スタジオライフ公演『MY NIGHT with REG』上演

今年最初の公演は『MY NIGHT with REG』、1994年にロンドンにて初演、日本では1996年に加藤健一事務所で『レグと過ごした甘い夜』というタイトルで公演。キャストは、ジョンを笠原浩夫、ガイを曽世海司、エリックを千葉健玖、ダニエルを緒方和也、バーニーを前田倫良、ベニーを奥田努。なお、タイトルロールのレッジ(REG)は舞台に登場しない。ウエストエンドスタジオにて2月5日より。

倉田淳より
2026年の幕開けは「My Night with Reg~レッジと過ごした甘い夜~」上演となりました。偶然にも1994年にロンドンで観劇し、強く惹かれた芝居でした。スタジオライフでいつか上演したいと思いつつ一歩が踏み出せずにいたところ、1996年に加藤健一さんが本邦初演を成されました。流石と思いました。旅公演に行かれる時、そのお荷物の殆どが戯曲で占められていると聞いたことがあります。365日、戯曲との出会いを求められている情熱と行動力に頭が下がる思いでした。自分は「My Night with Reg」への思いに蓋をして倉庫の奥へと仕舞い込んでしまったのです。
「My Night with Reg」は初演時にイブニングスタンダード賞最優秀コメディ賞、脚本家組合最優秀フリンジ賞、翌1995年にオリヴィエ賞最優秀コメディ賞、そしてドンマーウエアハウスで再演された2015年にはオリヴィエ賞最優秀リバイバル賞と数多くの受賞歴を持ち、今なお上演が繰り返されています。この戯曲の重要な要素となっているエイズも初演の頃には死の病と言われていましたが、今では薬も開発され完治はせずともコントロールが効くようになったと耳にしています。時代は変わっていますが、この戯曲の根底にある孤独の切なさ、喪失への哀惜、自己との向き合い方が普遍の共感を呼ぶのだと思います。そしてユーモアと皮肉の入り混じる笑える会話の中に、デリケートで痛い心情が浮かびあがってくるのです。手強くも、最強のコメディなのです。

おかげさまでスタジオライフは旗揚げ41年目に突入です。一緒に芝居を創ってきた俳優たちも歳を重ねてきました。若さで突っ走るには無理があります。腰を据えてじっくり向き合う戯曲に取り組みたい、そう思った時「My Night with Reg」が倉庫の奥の暗闇から光を放ってくれたのです。一筋縄ではいかないコメディ作品です。覚悟をもって取り組ませていただく所存でおります。

あらすじ
1980年代の半ば、ロンドンのアパートの一室で繰り広げられる6人の男たちの物語。
登場人物のガイ、ジョン、ダニエルは大学時代からの付き合い、そしてゲイコミュニティで3人との付き合いの始まったバーニーとベニー、彼らの行きつけのパブ「カエルとトランペット」の従業員エリック。
ガイは大学時代からジョンに惹かれているが、心のうちに秘めていて告白せずにいる。
ジョンはガイの想いに気付かずレッジに好意を寄せている。だがレッジのパートナーはダニエル。この縺れた恋の矢印にバーニーとベニーのカップルが加わり、さらに浮気の糸は縺れてゆく。エリックの一歩離れた正直な問いが彼らの琴線を刺激してゆく。
そしてタイトルロールのレッジは舞台に登場しない。彼らの会話の中だけで語られる不在人物が男たちに更なる混乱をもたらしてゆく――――
痛い心を抱えた男たちの話なのに、コメディ仕立てになっているところが作家ケビン・エリオットの真骨頂。

概要
日程・会場:2026年2月5日〜15日 ウエストエンドスタジオ
翻訳:小田島恒志
演出:倉田淳
出演(配役):
ジョン:笠原浩夫
ガイ:曽世海司
エリック:千葉健玖
ダニエル:緒方和也
バーニー:前田倫良
ベニー:奥田努

公式サイト:https://studio-life.com/stage/reg2026/