2026年1月14日(水)に、イギリス発の2人芝居「スタンダード・ショート・ロングドロップ」がすみだパークシアター倉にて初日を迎えた。
本作はイギリスを拠点に活動する新進気鋭の劇作家レイチェル・ガーネットの戯曲で、日本では初演。
産業革命ただ中の19世紀イギリスを舞台に、旧態然とした死刑制度が近代化されていく時代の中で、二人の死刑囚の対話を通して「罪」「赦し」「人間の尊厳」を問いかける密室会話劇。
罪を語ろうとしない寡黙な初老の男アリスター役を松田洋治、馬泥棒の罪で投獄された16歳の青年ラドリー役を松田 凌が務める。
牢獄という極限の密室で邂逅する死刑囚の人生を通して、”生と死”を静かに問いかける二人芝居。
「スタンダード・ショート・ロングドロップ」は1月19日(月)まで、すみだパークシアター倉にて上演。

あらすじ
産業革命に軋む19世紀イギリス。
馬泥棒の罪で捕らえられた青年・ラドリーは、死刑を待つ囚人として投獄されていた。
同じ牢には、過去を語ろうとしない男・アリスター。
呑気に日々をやり過ごしていたラドリーだったが、ある日、思いがけない取引を持ちかけら
れる。
無罪放免の条件はただひとつ、アリスターの死刑執行人を務めること——
わずかな光が差し込む薄暗い牢の中。
二人の男たちの、命を懸けた対話の幕が上がる。

19世紀イギリス、ヨークの牢獄の一室。
アリスターが収監されていた牢獄に、新たな囚人・ラドリーが送り込まれてくる。
二人はいずれも死刑囚。処刑の日を待つだけの時間の中で、退屈を紛らわすように、他愛のない会話が始まる。

ある日ラドリーは、看守から思いもよらぬ取引を持ちかけられる。
アリスターの死刑執行人を務めれば、その見返りとして無罪放免にするというのだ。
動揺するラドリーに、アリスターは絞首刑を「失敗させない」ための方法を淡々と教え始める。
一方でラドリーは、なぜアリスターが死刑を宣告されたのかを執拗に問い続ける。

馬泥棒として捕らえられたラドリーもまた、自分の罪と向き合いきれずにいた。
二人の会話は次第に、「罪とは何か」「罰とは誰のためのものか」という問いへと姿を変えていく。

そして、ついに訪れる最期の日。
逃げ場のない現実の中で、二人はどんな結末を選んだのかーー

コメント
松田洋治
どれだけの稽古期間があろうと完全に充分だと言える事はないであろう。
特にこの作品は掘れば掘るほど深くなり、底知れぬ探究心と共に奈落の底に落ちていく。
芝居を創る者にとって探究心は欠かせないものであるが、いつも味方してくれるとは限らない。
今回の私たちの探究心を求めた旅の結果に芝居の神様は微笑んでくれるだろうか?
そして何より観客の皆様は?
私たちはアリスターとラドリーという虚構の人生を生きようとしている。
少なくともその二時間は生きる、生きぬく。あとは審判を待つのみ。
松田 凌
イギリス、ロンドンで生まれたこの作品が海を渡り、日本で上演されることになって、この座組でこの
物語を生きることが出来てとても光栄だと思っております。
人生の底にいる時、見えるか見えないかの一縷の光。
底にずっと触れていると少しあたたかくなるのか冷たいままか、はたまたそんなもの端からないのか。
世の中の不条理を叫びながら、必死に舞台上で生きたいと思います。
一人でも多くの方々に届きますように。
お時間ございましたら劇場に観に来て頂けたら幸いです。
千穐楽まで、何卒宜しくお願いいたします。
演出 タカイアキフミ
「スタンダード・ショート・ロングドロップ」は僕の初外部演出作品で…。
この戯曲が、このカンパニーが、初めてでよかったなと噛み締めています。
いい芝居をつくるために集まった同志たちが、妥協せず前のめりに取り組む姿は美しくすらありました。
各セクションに支えられ、嘘のないホンモノの時間と空間を、紡ぐことができました。
この芝居がお客さまの心に届き、多くの方にご覧いただけますように。
そして、この戯曲が日本における「二人芝居といえば…」にランクインすることを、
日本初演の演出家として願っています。
概要
タイトル:「スタンダード・ショート・ロングドロップ」
日程・会場:2026年1月14日(水)~1月19日(月) すみだパークシアター倉
作:レイチェル・ガーネット
翻訳:津志メイコ、下平慶祐
演出:タカイアキフミ
出演:松田洋治、松田凌
スタッフ
音楽:髙位妃楊子
美術:稲田美智子
照明:榊美香
音響:谷井貞仁
衣裳:藤崎コウイチ
演出助手:渡邊帆南
舞台監督:井草佑一
宣伝美術:Abbi
宣伝写真:ぶん
宣伝ヘアメイク:工藤有莉
票券:カンフェティ
海外渉外:津志メイコ
プロデューサー:矢崎進
公式X:https://x.com/SSLD2026
公式HP:http://spacenoid.jp/stage/04/
公演に関する問いわせ:info@spacenoid.jp
企画・製作:SpacenoidCompany


