7月11日より、渡辺 謙&ケリー・オハラのミュージカル『王様と私』が開幕する。この公演に先駆けて、7月10日、会見が執り行われた。フォトセッションの後に、まずは演出家の挨拶。
「5年前に上演いたしまして・・・・・今回日本にくることができて嬉しく思います。一生懸命仕事しています!皆様に満足いただける公演だと思います」(バートレット・シャー)
それから改めて渡辺謙とケリー・オハラの会見となった。
まずは渡辺謙から「とにかく、日本の公演をするときの僕の一番の条件はケリー・オハラさんと日本のお客様に見せる、出たいというのが一番。これが実現したこと。ニューヨーク、ロンドンと・・・・深めながら作ってきたカンパニー、日本のお客様に届けられることを誇りに思います」と語る。それを受けてケリー・オハラは「日本にこれたのも・・・・・『いつか実現したいな』と思っていたことで、また渡辺さんとご一緒できるのが、とても名誉です。この作品は私の母国で始まった作品ですが、この作品を自分の母国でやりたいと。これは互いに重要なことで、本当に渡辺さんと一緒に仕事をすること、とても尊敬、尊重しています。私の人生の中でもベストなコラボだと思っています。私も彼も本国でこの公演ができるということ、私にとっても本当に嬉しく思っていますし、また皆様の期待に添えるように、楽しみにしています」と挨拶。
共演については渡辺謙は「No look,no signでやっています」と揺るぎない信頼関係を語る。そして「バッテリーに例えればなんでもとってくれる、いい球を返してくれる、一番尊敬する女優さんです」それに対してケリー・オハラは「渡辺さんは本当に素晴らしい真の役者さんだと思いますし、彼のパッションを感じます。だからこそ、私は渡辺さんに自分を演技力を彼に合わせなくてはならないと感じております・・・・渡辺さんのKingは今までにない、王様です。パワーを感じる役だと思います。渡辺さんの王様はパワフルです。だからこそ、私はそれに合わせて人間味をブラッシュアップしなければいけないと思っています。私も同じように演じなければいけないと思っています」と最大級の賛辞。そして渡辺謙自身のことについては「Very funny」と評した。公演場所の違いについて渡辺謙は「一番の違いは、英語でやるので、英語が母国語の国でやるのと、そうでない、今回字幕がつきますので、ちょっとしたタイムラグがあったりとか、お客様の中でスイッチしていく、慣らしていくっていう時間、お芝居が始まって少しの間、あるかもしれません。しかし、日本の方々は慣れていらっしゃるので、字幕もいい感じで出るようなシステム、劇場が開発してくださったので、あまり違和感なく。21世紀の『王様と私』というものをご理解していただけると思います。お客様の違いについてはやってみないとわかりませんが、ロンドンの人は『こんなにジョークが好きなのか』っていうのは驚きました。ここと同じくらいのキャパでしたが『吉本新喜劇』じゃないかっていうくらい(笑)、どっかん、どっかんと受けるんです。それはすごかったですね。日本の観客はどちらかというとおとなしいと思いますが、でも、三谷幸喜さんのコメディを大阪でやった時は同じくらいにどっかん、どっかん・・・・・頑張って負けないように」とコメント。ケリー・オハラも「『王様と私』という作品はリズムがとても大事なことで、ところどころで笑っていただくことは重要ですが、遠慮なく、気兼ねなく笑っていただきたいと。自由に楽しんでいただきたいと思います。流れがございますので笑いだけでなく、物語にところどころ深い意味がございます」とコメント。せっかくの来日、観光についての質問については「日本を楽しむ時間があればいいなと思っています。今回は主人と子供を連れてきているので、できれば観光したいなと思います。実は1年半前にコンサートで来日したことがあります。その時に日本は素晴らしい国だなと感銘いたしました」とコメント。また渡辺謙は「長くやっている作品なので、新しい劇場ですし、期待感も大きい」と語る。渡辺謙も「これくらいのトップクラスのブロードウェイの方々がくるのはそんなにないです。それはお客様にはご理解いただけると思います・・・・・総集大成です」とコメント。
最後に、「残念ながらチケットは完売していますが、チケットをお持ちの方々は本当に楽しみにしていてください。これから非常に素晴らしいカンパニーでみなさんにお届けできると思います。胸踊らせて!帰るときは『Shall we dance!
』を歌って!」と渡辺謙。ケリー・オハラは「来日できたことを光栄に思っております。この作品は大好きで、渡辺謙さんと共演できることをとても愛しております。本当に素晴らしいショーです。4週間、他にないようなショーをみなさんにお見せしたいと思います。家族と日本を散策したいと思っていますし、ショーを皆様にお見せできることを名誉に思っています。本当に日本にお招きいただきましてありがとうございます」とコメント。不朽の名作、最高のカンパニーでの公演!いよいよ始まる!
【公演概要】
公演名: リンカーン・センターシアタープロダクション ミュージカル「王様と私」
生演奏 / 英語上演 / 日本語字幕あり
出演:渡辺 謙(王様役)、ケリー・オハラ(アンナ役)、イギリスカンパニー
脚本・作詞:オスカー・ハマースタインII
作曲:リチャード・ロジャース
演出:バートレット・シャー
日時: 2019年7月11日(木)〜8月4日(日)[全30回]
会場: 東急シアターオーブ
東急シアターオーブHP:https://theatre-orb.com/lineup/19_KingandI/