り、救いや喜びなど様々な感情や機微を大切に表現できるよう努めていきたいと思います。

母さん/水 夏希 (みず・なつき)

若い頃に勘当同然に家を飛び出して、路上でアクセサリーを売る青年と⼀緒になるが、ユンジェをみごもった直後に事故で伴侶を失う。負けず嫌いの性格の割には心の脆さも持ち合わせて おり、作家を目指した過去を持つ。
<コメント>
心理的本能的欲求や潜在意識、承認欲求や慈愛など、本質的な人間の複雑さが全てのキャラクターが絡み合うことで表出し、あるべき場所に有るべき形で収まっていく。あるいはあるべき場所がわかっていてもなかなかうまく行かないのが現実と言えるかもしれませんが、その全ての行程が人として理解できるし共感できる。こんな特別なシチュエーションはそんなにはあり得なさそうで、でも詰まるところそーゆー事ってあるよねって思うような物語。
その物語のピースとして、丁寧な演劇的な嘘で嘘なく演じたいと思います。

ユン教授/松村 優 (まつむら・ゆう)

ユンジェの母が入院している病院でユンジェと出会い、とある事情で自分の息子の振りをして欲しいと願い出る。
<コメント>
まず、このような素敵な作品に出会えてとても幸せだなと感じています。
今回自分の中で初めての役どころで自分自身とも向き合って挑戦する作品だなと思いました。
簡単には表せない心の部分を描いていて、一つ一つの行動であったり、セリフであったりを繊細に演じていきたいと思います。この作品のように観ていただける皆さんの心に何か芽生えるものがあればと思い、素敵な作品をお届けできるよう頑張ります

ドラ/平川結月 (ひらかわ・ゆづき)

走る事が生き甲斐の女の子。明るく澄んだ性格の持ち主で、ユンジェの不思議な感情に興味を持つ。ある意味、ユンジェにとって唯⼀の友人でもある。
<コメント>
原作を読ませていただいて、ドラの真っ直ぐな芯の強さにすごく惹かれました。
そして、日々の生活の中で自分の感じたものひとつひとつをもっと大切にしたいと思いました。
今回の舞台はお客様との距離も近いので、会場全体で皆様とたくさんの感情を共有出来たら嬉しいです。
会場に足を運んでいただいた皆様に素晴らしい空間をお届けできるよう、稽古を重ねていきます。
よろしくお願いします!

シム博士/首藤康之 (しゅとう・やすゆき)

ユンジェの母が営んでいた本屋が入っているビルのオーナー。母が植物状態になった後に、ユンジェの法的代理人を務めることに。
<コメント>
この「アーモンド」という物語を読んだ時、戸塚祥太さんが演じる主人公ユンジェと一緒に、自分の心の核を見つける旅に出るような、そんな気持ちになりました。様々な出会いによって形成されていく人間の本質、それを本当に理解した時の衝撃・・・。この美しい物語には、たくさんの愛が描かれています。その愛のカタチを舞台作品としてお客様一人一人の心に届けられるよう、稽古に励んでいきます!是非劇場でお待ちしております!

ばあちゃん/久世星佳 (くぜ・せいか)

ユンジェの祖母。口は悪いがいつも冷静で愛情に満ちた女性。女手一つで苦労して大学にまで行かせた娘が碌でもない男に引っかかったと憤りつつ、ユンジェの面倒を見てあげている。
<コメント>
数年前、深夜のテレビのザッピングで思わず手が止まった。
何やら舞台映像のようだった。なんとも言えないエネルギーが画面越しに伝わってきて、そのまま最後まで見入ってしまった。たぶん見始めたのは、もう物語の終盤だったのだけど・・
ある意味私はその時に「怪物」に魅入られてしまったのだと思う。
それから数年後、なんと今度はその「怪物」と同じ時間を共有することになった。
どんな世界が広がっていくのかな。
今はまだ何もわからないけれど、なんだかとても、楽しみです。

あらすじ
怪物と呼ばれた少年が、愛によって生まれ変わるまで――。
感情を司る脳の部位、偏桃体(形状が似ていることから、原作内ではアーモンドと表現される)が人より小さく、怒りや恐怖といった感情をうまく感じることができない十六歳の高校生、ユンジェ。祖母は彼を“かわいい怪物”と呼んだ。母親は感情がわからない息子に「喜」「怒」「哀」「楽」「愛」「悪」「欲」などの感情を丸暗記させることで、なんとかユンジェを“普通の子”に見えるようにと訓練してきた。
そんな彼は、十五歳の誕生日に、目の前で祖母と母親が通り魔に襲われ死傷したときも、ただ黙ってその光景を見つめているだけだった。事件によって母親は植物状態になり、ユンジェはひとりぼっちに。
そんなとき現れた、もう一人の“怪物”ゴニ。激しい感情をもつその少年との出会いは、ユンジェの人生を大きく変えていく――。

概要
舞台『アーモンド』
日程・会場:
東京:2025年8月30日(土)-9月14日(日) シアタートラム
大阪:2025年9月19日(金)-9月21日(日) 近鉄アート館
原作: ソン・ウォンピョン
翻訳: ⽮島暁子(祥伝社刊)
脚本・演出: 板垣恭一
出演:戸塚祥太 / 崎山つばさ 水 夏希 松村 優 平川結月 / 首藤康之 久世星佳
演奏:桑原まこ(Key)、吉良 都(Vc)/川口静華(Vl)
※弦楽器は日替りでの演奏(日程はオフィシャルHP参照)
主催・企画・製作:エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ/NHKエンタープライズ

オフィシャルHP https://almond-stage.jp
©2017 by Sohn Won-Pyung All rights reserved.

Japanese translation copyright ©2019 by Akiko Yajima

Japanese translation version is published by Shodensha Publishing Co., Ltd.

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