2013年、 気鋭の演出家ダイアン・パウルスの手によって、 アクロバットを取り入れたエキサイティングな新演出で同年のトニー賞でミュージカル部門・最優秀リバイバル作品賞など4部門を受賞、 2015年に最速来日し大好評を博したブロードウェイ・ミュージカル「ピピン」の日本人キャスト版が、 来年6月に上演されることが決定。
主演を務めるのは、 今年4月に「ブロードウェイと銃弾」のチーチの演技で菊田一夫演劇賞を受賞した俳優、 城田優。 2013年にブロードウェイでこの公演を観て衝撃を受けたという城田さんは本日、 自ら手掛けるコンサート「Studio E 1st」の中で、 ピピンの曲「Corner of the Sky」を熱唱し、 来年6月、 ピピン役に挑むことを発表。
『ピピン』は、 ありきたりの人生は送りたくないと悩む若き王子・ピピンが、 自分の人生には「素晴らしい意味(Something Extraordinary)」があると信じて、 様々な体験をしながら人生の意味を探し求める「自分探しの旅」を、 アクロバティックでスペクタクルな演出、 フォッシースタイルを踏襲したコミカルでセクシーなダンス、 スティーヴン・シュワルツのエネルギーあふれる歌で展開していく、 豪華絢爛な舞台。
王子役というイメージにぴったりの城田優、 すでにブロードウェイのクリエイター陣とのワークショップも終了。 「みなさん優しくて、 暖かくてプロフェッショナルで、 稽古が今から楽しみです。 ブロードウェイの演出そのままに上演するので、 日本ではなかなか見られないアクロバティックな演出で、 僕自身が実際に観た時の感動とエネルギーをそのまま日本でお客様にお届けしたいですね」と城田優は意気込む。
リバイバル版の演出を手掛けるのは、 今最も勢いのある演出家のひとり、 ダイアン・パウルス。 昨年来日したミュージカル『ファインディング・ネバーランド』(現在全米ツアー中) や、 『ヘアー』(トニー賞、 最優秀リバイバル)などの演出を手がけ、 2014年には、 タイム誌の選ぶ「世界で最も影響力のある100人に選出。 ダイアン・パウルスは、 「私は『ピピン』を日本で演出できること、 そして、 素晴らしい(Extraordinary)城田優さんとの仕事を大変楽しみにしています。 トニー賞に輝いたこの公演を日本で再び作れることは私にとって、 まさに”夢が叶う”ということなのです!」と、 喜びと期待を寄せている。
日本版の上演は東急シアターオーブほか、 2019年6月から。
他の出演者や地方公演、 チケットの情報は後日発表。
(問)キョードー東京 TEL 0570-550–799
<『Pippin』(ピピン)について>
ロジャー・O・ハーソン脚本、スティーブン・シュワルツ作詞作曲、ボブ・フォッシー演出およびリブレットによるブロードウェイミュージカル。1972年10月23日にアメリカ、ブロードウェイのインペリアルシアター劇場にて初演。1977年6月12日終演。1972年度トニー賞5部門受賞する。1973年にイギリス、ロンドンのハー・マジェスティーズ劇場(Her Majesty’s Theatre)でも上演。2013年にダイアン・パウラスの新演出で上演され、同年のトニー賞でミュージカル部門・最優秀リバイバル作品賞を含む4部門を受賞した。
中世の初期に実在した人物がモデルのピピンとその父の(架空の)物語。第1幕、劇団の主役であるリーディング・プレイヤーが、様々な時代の衣装を着た役者たちと共に登場する。観客に「これからサーカス団(旅芸人)の一座が『ピピン』の物語を演じます」と告げ、そこからストーリーが動きだす、という趣向。ピピンは勉強して王国に帰るも、父であるチャールズ王となかなかコミュニケーション出来ず、継母とその息子の存在もあって、なかなかに難しい状況。父が治める国は戦争を始め、ピピンも「特別な何か」を見つけるために戦場へ赴くのであった。しかし、そこでも自分の存在意義が見つけられないピピンは、父王の国民への圧政を知り、父を暗殺。自らが王となり国を統治するのだが、これも上手く行かずに失踪する・・・・・・。
2013年のブロードウエイ再演を含む『ピピン』の新たなプロダクションではオリジナルのエンディングが追加されることがあり、現在のプロダクションは2種類のエンディングがあるそう。