ーー公私共に順風満帆の筈だったのに・・・!?バリキャリ道まっしぐら、パーフェクトウーマン・テス(早霧せいな)、早くも離婚危機!?危うし!私!ーー
さて、5 月 19 日より大阪公演、6 月 1 日より東京公演開幕のミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』 がいよいよ本番までカウントダウン。本作は、『シカゴ』『キャバレー』等の名作で知られるジョン・カンダー &フレッド・エッブによる華やかな楽曲と笑い溢れるラブロマンスで、トニー賞最優秀スコア、脚本等 4 冠に輝 いたコメディミュージカル。
上演台本・演出・訳詞には、観客の心を動かす演出を手掛ける板垣恭一。主演には、元宝塚歌劇団雪組トップ スター早霧せいなが退団後初となるこのミュージカルでバリバリのキャリアウーマン役に挑む。共演には、 数々の作品で注目を集めている相葉裕樹、今回、舞台では初のセリフと歌に挑戦するバレエダンサー宮尾俊太郎 (K バレエ カンパニー)はじめ、今井朋彦、春風ひとみ、原田優一、樹里咲穂など個性豊かな実力派キャストが集結!
稽古も佳境に入った連休明けにマスコミ向けに公開稽古が行われた。
まずは、最初は「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」、冒頭で歌われるナンバー、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたテス(早霧せいな )の授賞式、ところが夫のサム(相葉裕樹)と喧嘩したばかり。少々、むしゃくしゃした気持ちを抱えている、という状況で歌われる。アグレシッブでアップテンポな曲調だが、その歌詞が!夫のことをボロカスに言う歌詞、ここはユーモア溢れる内容だ。次のナンバーはサムが歌う曲、「戻らない時間」。家庭よりも仕事優先な妻・テスとの結婚生活はすれ違いの連続。サムはカッツ(彼が描いた漫画のキャラクター)に自分の思いを語り歌う場面。なんとも哀愁漂う風情で、観客は「ある、ある」と共感できそうな場面。最後に「女だけど男」、テスは女性ではあるが、かなりの負けず嫌い。敵対していたサムの漫画家仲間に受け入れられたテス。”男なんかに負けない!私は女だけど男なの!”と歌い上げるが、軽快な動きのあるナンバーで男性陣の群舞も賑やかな場面。
これが一通り、終わったところで囲み会見タイム。
登壇したのは早霧せいな、相葉裕樹、宮尾俊太郎(K バレエ カンパニー)。最初にフォトセッションの後、会見。早霧せいなは「いよいよ始まるんだな、と。全てを出し切って果敢に挑戦することが次につながる」と挨拶。相葉裕樹は「残り一週間!たくさん、やらなきゃいけないことが・・・・・・皆さんが楽しんでいただけたら」とコメント、宮尾俊太郎は「普段はバレエダンサーですが、これは歌もあるし〜ダンサー役で出ることはなかなかないこと」と挨拶。
役柄について早霧せいなは「アンカーウーマンとして活躍中のテスはサムという男性に会い、そこから仕事と家庭の両立をしながら〜っていうのがポイントです。ここは観てのお楽しみですが。彼女がどう変わっていくのかを見て頂きたいですね」と見どころを解説。相葉裕樹は「風刺漫画家の役で彼女に対して敵対心があったけど、ふとしたことで一目惚れ。それからなんやかんやあって〜うまくいかないんですね。それに対してサムは不平不満がたまる、まあ、一般的な男性ならではの不満。普通の感覚を持っている男性なので、共感してもらえるのでは?と思っています」とコメント。宮尾俊太郎は「ロシアから亡命してきたバレエダンサーで彼女に影響を与える人物です」と言いつつ「人生経験積んで、ハッピーだけではじゃなくなったけど(笑)」とちょっと意味深(闇も感じる?!)な発言で笑いを誘う。
早霧せいなの印象についてこの2人の男性陣、「飾らない、まっすぐな人」と宮尾俊太郎。「ストイックですね!男らしい!」と相葉裕樹、ここで笑いが起きたが、早霧せいなを見つつ「ものすごい褒め言葉!」と付け加える相葉裕樹。さらに「すごい集中力!」と絶賛。また男性俳優との初の共演に関して「力強いですね〜」と実感。会見は和気あいあいな感じで進行。また、初の女性役について「やり慣れてないので、勝手が違う、無駄な動きがない方がエレガントかな?」とコメントし、そこで相葉裕樹が「めちゃくちゃエレガント!」と言えば、宮尾俊太郎は「エレガントの塊!」と絶賛した途端に早霧せいなが「そこまで言うと嘘っぽい(笑)」とややテレ気味。また「猪突猛進なところがある」と早霧せいなは自身を分析。そして男性2名に対して「優しい言葉をかけてくださる」とコメント。なかなかのコンビネーションを見せてくれた3人。公演はもうすぐ!
<ストーリー>
その年の最も輝いた女性に贈られる賞“ウーマン・オブ・ザ・イヤー”の授賞式を控えた人気ニュースキャスターのテス・ハーディング【早霧せいな】。お互い一目惚れでスピード結婚した風刺漫画作家サム・クレイブ【相葉裕樹】との新婚生活をスタートさせ、公私共に順風満帆の筈だったが・・・!?バリバリのキャリアウーマン(バリキャリ)道まっしぐらのテスは、何よりも仕事が最優先。気付けばサムとの関係には亀裂が生じ、早くも離婚危機に陥ってしまう。愛するサムの事は大切にしたい、でも今まで築き上げてきたキャリアは絶対的なもの。そんな時、テスが取材をした亡命中の有名バレエダンサーの思いがけない決断が、彼女の心を大きく突き動かす。家庭と仕事、女性の本当の幸せは、果たしてどちらにあるのか?キレっ切れのテス・ハーディングが目指すパーフェクトな人生とは・・・
【公演概要】
ミュージカル『ウーマン・オブ・ザ・イヤー』
2018年5月18日〜5月27日
梅田芸術劇場シアタードラマシティ
2018年6月1日〜6月10日
TBS赤坂ACTシアター
脚本:ジョン・カンダー
作詞:フレッド・エップ
上演台本・演出・訳詞:板垣恭一
出演:早霧せいな 相葉裕樹 今井朋彦 春風ひとみ 原田優一 樹里咲穂 宮尾俊太郎 (K バレエ カンパニー) 他
公式サイト:http://www.umegei.com/womanoftheyear/
文:Hiromi Koh
※2018/5/7_2300 画像微補正