堺雅人主演・劇作家サイモン・スティーヴンス新作戯曲『スリーゴースト』 製作発表会レポ

堺雅人主演の新作舞台の製作発表会が都内で行われた。
登壇したのは堺雅人、そしてサイモン・スティーヴンス(劇作家)、ショーン・ホームズ(演出家)。
この作品はサイモン・スティーヴンス脚本の舞台『FORTUNE』ワールドプレミア(2020 年)の際に、PARCO劇場への新作を依頼してから 6年。コロナ禍のオンラインミーティング、第一稿を元に 23年に来日ミーティング、24 年にはロンドンで英語台本のワークショップ、25 年には東京で日本語台本のワークショップ、そして今年2月東京で作品演出のワークショップを重ねながら温められてきた本プロジェクトは、日本人の俳優による日本語上演を目指して準備。
演出は、サイモンとはいくつもの作品で共にクリエイションを行い、『FORTUNE』のワールドプレミアで日本に鮮烈デビューを果たしたショーン・ホームズ。


『FORTUNE』ワールドプレミアに続いて、ショーン・ホームズを演出に迎えての、念願のサイモン書き下ろしの新作戯曲の日本初演。6年にわたる準備を経て、プロダクションが始動。公演詳細などは後日発表。
まず、ワークショップの映像が流れた。稽古場での生き生きとした様子が映し出され、創作現場が充実していることを窺わせた。
それからMCの笠井アナが作品の紹介し、堺雅人、サイモン・スティーヴンス(劇作家)、ショーン・ホームズ(演出家)が舞台上に登壇し、大きな拍手が起こった。
まずは挨拶

サイモン・スティーヴンス「東京、私が本当に愛してやまないこの場所でこの街で、演劇のプロデューサー、そしてコラボレーターであるパルコ劇場そしてゴーチブラザーズの皆さんと一緒に新しいプロジェクト、そして本当に素晴らしい堺雅人さん、俳優の方をお迎えし、そして本当に長きに渡る大事な大事な友人であるショーンとともに、このプロジェクトを始められること、そしてここにこうしていることを本当に心から感謝しております」

ショーン・ホームズ「本当にこのプロジェクトはまたとない本当に特別なプロジェクトです。我々は台本の開発のためにイギリスで英語で2回本読みのワークショップを行いました。それはもう1年ほど前にはなりますが、昨年には堺雅人さんにもご参加いただき、日本でワークショップを行いました。 そして今、皆さん(映像を)ご覧いただいていると思うんですけれども昨日まで3日間またワークショップを行わせていただき、そこにも雅人さんにもご参加していただきました。
そして今回が私の日本でのパルコ劇場とのコラボレーション、5本目の演出作品となります。 この特別なプロジェクトで迎えることをとても嬉しく思っております。 この素晴らしく!素晴らしく!とても美しい素晴らしい戯曲に取り組めることを本当に嬉しく思っております」

堺雅人「ワークショップ見て一緒に参加して、ショーンさんとお喋りしながらやってたんですけど、とっても贅沢な時間でいろんな実験をやりながら、ここをちょっと変えてみようとか、この動きをちょっと変えたらどうだろうっていうことをずっとやってらっしゃって。自分は大学時代に早稲田大学の演劇研究会でアトリエにこもって一日中『ああでもない、こうでもない』と…研究というか試行錯誤をしてたんですが、それをさらに!さらに!もっと面白いお2人がなされていって、日本でワークショップできる、もっと早くあの参加したかったなっていう…とにかくわくわくしております。大きな壮大な実験が始まるんだっていう感じがしますし、楽しい新しい遊びに混ぜていただく子供のような気持ちでわくわくしています。 その成果は数ヶ月後になりますが、楽しんでいただければと思います」

ーー劇場からのオファーを受けた感想。

サイモン・スティーヴンス「とても光栄なことだなと思いました。この10年、日本という国が私は本当に大好きになりまして。そして東京という街を本当に本当に愛するようになりました。そして劇作家として、戯曲を書くときは必ずどんな戯曲を書くとき、そこにはやっぱり自分の愛するものがその根っこにあるように思っています。そしてこの今回の『スリーゴースト』というこの戯曲も同じであると考えています。ある意味ゴーストストーリーと絵の4でいいかと思っているんですけれども、もちろんゴーストストーリーと言っておりますので、何か人間の心や人間の考えることのダークな部分を描きつつも、でもこれはラブストーリーであると考えております。日本について書いた戯曲では決してなく、私が私の愛するどこか不思議で、でも美しくて、そしてどこか亡霊が漂っているような、この日本という国から感じたこと、それにこう反応するする形で書いた戯曲になります」

ーータイトルに込められた思いを

サイモン・スティーヴンス「どんな生きている人間にも3人のゴーストがいる、そのことを込めたタイトルになっています。1人目のゴーストはリサーチゴール、1人目のゴーストはその人物に警告を与えます。2人目はその人たちを慰める、3人目のゴーストはちょっとチャレンジ、そろそろあなたの番ですよとそろそろ終わるときですよとそれを伝えられる」

ーーそれはイギリスの言い伝え??

サイモン・スティーヴンス「想像力です」

ーー日本初演ですが。

ショーン・ホームズ「新作の演出に取り組むということはとてもとてもエキサイティングなこと。本当にいろんなことを試しながら、みんなで探りながらやるということがとても楽しみにしております。我々にとっても今まで経験したことのないような、本当に特別なまた、二つとないプロジェクトだと思っています。ロンドンでもない東京でもない、どこか我々の現実とは少し違う世界に漂っているような、そんな作品だというふうに思っております。素晴らしい俳優の皆さんにご参加いただき、そして本当に素晴らしい戯曲を、サイモンさんが書いてくださった。ファニーで、そして美しさのあるストーリーをみんなで描き出せればいいなと思います。それに至るためにはそして素晴らしいステージのデザインを、今まさに探求しているところです」

ーー現在の手応えは?

サイモン・スティーヴンス「多分、ちょっと恐怖や恐れがある方が健康的なんじゃないかなというふうに思います」

ーー堺さんは17年ぶりの舞台ですが。

堺雅人「本当に17年ぶりって聞いて…。劇団新感線のときはすごい集まりが…それ以来ですが、17年間の間に何かが変わったってわけではなく、て元々高校の演劇部部から始めて、そんなにモチベーション変わらずずっとやってきているので、それで変わるようなこともないですし、そこはちょっと強いんです。特に隔てなく入ることができるんじゃないかなという気がします。演劇研究会、すごくにキャパシティ200人ぐらいの小さな劇場から出発しているので。」

ーー堺さんにとって舞台とは?映像との違いは?

堺雅人「舞台が素晴らしいなというところは、みんなで準備ができるようなことで、映像は1人で準備して、その答え合わせの現場、そのスリリングさと楽しさがあります」

続けて先頃、逝去した久米宏氏について

堺雅人「台本を読んでこの間亡くなった久米宏さんがすごくあったんです…この間、久米さんの自伝を読んだからかもしれません。ひょっとしたらアナウンサーの役になるかもしれないです。ゴーストの話はいっぱいあるし、どうとでも出来ますので、あまり油断はしていません」

堺雅人はショーン・ホームズ演出作品は『セールスマンの死』『桜の園』を観劇したそう。感想は「見てる方よりやってる方が楽しかったかもしれない」とコメント。

また、サイモン・スティーヴンスは自身の仕事について「仕事をする上で気がついたことですが、一つ目はワールドクラスに優れた俳優というのは、強固な強靭な思いと、ずっと全身全霊で仕事に向き合ってくださるということ、稽古場にも、誰よりも早く来てそして誰よりも遅く、稽古場を出るような、そしてよくよく考えてくださり、決して困ることなく本当に全身全霊で取り組んでくださる方というのが本当に優れた俳優に見られる特徴。二つ目は、役に向き合うときに想像力を持って、そして遊び心を持って取り組んでくださるというところが優れた俳優にはあると思っています」

これを受けて堺雅人は「絶対遅刻ができないということがこれでわかりました!」

また、先頃のワークショップについて堺雅人は「回る舞台装置を使って遊ぶみたいな…そこにいろんなことを入れたり、いろんな映像を入れたりして、面白い明るい、そういう贅沢」とコメント。
全国公演では堺雅人の出身地、宮崎での公演も。「楽しんでいただけると本当に嬉しい、宮崎で公演ができること、宮崎の皆さんにお会いできることをとても楽しみにしております」とコメント。

最後に公演PR。
サイモン・スティーヴンス「僕らは素晴らしい俳優さんと出会ったということだけではなく、一緒にコラボするコラボレーターとも出会えたこと、ここからの数ヶ月一緒に準備をしていくプロセス、そして10月にそして準備を経て皆さんにお見せするものがとてもとても特別なものになるんだなという確信を持ちました。仕事作品を作るときに一緒に行なって安心できる人、ある意味、同じバンドのメンバーのような、そんな人たちとチームを組んで一緒にできるということは、とてもとても嬉しいことだなと思いました。雅人さんのお話を聞く前からとっても楽しみなんですとてもわくわくしていましたが、お話を伺って、より一層楽しみになりました」

ショーン・ホームズ「大きな子供でいることはとても大事なことだと思います。我々は大人になると見えなくなってしまうものがあると思うので、大きな子供として取り組むことで、本当にお客様に何かをしっかりと伝えることができる、圧倒するような何かが作れるのではないかなというふうに思っております。お客様にインスピレーションを与えて、お客様に好影響を与えられるような作品が作ることができるのではないかと思っております。ツアーでの様々な地域にもお届けができること、そして堺雅人さんのホームタウンの方々にも見ていただけることをとてもとても嬉しく思っております」

登場人物/CHARACTER
ジョウ Joe / 主人公:堺雅人
ハンナ Hannah/ ジョウの現・パートナー、ミカの妹:倉科カナ
ミカ Mika / ジョウの元恋人 、ハンナの姉:伊勢佳世
ユウゴ Hugo / ジョウの友達:迫田孝也
サラ Sara / ダンの元クラスメート:sara
ダン Dan / ミカの元教え子:小日向星一
マリ Marie / ジョウ の母:高畑淳子
ケン Ken / ミカとハンナの父:段田安則

概要
PARCO PRODUCE 2026『スリーゴースト』
東京
2026年10月 PARCO 劇場
全国ツアー
2026 年 11~12 月(大阪、福岡、愛知、岡山、宮崎)
作:サイモン・スティーヴンス
翻訳:広田敦郎
演出:ショーン・ホームズ
美術・衣裳:ジョン・ボウサー
演出補:桐山知也
出演:堺雅人 倉科カナ 伊勢佳世 迫田孝也 sara 小日向星一/高畑淳子 段田安則
公式サイト:https://stage.parco.jp/program/threeghosts
ハッシュタグ:#スリーゴースト

STAFF
音楽=かみむら周平 ステージング=小野寺修二 照明=横原由佑 音響=井上正弘
ヘアメイク=佐藤裕子 美術助手=中根聡子 衣裳助手=阿部朱美
演出助手=陶山浩乃・渋谷真紀子 通訳=時田曜子 舞台監督=津江健太
宣伝美術=河野真一 宣伝 PR=る・ひまわり 宣伝映像=尾野慎太郎
プロデューサー=佐藤玄 制作=笹岡征矢 制作協力=伊藤達哉
制作協力=ゴーチ・ブラザーズ
企画・製作=株式会社パルコ