ニューヨークのアイルランド演劇祭で複数の賞を受賞した話題(問題)作。 この夏、満を持して日本初演決定!!
本作は、アイルランド、ゴールウェイの作家シーマス・スキャンロンによって書かれ、2014年、ニ ューヨークの第一回アイルランド演劇祭にて上演され複数の賞を受賞した作品。南北アイルランドを 舞台に、IRA(アイルランド共和軍)の殺人マシーンとして出世を果たすヴィクター・マクガワンの 暴力性と悲哀に満ちた物語。「Trilogy(三部作)」というタイトルの通り、ヴィクターを中心と した3年の歳月が、3つのパートで描かれたコメディタッチの悲劇です。日本国内では、今回が初演となる。
<松坂桃李 ×小川絵梨子がタッグを組む>
<ストーリー>
IRA=アイルランド共和軍の内務保安部長、ヴィクタ ー・マクガワン。彼はその冷酷さから、組織の殺人マ シーンとして出世してきた。
1984 年、ベルファストのバーにて、ヴィクターは IRA メンバーであるアハーンが敵に情報を漏らした疑い をもち、探りを入れる。尋問は、司令官のペンダー、 バーテンダーのバーマンを巻き込んで、エスカレート していき……。
’85 年、メイヨー州の湖畔。ヴィクターは車のトラン クから一人の女を連れ出してくる。女は彼の幼馴染で あった。彼女が一体何をしたというのか、彼は彼女を 手に掛けるため、二人の故郷であるこの湖を処刑場に 選んだのだった……。
’86 年、ゴールウェイ州の老人施設で、ヴィクターは 母親と対面する。痴呆の母は、ヴィクターを夫やほか の兄弟と間違え、乱暴者のヴィクターは大嫌いだった と話す。母の言葉に苛立ちを募らせるヴィクターだが、 やがて母は彼にある事実を告げ……。
――これは、ヴィクター・マクガワンの暴力性と悲哀に満ちた 3 年の歳月と、暴力が彼自身をも壊してい く過程を、三部に渡って辿る“悲劇”である――。
The McGowan Trilogy by Seamus Scanlon
シーマス・スキャンロン作「マクガワン・トリロジー」
この作品は 2014 年 9 月、ニューヨークのアイルランド演劇祭で上演された。舞台は 1984 年-1986 年の南北ア イルランド。生まれながらの乱暴者ヴィクター・マクガワンは、暴力を振るうのが大好き。それで IRA で出世 するが、暴力は彼の内面を破壊するものでもあった。ヴィクターが壊れて行く過程を辿る三部作。セリフの巧 さとユーモアはマーティン・マクドナーに、暴力描写はマクドナーとタランティーノに譬えられている。芦沢 個人の感想だが、スキャンロンの描く暴力の悲しみは、シングを彷彿させる。音楽の多用もこの作品の特徴の 一つである。
<松坂桃李 ×小川絵梨子がタッグを組む>
<主演 松坂桃李 メッセージ>
【公演概要】
公演名:マクガワン・トリロジー
作:シーマス・スキャンロン
翻訳:浦辺千鶴
演出:小川絵梨子
出演:松坂桃李、浜中文一、趣里、小柳心、谷田歩、高橋惠子
公演日程:
<愛知公演>
会場:穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
日程:2018 年 6 月 29 日(金)~7 月 1 日(日)
<兵庫公演>
会場:兵庫芸術文化センター 阪急中ホール
日程: 2018 年 7 月 4 日(水)~8 日(日)
<東京公演>
会場:世田谷パブリックシアター
日程:2018 年 7 月 13 日(金)~29 日(日)