稲垣吾郎,平岡祐太,大貫勇輔,市村正親 登壇 『ハリー・ポッターと呪いの子』4年目会見レポ&舞台写真も_

TBS赤坂ACTシアターにて絶賛ロングラン公演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』、2022年7月の開幕からロングラン公演を続け、今年で4年目を迎え、総観客数は120万人超え!今年夏にデビューする4年目の新キャストの稲垣吾郎・平岡祐太・市村正親と、約1年ぶりにハリー役として帰ってくる大貫勇輔、衣装着用で会見が行われた。その後、ゲネプロも。
いよいよ新キャストの”初日”、今の心境を聞かれて。
<稲垣吾郎・市村正親 出演回(7/17(木)12:15公演)・舞台写真(撮影:渡部孝弘)>

稲垣吾郎「いよいよ明日、嬉しいです。2ヶ月間稽古して、ようやく初日を迎えます。楽しみにしております。見どころはたくさんあります。何度観ても魔法がすごい!ドラマとして親子であったり、親子やその仲間の愛というものを深く感動させられるとても素敵な作品です。スタッフの皆さんキャスト皆さんと明日から力を合わせて素敵な作品を皆様にお届けしていきたいと思います」

平岡祐太「2ヶ月間稽古してきました。初演から4年目なんですけども、演出家の方も変わりました。1年目にご覧になった方も、この4年目に見ていただけると新しい発見があったりするような演出だったり、作品に仕上がってると思います。僕の見どころとしてはやっぱりこの魔法の世界、あとハリー・ポッターの世界がすごく表現されているんですが、脚本が、ストーリーが面白い。僕たちが頑張るのは演技かなと。そこをこだわってみんなで2ヶ月間作ってきました。明日からみなさんに観ていただけるのが本当に楽しみです」

大貫勇輔「本当に1年ぶりに客席から見させていただいて本当に感動して、何ヶ所も涙流してしまいました。改めて思ったのは、本当によくできた舞台、総合芸術だなと思いました。魔法もちろんのこと、稲垣さんもおっしゃいましたけど家族、そして友情、成長、本当に全ての世代の人たちも、何かワンシーン、胸に突き刺さるものが一つでもあるんじゃないかと思います。ここにまた戻ってくる、本当に嬉しく思っています」

市村正親「30年前だったら、僕もハリー役をやっていたかもしれないなと思っています。今、現在では、エイモス・ディゴリー、アルバス・ダンブルドア、セブルス・スネイプ、非常に重要な役柄を演じさせてもらっております。スネイプ先生もダンブルドアもう人気のある役なので、何がいいのかなってうちの子供が喜びました。2日目に見に来るんですけども、父親として本当に誇り思います。その他にも3役やっております。全部で6つやってますので、どこに市村がいるのか、それも楽しみじゃないかなと思っております。いよいよ明日から開幕です。僕たちのハリー・ポッターをぜひ見に来てください」

それからハリー・ポッター役の3人に演じて難しかったところなど。

稲垣吾郎「魔法を使うのがもちろん初めてなので、魔法の習得、その修行というのが一番…2ヶ月間でほぼそれで本当に大変でした。人物としてはハリー・ポッター、スーパースターではあるんですけれども、1人の人間であり、1人の父親である。そういったところ、人間味あふれるハリー・ポッターをうまく演じられたらなと思っております。魔法の修行…ハリー・ポッターの数々の魔法がここの舞台上で繰り広げられるので、劇場の舞台上じゃないとお稽古できないものとかもあり、公演後にここを使わせていただいて、稽古しました。何度も見ててる知ってるのにびっくりしちゃう(笑)」

平岡祐太「『ハリー・ポッター』世界中で上演されてきて、すごく細かい演出も統一されてる部分もあったりするんですけど、それでも演じる人によって全然このハリー・ポッターの世界観が変わってくるっていうところが本当に面白い。ハリー・ポッター、3人いますけどみんな違って、それぞれのハリー・ポッターを作ろうと日々やってきました。組み合わせによって見えてくる世界も全然違うので、そこを楽しみにしていただきたいなと思います」

再び、カムバックが決まった心境を聞かれて
大貫勇輔「よっしゃ!!って感じですよね(笑)。また、戻れる。僕、本当に『ハリー・ポッター』の大ファンなので、もう一度夢の時間、ハリー・ポッターになれる未来が来るなんてあのときは思ってもいなくて。また立てるってこんな本当に幸せなことはないなと今もひしひしと体感してます」

市村正親「ダンブルドアやっぱり素敵な役だなと…ダンブルドアはハリーにとってはお父さんのような感じ。ハリーの息子・アルバスは僕にとってはもしかすると孫にも見えたりとか。いろんな複雑な親子関係があるので、その辺を観ていただけると。吾郎さんに言われましたが、『あそこのあのセリフいいですね』って。完璧ということはない、かなり中身の詰まったセリフなので。完璧なものなどこの世には存在しない。そこのシーンにもセリフにも注目して皆様に見ていただきたいです」

それから質疑応答、作品のテーマ、印象に残っているシーンについて。

稲垣吾郎「ダンブルドア先生が”完璧なものなどない”と”幸せな人間でも、いろいろ見されてる人間でも、なんかちょっと先には危険があり毒がある”というようなセリフをおっしゃるんですけれども、そこがすごく僕一番大好きなセリフです。今の世の中っていろんな完璧を全て求められてしまう、そういったセリフが本当に見る側の心の救済というか救いになる。とても素敵なセリフだなと思いました。この作品のテーマにも通じているのかなと思いました。好きなところはたくさんあります」

平岡祐太「タイムリープ、時空を超える物語が繰り広げられるんです。時空を超えたやり取りが(ここで)セリフを言っていいのかどうかわかりませんが、お父さんが本当は思ってる気持ちっていうのを、直接は言わないんです。自負を超えて会話をするシーンがあり、そこが僕は大好きで、いつもそこのセリフを聞くと、自分の両親思い出して自分事のように思ってしまうセリフです」

大貫勇輔「いっぱいあるんですけど、ハリーということでしたら、アルバスに対してひどいことを言ってしまって…元々親子としてうまくいってない関係がより大きな溝に、そこから彼がいなくなったことによって自分自身を見つめ、過去と向き合い、少し人間として成長して…少し手を握って前におすすめっていうあのシーンが僕一番好きで。お客さんにの感動…もし届けることができたら、上演時間3時間40分という繊細な時間を積み重ねた先に到達できるかっていうのがすごく僕の中ではハリーとしての課題…最後に親子として前を向く…この作品のすごく重要なところなのかなといつも思って演じています」

市村正親「僕の喋るセリフは本当にいいのが多くって。苦しむことが人生を生きることなんだなっていう深いセリフと思っております。同時に愛情で目が見えなくなってはいけない。優しいだけではなく、厳しさを持たなくちゃいけないんだなっていうことを、教えてくれるようなセリフ。その辺りは僕自身も言ってて刺さってきます」

また、長丁場の作品、稲垣吾郎は「3ヶ月以上を1つの作品でロングランするのは僕自身初めてのことなので、自分がどういう状態になるのか。まだ想像もつかないです」とコメント。また、ロングランなので、ハリー役は大勢(笑)。
「ゲネプロに、最前列にハリーが5人ぐらい、劇団ハリー(笑)」と笑う。さらに「それなのに間違える、本当にいたたまれない気持ちに。それでみんなで協力し合えて、自分の分身みたいな人がいっぱいいる、ものすごい不思議な体験で、僕は幸せを感じてます」


健康法については「比較的1人でいたり静かに暮らしている、家で3匹の猫に囲まれて静かに生活してる人間なので、舞台のときぐらいは皆さん心を通わせながら楽しくやっていくっていうようにしています…おじいちゃんみたいな生活というか早起きで、今日も5時ぐらいに起きてますし、睡眠時間をたくさん、あとは食事に気をつけたり適度な運動であったりとか。ここの舞台に出てる皆さんはフィジカルの面でも体力もあるし、そこに引っ張ってもらってる感じです。体力作りはしていきたいなと思ってます」とコメント。平岡祐太は「稽古前に30分間の筋トレが行われるんです」と明かす。市村正親は「ヨガ的なことが多いんだけども、あの稽古場はやっぱり広くて。僕は隣の部屋でひっそり」とコメント。また平岡祐太は「最後全員で円陣を組んで、今日も1日頑張るぞっていう…」という”バックステージ”を明かしてくれた。市村正親は「夏場ですので食中毒とかそういうのは気をつけていきたいと思っております」とコメント。
最後に公演PR。

稲垣吾郎「いよいよ明日初日です。広い劇場、2階席まで1人1人のお客様と心を通わせながら、心響合わせながら、この魔法の世界を一緒に体感できることを楽しみにしております。ぜひ劇場でお待ちしております」

平岡祐太「このハリー・ポッターの世界観に…初日来ていただいて、熱狂して帰っていただけたらなと思っております。そのためにすごく稽古してきました。皆さんこの会場へ来て、それを体感して帰っていただけたら幸せです」

大貫勇輔「1年ぶりに見て、もちろん1年目も2年目も3年目も見てきたんですけど、この4年目に見て、新たな気づきがあってそこに僕は驚いたんです。本当に深い。戯曲なんだろうと。3年目とは違う演出がところどころついて、ここのシーンでこんなふうに思うんだっていう気づきがあったり。今、面白くてしょうがなくて…そういうところを今までたくさん見てきた方たちもいると思うんですけれども、そういう人たちにも楽しんでいただけると思いますし、もちろん初めて見るであろう人たちにも楽しんでもらえると思います。たくさんの人に見に来てもらえたら嬉しく思います」

市村正親「過去に2度ほど客席の方から拝見したんですけども、本当にびっくりするような玉手箱みたいな感じでいろんなものがどんな驚きが詰まってこんなに楽しい、いいお芝居はないと思います。テーマも親子の愛、ぜひ劇場にいらしてください」

概要
日程・会場:ロングラン上演中 TBS赤坂ACTシアター
上演時間:3時間40分 ※休憩あり
キャスト ※7月以降の出演
ハリー・ポッター:稲垣吾郎/平岡祐太/大貫勇輔
ハーマイオニー・グレンジャー:酒井美紀/松井玲奈/奥村佳恵
ロン・ウィーズリー:ひょっこりはん/上山竜治/関町知弘
ドラコ・マルフォイ:内田朝陽/姜 暢雄/渡辺邦斗
ジニー・ポッター:白羽ゆり/安藤 聖/吉井 怜
アルバス・ポッター:藤田ハル/福山康平/佐藤知恩/原嶋元久
スコーピウス・マルフォイ:浅見和哉/久保和支/大久保 樹
嘆きのマートル:出口稚子
ローズ・グレンジャー・ウィーズリー:倉澤雅美
デルフィー:乃村美絵/高山璃子/野邑光希
組分け帽子:尾尻征大
エイモス・ディゴリー/アルバス・ダンブルドア/セブルス・スネイプ:間宮啓行/市村正親
マクゴナガル校長:岡 まゆみ/白木美貴子
秋山和慶/荒澤恵里奈/浅野郁哉/チョウヨンホ/古沢朋恵/半澤友美/隼海 惺/肥田野好美/久道成光/星 郁也/石原健太郎/加茂享士/柏村龍星/肥塚綾子/小結湊仁/黒田 陸/馬屋原涼子/森田万貴/小川 希/岡 直樹/織詠/大竹 尚/坂入美早/篠原正志/田口 遼/髙橋英希/手打隆盛/上野聖太/薬丸夏子/横山千穂
ルード・バグマンの声:吉田鋼太郎
※各キャストの出演時期詳細は公式サイトにて

主催:TBS ホリプロ ATG Entertainment
特別協賛:東海東京フィナンシャル・グループ

公式サイト:https://www.harrypotter-stage.jp

With thanks to TOHO
In association with John Gore Organization