W・シェイクスピアの『リチャード二世』が
鵜山仁の演出
岡本健一 浦井健治 中嶋朋子の出演により
10月2日より新国立劇場中劇場にて公演。
本日１日、フォトコールと囲み会見が行われた。
この舞台は、新国立劇場にて2009年から続いたシェイクスピアの歴史劇シリーズ上演の最終作。イギリスの内乱、対フランスとの戦争や権力への執着など、様々な”争い”を通し、人間の営みの愚かさや気高さを描き、高い評価を得えている。ここで、足掛け12年をかけた壮大な歴史絵巻が、ついに完結する。
最終作『リチャード二世』は、歴史的には最も古い時代を描いた史劇。全ての発端であり、人々の争いの原因となった、ボリングブルック(後のヘンリー四世)による、リチャード二世からの王権奪取がその物語。まさに最終作にして、その出発点を解き明かす鍵となる公演。
出演は、岡本健一、浦井健治、中嶋朋子など、このシリーズには欠かせない俳優陣に、演出の鵜山仁をはじめ、スタッフはほぼ同じ布陣＿
左より 鵜山仁 浦井健治 岡本健一 中嶋朋子
＜コメント 思いは言葉にこめて＿＞
岡本健一
２００９年の初演から８作目、最終にして最初の物語。足掛け１２年、明日の本番に挑みます。集大成になっています。シェイクスピアが描く人の心の動き、権力への欲望、生と愛と死…… 、ぜひ劇場で観ていただければです。
浦井健治
この芝居は、たくさんの人の人生、思いが未来につながることを願い１２年間やってきたんだと……演劇がすべての生命を開花させて、みんなで生きていく…… 演劇空間を体験していただけるよう集中してエネルギーをまわしていきたいです。
中嶋朋子
同じメンバーで、長い年月12年をかけて、この舞台のシリーズを作ってくれたこと、お客さまにも感謝しています。たくさんの人の思いで素晴らしい空間になればと思っています。
鵜山 仁
王位を賭けた権力闘争の人間ドラマなんでけど、僕には野望があって、花が咲いて、実がなって、葉が落ちて……世代交代、季節の変化があって、人間ばかりでなく、環境のなかで生きていく表情を見ていただければと思います。
＜あらすじ＞
リチャード二世の王宮。王の面前に、反目しあう二人の貴族、モーブレーとボリングブル ックが召喚される。ボリングブルックは先ごろ暗殺されたグロスター公の死に、モーブレー が関与していたと告発するが、モーブレーはこれを否定。王の裁定は後日、決闘によって黒 白をつけるというものだった。その当日、いよいよ決闘開始という時に、突如、王は決闘の 中止と二人の追放を宣告する。
ボリングブルックは六年の追放に処されるのだが、やがて彼の父が死去すると、王はその 財産を没収する。この暴挙に加え、それまでのリチャードの治世に不満を高まらせていた貴 族たちのもとに、ボリングブルックが名誉の回復を求め、大軍を率いて帰国するとの報が寄 せられる。
次々とボリングブルックに靡く貴族たち。民衆の支持も得た彼は、籠城した王と対峙すべく兵を進める。ボリングブルックは自身の名誉回復だけを要求するのだが、気圧された王は 自ら譲位を宣言してしまう……。
＜公演概要＞
【タイトル】 リチャード二世
作 ウィリアム・シェイクスピア
【スタッフ】
翻訳 小田島雄志
演出 鵜山仁
芸術監督 小川絵梨子
主催 新国立劇場
【キャスト】
岡本健一 浦井健治 中嶋朋子 立川三貴 横田栄司 勝部演之
吉村 直 木下浩之 田代隆秀 一柳みる 大滝 寛 浅野雅博
那須佐代子 小長谷勝彦 下総源太朗 原 嘉孝 櫻井章喜 石橋徹郎
清原達之 鍛治直人 川辺邦弘 ⻲田佳明 松角洋平 内藤裕志 椎名一浩 宮崎隼人
【会場】 新国立劇場 中劇場
【公演日程】 2020年10月2日(金)〜25日(日)
【料金】S席8,800円 A席6,600円 B席3,300円 (税込)
【一般発売】 2020年9月5日(土) 10:00~
【チケット申し込み・お問い合わせ】
新国立劇場ボックスオフィス TEL:03-5352-9999 (10:00~18:00)
新国立劇場Webボックスオフィス http://pia.jp/nntt
WEB https://www.nntt.jac.go.jp/play/richard2
