横内正 主演 舞台『リア王2025』製作発表会レポ

横内正主演舞台ウィリアム‧シェイクスピア作『リア王』、昨年に続き『リア王2025』が9⽉4日〜8⽇の5⽇間、三越劇場にて上演される。台本訳は文化功労者であり英文学者 演劇評論家の小田島雄志の翻訳作品(白水社刊)を使用し、横内正が上演台本‧演出する。。
2016公演「リア王」を皮切りに「MACBETH」「⼗⼆夜 Twelfth Night」を含め ”横内 正×シェイクスピア” は8作目となる。


都内で賑やかに会見が行われた。登壇したのは全キャスト47名を代表して横内正、田村亮、一色采子、大沢逸美、敷村珠夕、阿部快征、上仁樹、橋本禎之、青木玄徳、湯江タケユキ、清水よし子、中丸新将、大鶴義丹、三浦浩一。MCは昨年、初舞台を踏んだ笠井信輔。


笠井信輔アナから昨年の公演について「横内さんが一番、元気!!」とコメント、会場から拍手も。
挨拶から。

横内正は「また『リア王』をやります。どういうわけかいつも夏になると『リア王』。2016年が最初ですね」とコメント。

続いて盟友である田村亮は「私、シェイクスピアは、3度目でございまして。もちろんしょっぱなから横内さんのシェイクスピアでございまして3度目です。チャレンジしてみようと思います」と笑顔。ちなみに田村亮は79歳!

続いて三浦浩一、道化役に挑戦「昨年は初めてのシェイクスピア作品、ケント伯爵を演じました。今年は道化、全力で!」と意気込んだ。

大鶴義丹は「昨年と同じ役をやらせていただきます。(再び)台本を読んで、結構覚えていましたが、謎が…結構難しい、何度やっても…挑んで行きます」とコメント。

一色采子は長女のゴナリル役、「横内正さんとは4回、ご一緒しています。『マクベス』『十二夜』『リア王』、長女役は2回目でご主人役は大鶴義丹さんで、またいつもぴったりで…名優とやるシェイクスピアは憧れです」と挨拶。

大沢逸美は昨年初参加、再び次女のリーガンを演じる。「同じ役にチャレンジできる、嬉しくて嬉しくて。お稽古は始まってます。今年も熱い夏が始まります。湯江さんは私と同じアイドル出身。デビュー当時、和製ジェームズ・ディーンと言われてて、私はデビュー曲が『ジェームス・ディーンみたいな女の子』という曲でしたので、ジェームズ・ディーンコンビの夫婦でお客さんを震え上がらせるくらいの怖さで」と言い、笑いを誘った。実は稽古場近くで転倒、あごを…。「気持ちが前のめり過ぎて…二度と転ばないように(笑)」と言いつつ顎の抜糸の跡を見せる一幕も。

中丸新将は今回初参加「シェイクスピアは逃げ回って、逃げ回って、劇団四季の最後の作品には、『お気に召すまま』でした」とちょっと苦笑い。「30年近く前に、中野サンプラザでロックオペラ『ハムレット』に出演しました」とちょっと遠い目。

敷村珠夕は父親思いの3女役「私はシェイクスピアの作品に携わるのは今回が初めてなので、すごくドキドキしています、すでに課題だらけです。リア王とコーデリアに向き合って!」と意気込みを。

湯江タケユキは「シェイクスピア作品は初めてです。すでに横内さんに稽古をつけてもらってます、厳しさの中に何かとても楽しみを感じている今の状況でございます」とコメント。

清水よし子は召使役「去年、拝見しましてすごく感動しました!(参加するのは)すごく嬉しい!!初めてのシェイクスピア作品です。私みたいな声の人は絶対いるので、自信を持って!」と元気よく。

橋本禎之はエドガー役「横内さんと一緒に初めて別の舞台で共演させていただいて、今回シェイクスピアに呼んでいただけたことがものすごく嬉しくて、大変光栄に思っております。劇中にいろんな人に扮したりとか、ちょっと変装したりとか、あとは立ち回りがあったりと、すごく難しい、やりがいのある役をいただいたなと。今から稽古が楽しみであり、すごく震えております」と挨拶。

青木玄徳はエドマンド役「去年は本当にすごく悪戦苦闘して、汗を流して、涙を流して…今回もこのシェイクスピアの『リア王』挑戦させていただけることを本当にありがたく思っています」とコメント。

阿部快征はフランス王「すごく、今緊張しています。稽古を重ねて皆様から盗めるものを盗ませていただいて」とスキルアップを目指す。

そして紳士バークリー卿を演じる上仁樹「僕自身初めてのシェイクスピアに挑戦、この皆さんとご一緒できる、素敵なキャストの皆さんと皆さんの演技に触れて見て感じで勉強して、誠実に一生懸命に頑張りたいと思っております」と緊張気味に。

それから笠井信輔アナがキャスト陣に質問。敷村珠夕はついこの間まで、『レ・ミゼラブル』でコゼットを演じていたが、役について聞かれ「稽古が始まる前に作品のコーデリア像と自分のイメージのすり合わせができるのは本当にありがたかったです」とコメントし、続けて「声…でもその何か音だけになってももちろん駄目、事前の稽古では、痛感しました、これからどんどんどんどん突き詰めていきたいなと思っております」と意気込んだ。

また、2.5次元舞台に数多く出演しているキャスト陣にオファーの感想を聞かれ、阿部快征は「まず先に僕でいいのかなと…やっぱり驚きました。この年齢出演できるのは非常にありがたく思いましたし、何かこの作品のために僕ができることがあればいいなとはすごく思います」と語り、上仁樹は「シェイクスピアをやらせていただくっていうのは本当にいいのかなと思っておりまして、やっぱり出ることにときにすごく嬉しい反面、緊張…不安もあるんですが、それもわくわくに変えて頑張りたいと思っております」とコメント。青木玄徳は「横内さんが優しくて、救われた部分がありました」とコメント。

横内正は「ベテランでもシェイクスピアは初めてという方もいます。普通のお芝居とシェイクスピアって別に違ったものはないんですけれども、韻律を大切に、言葉がまず第1優先ですね。きちっと発音をするというのが僕が一番皆さんに求める原点なんです。中身をちゃんと伝えなきゃいけない、まずそれを皆さんにお願いしているだけ」とコメント。それに対して昨年、初舞台を踏んだ笠井アナ「横内さんに『アナウンサー喋りなんですよ』ともうずいぶん言われまして。修正に時間かかりました」とコメント。なかなか難しい……。


またオファーを受けた感想を聞かれた清水よし子、「”うひゃーーー嬉しい!!!”足を引っ張らないようにはい頑張りたいっていう気持ちです。横内さんから『少し低い声とか各力のある度数のきいた声が、使い分けるようになれば面白いんだけどな』って言われてるんですけど、そこは一つ目標地点ですね。家族の反応は、すごく喜んでいます。シェイクスピアは素晴らしい作品、しかも4大悲劇の一つの『リア王』。まだ本を食らうようでいらっしゃらない方とかもね、これを見れば、何より読んだことになるし、実際見た方がいいと思います」とコメント。


「去年もとても怖いおばさまを熱演されて最初はお姉さま方…失礼いたしました」と笠井アナ、会場から笑いも。一色采子、大沢逸美が演じるのはリア王の長女と次女、しかも意地悪な役どころ。一色采子は「お腹の底から声を出して相手の顔を見て罵詈雑言、日常生活の中でない、構造、それを堂々とやる、最高に楽しいことだと思います」とコメントし、大沢逸美は「私の中では客席を舐め回すように見て…今回も全員にこの睨みを利かせるぐらいの思いでやらせていただきたいなと」とコメント。また、笠井アナから大鶴義丹との仲を聞かれた湯江タケユキ、2人の役どころは義理の兄弟。「よくさせてもらってるし、多分どの俳優さんよりも飲みに行ったりとか、おうちにお邪魔したりとかする機会は多いんですけれども、それとこれはあれ別ですから」とコメントし、共演については互いに「一緒に舞台に立てることが楽しみ」とのこと。ここで時間となり、会見は終了した。

リア一家。娘たちと父。

公演は9月4日から、三越劇場にて。

概要
日程・会場:2025年9⽉4日(木)〜8⽇(月) 三越劇場
出演

横内 正
一色采子 大沢逸美 敷村珠夕
阿部快征 上仁 樹 橋本禎之 青木玄徳
湯江タケユキ 清水よし子
小山晶士 永井秀和 潮見勇輝 瀬田吉史
蒼木 龍 藤村はる美 上倉悠奈 十勝令子 AYU 柚木涼汰 三浦永夢 鈴木蘭清 渡邉このみ 花蓮 井上謙伸 鈴木征爾 松永幸士 岡﨑流風 鈴木由香利 寅之助 朝倉 蒼 伊東秀悟 糸原和彦 藤澤知香 東奈津実 中村優美 佐野旺二朗 中堀 聖 長岡星七 長嶋葉生 牧野恵美 田沼未帆 高島 静
中丸新将 大鶴義丹 三浦浩一
田村 亮

スタッフ
作:W‧シェイクスピア
訳:小田島雄志(白水社刊)
上演台本‧演出:横内 正
音楽:横内丙午
美術:浅井裕子
照明: 島田昌明(銀河プロジェクト)
音響: 奥村典洋(ALLEX)
歌唱指導:呉 富美
アクションコーディネート:潮見勇輝
振付:加茂うらら
小道具:吉本 孝(高津小道具)/田中義彦(アトリエ‧カオス)
ビジュアルデザイナー:菅谷みにい
衣裳:Miny Mix Creati部
衣装協力:東宝舞台衣裳部‧dress Rose Princess
ヘアメイク:古橋香奈子
ヘアプランナー:奥山光映
演出助手:高橋健悟
演出部:山﨑 牧
舞台監督:髙橋大輔
協力:北村太一‧三津田なつみ
宣伝写真:石田 航‧廣瀬 健
舞台収録‧編集:松林正登(COLORS)
制作事務:岡部礼子
チケット管理:J-Stage Navi
台本印刷:シナリオプリント
グッズ制作プロデュース:木村泰香(株式会社和奏AGENCY)
メディアプロデューサー 補:シマダシュンタ(Event Banking)
グッズ制作プロデュース:木村泰香(株式会社和奏AGENCY)
メディアプロデューサー補:シマダシュンタ(Event Banking)
協力プロデューサー:神谷 光(ゴッドフィールドプロモーション)
アートディレクター/プロデューサー:井上順雄(株式会社リンカーン&ディジット)
メディアプロデューサー:イトーノリヒサ(イトーノリヒサOFFICE)
制作統括:詩笛立季
主催‧企画‧製作:T .Y.プロモーション

WEB: https://www.ty-promotion.com/kinglear