【新国立劇場】新国立劇場オペラ『ラ・ボエーム』を1月24日より上演!

新国立劇場(東京都渋谷区)では、 1月24日よりオペラ『ラ・ボエーム』を上演します。 美しくも儚い、 永遠のラブストーリー『ラ・ボエーム』は、 新国立劇場のレパートリーの中でも屈指の人気を誇る名作オペラ。 明日の成功を夢見る若者たちの愛と喪失の青春群像劇がロマンティックな音楽で描かれ、 オペラ初心者の方へもお薦めです。 この公演で世界的スター・ソプラノのマチャイゼが日本デビューを飾ることも、 国内外で話題となっています。
【URL】 https://www.nntt.jac.go.jp/opera/laboheme/

パリの屋根裏に灯った恋。 美しくも儚い青春群像劇『ラ・ボエーム』は日本人の<好きなオペラ>ランキング1位!
19世紀パリを舞台に、 詩人ロドルフォとお針子ミミの純愛、 そして明日の成功を夢見る若き芸術家たちの貧しくも自由な生活を描いた青春オペラ『ラ・ボエーム』。 プッチーニならではの甘美な音楽がとびきりロマンティックな物語を紡ぎ出します。

クリスマス・イブのパリ、 詩人ロドルフォが独り仕事をしていると、 隣人のミミが灯りの火を貰いに現れ、 二人はたちまち恋に落ちる。 カルチェ・ラタンで恋を謳歌する若者たち。 2月の雪の日、 ロドルフォは病のミミを救うため別れを決意。 やがてミミが瀕死の状態で屋根裏部屋に運び込まれる――。

出会った二人がおずおずと自己紹介をし、 惹かれ合う第1幕のロドルフォとミミの出会い(アリア「冷たき手を」「私の名はミミ」)のシーンは、 数あるオペラのラブシーンの中でも最も美しい、 決定的名場面。 華やかなパリ、 カルチェ・ラタンの賑わいを描いた第2幕、 雪の降りしきる中、 別れを決意した恋人たちの美しくも悲しい四重唱、 そして涙を禁じえないラストシーンと、 見どころは枚挙にいとまがありません。 パリの町を俯瞰するような粟國淳の繊細な演出は、 若者たちの夢と挫折の世界を対比し、 感動を誘います。

永遠のラブストーリーとして不動の人気を誇る『ラ・ボエーム』は、 かつて「音楽の友」誌の読者アンケート投票でも、 “好きなオペラ”堂々の第1位を獲得しました。 夢を追い懸命に生きる若者たちの物語は、 いつの時代も感動を呼び続けています。 ミュージカル『RENT』もオペラ『ラ・ボエーム』が原作、 いわば『ラ・ボエーム』のロック版です。 世界中で愛される『ラ・ボエーム』は、 初めてのオペラ鑑賞にもお勧めです。

欧米を席巻するスター・ソプラノのマチャイゼが待望の日本デビュー!
ニーノ・マチャイゼ

圧巻の美貌と表現力、 豊かな声で称賛を集めるソプラノ歌手、 ニーノ・マチャイゼがついに日本デビュー。 ミラノ・スカラ座が生んだスター、 マチャイゼはザルツブルク音楽祭へのセンセーショナルなデビューで世界的注目を集めて以来、 世界一流歌劇場を席巻。 ハイセンスな世界的セレブリティであり、 ファッションアイコンとしても絶大な信頼を獲得しています。 映像も多く、 日本のオペラファンの間でもすっかりお馴染み。 叙情的で独特の質感のある豊かな声は『ラ・ボエーム』のミミにぴったりと、 大野和士芸術監督も太鼓判です。 ついに待望の日本デビューとなる今回、 何を置いても絶対に見逃すわけにはいきません。

ドイツで活躍する辻井亜季穂らフレッシュな歌手に注目
辻井亜季穂

ニーノ・マチャイゼが演じるミミは、 思いやりに満ちた薄幸の女性。 対照的に、 派手好きで享楽的なムゼッタは、 コロラトゥーラ(軽く転がすように歌うテクニック)を駆使する華やかなソプラノ。 ムゼッタを演じる辻井亜季穂はドイツのヴュルツブルク歌劇場で活躍し、 以前在籍していたテューリンゲン州立劇場で、 聴衆の投票で選ばれるテアーターオスカー賞に2年連続で輝くなど、 現地のファンも多い若手ソプラノです。
新進テノールのリッピ、 ベルカント・オペラで活躍するカッシ、 そしてドイツで活躍を続ける松位浩ら充実の歌手陣が青春群像劇を繰り広げます。 情熱的で引き締まった演奏で日本のファンも多い名匠カリニャーニが指揮を務めるという贅沢な布陣で、 とびきりロマンティックな『ラ・ボエーム』をお届けします。

<最大級の注目歌手が揃った新国立劇場のオペラ!(オペラ評論家 香原斗志) >
ニーノ・マチャイゼのミミが聴ける。 これは事件である。 彼女は元来ベッリーニが得意で、 『清教徒』などの憂愁漂う甘美な旋律を、 叙情的でやわらかく、 時に可憐な表情を見せる彼女の歌で聞くと、 幸福感が味わえた。 だから、 「日本に呼ぶべき女性歌手は誰か」と尋ねられれば、 マチャイゼの名は必ず挙げていた。 近年もロッシーニ『泥棒かささぎ』や『ウィリアム・テル』、 ヴェルディ『ルイザ・ミラー』等、 いつも陶然とさせられた。 最近、 中音域に厚みが加わったマチャイゼの声で、 まさにいま聴きごろのミミを聴いたら、 叙情的で可憐で官能的でさえある歌に涙腺を破壊されるのではないかと、 心配になる。 ロドルフォを歌う伊ジェノヴァ生まれのマッテオ・リッピも、 明るくのびやかなイタリア声で、 若い詩人ならではの雰囲気が作れるテノールだ。 さらに注目は、 マルチェッロを歌う伊アレッツォ生まれのマリオ・カッシ。 ロッシーニの技巧的な表現も難なくこなしつつヴェルディの役を実にノーブルに歌うという、 待ち望まれたバリトンである。

<『ラ・ボエーム』STORY>
クリスマス・イブのパリ。 若くて貧しい芸術家4人が住む屋根裏部屋で詩人ロドルフォが独り仕事をしていると、 隣人のお針子ミミが蠟燭の火をもらいに現れ、 二人はたちまち恋に落ちえる。 画家マルチェッロも元恋人のムゼッタとよりを戻し、 若者たちは恋を謳歌する。 2月の雪の日、 ロドルフォは胸を患うミミを救うために痛恨の別れを決意する。 数か月後、 ミミが瀕死の状態で屋根裏部屋に運び込まれ、 愛するロドルフォの傍らで息を引き取る。

[『ラ・ボエーム』ダイジェスト映像]

公演およびチケットの詳細については、 新国立劇場ホームページをご覧ください。
https://www.nntt.jac.go.jp/opera/laboheme/

 

【新国立劇場2019/2020シーズンオペラ『ラ・ボエーム』開催概要】
【公演日程】2020年1月24日(金)18:30/26日(日)14:00/28日(火)14:00/31日(金)18:30/2月2日(日)14:00
【会場】新国立劇場 オペラパレス
【スタッフ・出演】指揮:パオロ・カリニャーニ/演出:粟國淳/ミミ:ニーノ・マチャイゼ/ロドルフォ:マッテオ・リッピ/マルチェッロ:マリオ・カッシ/ムゼッタ:辻井亜季穂ほか
合唱:新国立劇場合唱団 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
【チケット料金】 S席:24,200円 ・ A席:19,800円 ・ B席:13,200円 ・ C席:7,700円 ・ D席売切・ Z席(当日のみ):1,650円
【チケットのお求め】新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999 WEBボックスオフィス http://nntt.pia.jp/
【アクセス】京王新線(都営新宿線乗入)初台駅中央口直結
【主催】新国立劇場

<新国立劇場について>


新国立劇場オペラパレス
新国立劇場は、 日本唯一の現代舞台芸術のための国立劇場として、 オペラ、 バレエ、 ダンス、 演劇の公演の制作・上演や、 芸術家の研修等の事業を行っています。 オペラ部門は2018年9月より世界的指揮者の大野和士が芸術監督に就任し、 世界の主要歌劇場と比肩する水準のオペラ公演を年間およそ10本上演、 高校生のためのオペラ鑑賞教室の実施等を行っています。

【お客様からのお問い合わせ先】
新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999(10:00~18:00)
舞台撮影:寺司正彦