26年4月上演となる『ナルキッソスの怒り』のメインビジュアルとサブビジュアルが解禁。 深紅に染まったホテルの部屋でひとり佇む成河の怪奇な姿が浮かび上がるメインビジュアルと、部屋の中でふと写し出される自らの姿を見つめるサブビジュアル。『ナルキッソスの怒り』の世界観へ誘うビジュアルが完成した。


リアルと虚構が交錯するオートフィクションで描かれる、セルヒオ・ブランコ作、仮屋浩子翻訳で出版されている『ナルキッソスの怒り』。2015年にモンテビデオでセルヒオ自身の出演により初演して以降、南米をはじめ世界各国で上演され、2020 年のロンドン公演は、「オフ・ウエスト・エンド・シアター・アワード」の2021年度最優秀新作賞を受賞した本作。2026年4 月、東京芸術劇場 シアターウエストにて日本初上演となる。
出演はミュージカルからストレートプレイまで、その確かな演技力で劇場空間を魅了する成河がひとり芝居で挑む。物語はセルヒオ自身が滞在したスロベニアの首都リュブリャナのホテルでの体験を基に描かれる。冒頭、成河はセルヒオとの交流を観客に語り始める。そして展開される、ホテルでの奇妙な出来事。そこにいるのは、成河かセルヒオか緻密で怪奇な世界に観客を誘う。
演出するのは、藤田俊太郎。常に言葉と対話を大事にしている藤田が成河とタッグを組み、オートフィクションミステリーの世界を描く。
『ナルキッソスの怒り』は、4月18日~4月30日、東京・東京芸術劇場 シアターウエストにて上演。
コメント
成河

初めて戯曲を読んだ時は真剣に断ろうと思ったくらい「上演」そのものが困難に思えた作品でした。この作品が持つ「オートフィクション」という表現様式、それを日本の演劇として形にして行く作業は並大抵ではないと感じました。幸いひとり芝居ということで翻訳に深く関わらせていただける、その事に背中を押され、僅かな光と無謀な好奇心だけを頼りに引き受けました。
半年ほど演出の藤田さんや翻訳の仮屋さんたちと作業を続けてきて、いま、足を踏み入れたことの無い危険な場所を彷徨うような感覚に震えています。これは得難い演劇体験になるだろうと今からワクワクしています。ぜひネタバレ厳禁で。皆さまにもこの新しい感覚を楽しんでいただけたらと思います。
藤田俊太郎

『ナルキッソスの怒り』。この戯曲に初めて触れた時から、オートフィクションという新しい演劇の可能性に魅了され続けています。舞台は現代、壮年の大学教授が学会のために訪れたスロベニアで事件は起こります。美しい青年との出会いを通し、彼が見て聴いたものは現実なのか幻なのか。自分、とは何者なのか。劇はギリシャ神話をモチーフにしながら、現代社会、環境、格差、人間の在り方など多くの疑問を投げかけます。ユーモアを交えて、時に有名な映画や音楽のシーンを織り込み、また官能的に進んでいきます。
成河さん、作者であるセルヒオ・ブランコさん、翻訳の仮屋浩子さん、北隆館の関係者の皆様、プロデューサーの皆様と時間をかけて上演台本を創りました。その過程そのものが劇的であり、作品の中に反映されています。
成河さんの言葉、身体、歌、芝居には美しさと輝きが宿り、2026年の世界を写し出す鏡になると思います。この鏡は頑丈なのか、それとも血だらけなのか、はたまた粉々に砕けているのか。お客様は自分自身の現在の姿を覗き込んでいただけると思います。虚実を織り交ぜながらお届けする舞台を堪能し、体験していただけたら。日本初演の演出を担えることに誇りを持って、皆様のお越しを劇場でお待ちしております。
あらすじ
劇作家であり、大学で教鞭も取るセルヒオ。彼は学会に出席するため、スロベニアの首都リュブリャナを訪れる。そこで、イゴールという美しい青年と知り合い、彼との情事に溺れていく。そして滞在するホテルの部屋、228号室で発見したのは部屋のあちこちに点在する数々の、染み。この2つの事象が、セルヒオを戦慄の真実へと導いてゆく…!
概要
タイトル:『 ナルキッソスの怒り 』
作:セルヒオ・ブランコ
翻訳:仮屋浩子(『 ナルキッソスの怒り』 北隆館刊)
上演台本:仮屋浩子、成河、藤田俊太郎
演出:藤田俊太郎
出演:成河
日程・会場:2026年4月18日(土)~4月30日(木)東京・東京芸術劇場 シアターウエスト
主催・製作:エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ/シーエイティプロデュース
企画:シーエイティプロデュース
問合せ:チケットスペース 03-3234-9999(10:00~15:00※休業日を除く)


