加藤健一事務所vol.105「Taking Sides〜それぞれの旋律〜」5月15日より本多劇場にて開幕!

ーー戦争と芸術をテーマに描き続けるハーウッドの傑作戯曲たち。 世界中の平和がますます揺らぐ今だからこそ、演や る意味があるーーー。
「 Taking Sides」は、ロナルド・ハーウッドが1995年に発表した戯曲、2001年にハンガリーの映画監督サボー・イシュトヴァーンがイギリス、フランス、ドイツ、オーストリア、ハンガリーの共同制作の形で映画化を行い、翌2002年のベルリン国際映画祭では銀熊賞を受賞、原作を書いたロナルド・ハーウッドが脚本を担当した。日本では劇場公開は行っていない。第二次世界大戦後に行われたヴィルヘルム・フルトヴェングラーの「非ナチ化」裁判の裏面史を描いた作品で、日本での上演歴は、1998年に劇団民藝が『どちらの側に立つか』、2013年に『テイキングサイド~ヒトラーに翻弄された指揮者が裁かれる日』(演出:行定勲、出演:筧利夫、平幹二朗 他)となっている。
原作者のロナルド・ハーウッドは1934年生まれ。南アフリカ連邦ケープタウンのユダヤ系の両親の間に生まれ、1951年にロンドンに移住。王立演劇学校で演技を学び、1953年から1958年まで著名なシェイクスピア俳優・舞台マネージャーのドナルド・ウォルフィットの付き人となり、この経験を基に舞台劇『ドレッサー』を書いた。
脚本家としてのキャリアは1960年代から。2002年の『戦場のピアニスト』でロマン・ポランスキーとともにアカデミー脚色賞を受賞した。2013 年には、 スコットランドのアバディーン大学から名誉学位を授与され、翌 2014 年には国立ユダヤ劇場財団(NJTF)か ら生涯業績賞・功労賞を受賞するなど、その活動や功績が認められ多方面から評価され続けている。
<代表作>
◆1980 年 ドレッサー/The Dresser(舞台)
◆1995 年 テイキング・サイド/Taking Sides(舞台)
◆2008 年コラボレーション/Collaboration(舞台)
※2009 年 テイキング・サイド、コラボレーションの 2 本立て公演をロンドンで行う
◆2002 年 戦場のピアニスト/The Pianist(映画)
<あらすじ>
第二次大戦後のドイツ・ベルリン。ナチスに勝利した連合軍により、非ナチ化政策――ドイツ社会からのナチ体制徹底除去が行われていた。当時、世界的に偉大なオーケストラ指揮者としてドイツで活躍していたフルトヴェングラー(小林)は、ヒトラーの寵愛の元、戦時中もナチス政権下のドイツに残って活動を続けていたことから「ナチ協力者では――?」と戦犯の疑いをかけられ、連合軍取調官アーノルド少佐(加藤)に尋問を受けることになってしまい・・・。
<キャスト>
加藤健一 今井朋彦(文学座) 加藤 忍 小暮智美(青年座) 西山聖了・ 小林勝也(文学座)

【公演概要】
加藤健一事務所vol.105「Taking Sides〜それぞれの旋律〜」
日程・場所:
2019 年 5 月 15 日(水)~5 月 29 日(水)下北沢・本多劇場 (4月7日より前売り開始)
◆京都◆ 6 月 1 日(土)14:00 開演 京都府立府民ホール”アルティ”
◆兵庫◆ 6 月 2 日(日)16:30 開演 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
作:ロナルド・ハーウッド
訳:小田島恒志 小田島則子
演出:鵜山 仁
公式HP:http://katoken.la.coocan.jp/