ヨハン・シュトラウスⅡ世 生誕200年記念 東京二期会オペラ劇場『こうもり』11月上演

きらびやかな舞踏会、嘘と仮面と大どんでん返し、19世紀ウィーンが生んだオペレッタの王様ヨハン・シュトラウスⅡ世(1825–1899)の『こうもり』は、ワルツやポルカの華やかな響きとともに、人間の本音と欺瞞を軽妙に描き出す不朽の名作。


2025年は作曲家の生誕200年。世界的に祝賀ムードに包まれるなか、東京二期会は、この節目にふさわしい舞台を。

指揮は、2015~23年ハイデルベルク歌劇場およびハイデルベルク・フィルハーモニーの音楽監督を務め、本年より札幌交響楽団首席指揮者に就任した エリアス・グランディ。ドイツと日本にルーツを持つ彼は、ゲオルグ・ショルティ国際指揮者コンクール第2位(2015年、1位なし)を機に注目を集め、ザクセン州立歌劇場(ゼンパーオーパー・ドレスデン)、フランクフルト歌劇場、ウィーン交響楽団など名門での客演を重ね、そして、来シーズンよりプラハ放送交響楽団の首席指揮者兼芸術監督就任も決定。世界的に大きな期待を寄せられている俊英。

前回公演より(撮影:三枝近志)

東京オペラ指揮デビューとなる本公演では、オペレッタに欠かせない軽やかさと遊び心、そして人間の感情のほつれまでも描き出す音楽で、舞台に世界標準のクオリティをもたらす。歌唱はドイツ語、台詞は日本語――ハイブリッド上演に最適の存在。

© felix broede
指揮:エリアス・グランディ

演出は、ベルリン・コーミッシェ・オーパー、チューリヒ歌劇場の名門で総裁を務めてきた アンドレアス・ホモキ。
2017年、2021年と東京二期会が上演してきたこのプロダクションは、スタイリッシュな舞台美術と社会風刺が話題を呼び、好評を博してきたが、今回はその集大成となる日本での最終公演。

演出:アンドレアス・ホモキ

キャストは人気歌手と若手注目株が競演。前回公演でも絶賛されたキャストに加え、若手注目のバリトン黒田祐貴、菅原洋平が物語のカギを握るファルケ役で競演。新鮮な化学反応とともに、『こうもり』の舞台をさらに活気づけていく。

黒田祐貴
菅原洋平

公演概要
ベルリン・コーミッシェ・オーパー提携公演
東京二期会オペラ劇場 NISSAY OPERA 2025提携
ヨハン・シュトラウスⅡ世 『こうもり』
オペレッタ全3幕 日本語字幕付原語(ドイツ語)歌唱、日本語台詞上演
日程・会場:2025年11月27日(木) 18:00、11月28日(金)・29日(土)・30日(日) 各日14:00開演〈全4公演〉日生劇場
指揮:エリアス・グランディ
演出:アンドレアス・ホモキ
舞台美術:ヴォルフガング・グスマン
照明:フランク・エヴィン
合唱指揮:キハラ良尚
演出助手:上原真希
舞台監督:幸泉浩司
公演監督:澤畑恵美
公演監督補:大野徹也
出演(配役)
11/27(木)・29(土)
アイゼンシュタイン:大沼 徹
ロザリンデ:吉田珠代
フランク:杉浦隆大
オルロフスキー:一條翠葉
アルフレード:金山京介
ファルケ:黒田祐貴
ブリント:持齋寛匡
アデーレ:高橋 維
イダ:石野真帆
フロッシュ:鹿野由之
11/28(金)・30(日)
アイゼンシュタイン:又吉秀樹
ロザリンテ:木下美穂子
フランク:山下浩司
オルロフスキー:小林由佳
アルフレード:大槻孝志
ファルケ:菅原洋平
ブリント:新津耕平
アデーレ:清野友香莉
イダ:村山 舞
フロッシュ:鹿野由之
合唱:二期会合唱団
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
2025/2026シーズン特別協賛企業:
興和株式会社、ソニーフィナンシャルグループ株式会社、ダイドー株式会社、
東京海上日動火災保険株式会社、三井住友銀行株式会社、株式会社龍角散
協賛:みずほ証券株式会社、三井不動産株式会社 支援:大村未来基金、服部未来基金、宗次未来基金
後援:ドイツ連邦共和国大使館 共催:公益財団法人ニッセイ文化振興財団[日生劇場]

公式サイト:https://nikikai.jp/lineup/fledermaus2025/