レナード・バーンスタイン(1918年-1990年)の代表作といえばミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」。この作品からおよそ10年以上前、世に才能を示すきっかけとなった作品のひとつが「オン・ザ・タウン」。脚本と歌詞はベティ・コムデンとアドルフ・グリーン、1944年12月28日、ブロードウェイのアデルフィ劇場でマックス・ゴバーマンの指揮で初演。監督はジョージ・アボット、振付はジェローム・ロビンス。合計で462回上演、ジャズの要素を取り入れたダンサブルな音楽、キャッチーなメロディに、ジェローム・ロビンズの振付、ダンスとストーリーの大規模な統合が高く評価が人気を得て大ヒット!さらに1949年にジーン・ケリー、フランク・シナトラの出演で映画化(邦題「踊る大紐育」)され、傑作ミュージカルとしての地位を不動のものに。
この作品を原語歌唱、フルオーケストラによる本格的な舞台上演!もちろん日本初!最高水準の「オン・ザ・タウン」を!
[ロンドンでのオーディションで、200名以上のなかから選ばれた精鋭たち!]
演出と装置・衣裳デザインを手がけるのは、英国ロイヤル・オペラ等で活躍するアントニー・マクドナルド。
40年代のニューヨークの絵葉書から飛び出したような、ファンシーで洒落っ気たっぷりの「オン・ザ・タウン」を
描き出します!さらに、この作品はダンスが命!振付を英国ロイヤル・バレエ元プリンシパルで
スコティッシュ・バレエの芸術監督も務めたアシュリー・ペイジが手がけ、迫力のダンスシーンを創ります!
キャストは舞台芸術の聖地ロンドンで大規模なオーディションを行い選出!
主要な役には、英国ロイヤル・オペラやイングリッシュ・ナショナル・オペラ等で活躍するオペラ歌手を中心に、
歌唱力も身体能力も高い達者な歌手が揃いました。総勢20名のアンサンブルはロンドンのミュージカル
「オペラ座の怪人」、「パリのアメリカ人」公演やバーミンガム・ロイヤル・バレエ、
イングリッシュ・ナショナル・バレエ等で活躍してきたダンサーが集結。ジャンルを超越して、
佐渡裕芸術監督が「歴史的な舞台になる」と確信する、夢のような布陣が実現しました!
<佐渡裕:コメント(HPより)>
兵庫県立芸術文化センターのプロデュースオペラシリーズでは、これまでに14作品を上演してきました。
その次なるステップとして、今年は私の師であるバーンスタインの「オン・ザ・タウン」をとり上げます。
彼の書いた、シンプルなのに心に残るメロディやジャズのビッグバンドのような軽快なサウンドを
フルオーケストラで聴く体験が、これまでとは一味違った“総合芸術”の楽しみとなることは間違いありません!
そして、この作品のためにチームを組むのが演出家のアントニー・マクドナルド。
2016年「夏の夜の夢」でも共に作品を創りましたが、なんといってもデザインがお洒落でユーモアのセンスがある!
私自身、わくわくしています。また、「夏の夜の夢」の際にもロンドンで歌手のオーディションを行い、そのレベルの高さに驚きましたが、今回も同様に達者で素晴らしい出演者が揃いました。
ステージを創り上げる様々な要素が詰まった総合芸術「オン・ザ・タウン」。
まさに、歴史的な舞台となることでしょう!
<ストーリー>
1940年代、ニューヨーク、午前6時。ブルックリンに停泊する軍船から、24時間の休暇を許された水兵ゲイビー、
チップ、オジーの3人が初めて訪れた憧れの大都会ニューヨークの街へ繰り出す。
ゲイビーは地下鉄で見かけたポスターに載るアイヴィに一目ぼれ。3人はアイヴィを探すべく、各々に街を散策する。
チップはタクシー運転手のヒルディに出会う。一方、自然史博物館で人類学者のクレアに出会ったオジー。
彼らはひとときのアヴァンチュールを楽しむ。そのころゲイビーはカーネギー・ホールのスタジオでアイヴィを見つけ、夜に会う約束をとりつけるが・・・
【公演概要】
佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2019 ミュージカル「オン・ザ・タウン」
<兵庫>
2019年7月12日〜7月21日 兵庫県立芸術文化センター KOBELCOホール
<東京>
2019年7月25日〜7月28日 東京文化会館
指揮:佐渡裕
演出:アントニー・マクドナルド
振付:アシュリー・ペイジ
公式HP:http://www.gcenter-hyogo.jp/on-the-town/news/