舞台「恐るべき子供たち」全キャスト決定!

KAAT 神奈川芸術劇場芸術監督白井晃演出で、『春のめざめ』に続いて思春期の“生”と“性”をテーマに描く翻 訳劇の連続上演となる本作『恐るべき子供たち』の全キャストが決定。
南沢演じる姉・エリザベートの友人で、弟・ポール(柾木)が心を寄せる女性、アガート役に馬場ふみかが決定。ほか実力派俳優陣とともにコクトーの名作に挑戦。
外界を知らずに成長し、弟との“王国”を守ろうとし続ける美しい姉・エリザベート役には南沢奈央。姉と共に幼稚で
享楽的な価値観のまま成長していく弟のポールに、幅広い役柄を演じて‘カメレオン俳優’とも呼ばれる柾木玲弥。
新たに、柾木演じる弟のポールが密かに思いを寄せる、姉・エリザベートの友人・アガート役に、ドラマ「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」の新人看護師役で注目を集めた馬場ふみかの出演が決定。
また、子供たちを時に見守り、時に抑圧する”大人達”には、デシルバ安奈、斉藤悠、内田淳子、真那胡敬二ら実力
派俳優陣の出演が決定。白井とともに、ジャン・コクトーの名作小説の舞台化に挑戦する。

<『恐るべき子供たち』あらすじ>
美しくも残忍で傲慢な姉エリザベートと、青白い肌の美しい弟ポール。二人の母は病身でわがまま、父は姿を 消している。ある日、ポールの学校で同級生たちが雪合戦をしていると、ポールが憧れるダルジュロスという男 子生徒の投げた雪の玉がポールに命中。ポールは雪を赤く染めて倒れてしまう。ポールの友人・ジェラールは ダルジュロスの投げた雪の玉に石が入っていたと主張するが、ポールは投げたダルジュロスをかばう。その怪我 が原因で、ポールは学校に通うことが出来なくなり、家で自由気ままな日々を送るようになる。
やがて、病気の母が亡くなり、母の介護をしてきたエリザベートはモデルとして働き始め、そこで知り合ったア ガートという娘を時折家に呼ぶようになる。彼女はポールが憧れていたダルジェロスにそっくりだった。密かにア ガートに思いを募らせるポールだったが、姉に悟られたくないポールは、あえて彼女を邪険に扱う。やがて、婚 約者に死なれたエリザベートが夫の莫大な遺産を継ぐと、エリザベート、ポール、ジェラール、アガートの4人の 奇妙な生活が始まる。

<演出:白井晃コメント>
芸術監督就任後から取り組んでいる近現代戯曲シリーズとしては初めての再演となる「春のめざめ」と、同じよう に思春期の生と性をテーマにした最新作「恐るべき子供たち」を連続で上演させていただきます。「春のめざめ」は キャストが新しく加わったことで、またいろいろな新しいアイデアも出てくると思いますし、「恐るべき~」は姉弟の愛 憎というか、愛情があるがゆえに関係が歪んでいく話で、南沢奈央さん、柾木玲弥さん、松岡広大さん、馬場ふみ かさんといったキャストでお届けします。また今回「恐るべき子供たち」の上演台本をノゾエ征爾さんにお願いしまし たが、ノゾエさんは必ず台本に演劇的な仕掛けを入れて来られるので、コクトーのこの著名な小説が、演劇ならで はの表現でどのように上演できるか楽しみにしています。

【公演概要】
タイトル:KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『恐るべき子供たち』
日程・場所:5月18日(土)~6月2日(日) KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
原 作:ジャン・コクトー
[コクトー 中条省平・中条志穂:訳「恐るべき子供たち」/光文社古典新訳文庫)
上演台本:ノゾエ征爾
演出:白井晃
出 演:南沢奈央、柾木玲弥、松岡広大 馬場ふみか デシルバ安奈、斉藤悠、内田淳子、真那胡敬二