凰稀かなめ主演 ロマンティックラブコメディ 「グッバイ・チャーリー」浮名を流して撃たれて死んで、女になった?!笑って笑って、最後にほろり。

凰稀かなめ主演 ロマンティックラブコメディ 「グッバイ・チャーリー」が大阪公演を経て、東京・六行会ホールでの公演が11月4日より開幕した。

あの名画「ティファニーで朝食を」の脚本家ジョージ・アクセルロッド作 ブロードウェイ発のロマンティックコメディー「グッバイ・チャーリー」、元宝塚トップスター・凰稀かなめが新たなチャーリー、親友ジョージ役には佐伯大地、アレックス役に稲垣成弥、 サルツマン役に小川史記と旬の俳優が脇を固める。

ここはシャンパン!

軽快な音楽で幕開き。人々が楽しそうにパーテイーを!皆、口々にチャーリー(凰稀かなめ)のことをしゃべっている。チャーリーはシナリオライター、「彼のシナリオは彼にしか書けない」とジョージ(佐伯大地)。友人で映画監督、彼の才能を信じている。確かに才能はあるのだが…「チャーリーは最高!」「プライベートでは、あれだけど」、シャンパンをあけたりして大盛り上がり。

思わず、拍手喝采な瞬間。
目がハート。
きゃー!!

そこへ話題の主が颯爽と登場、タキシードで決めたチャーリーが!早速、女性をくどき始める、お相手はラスティ(上原奈美)、おーーっと人妻!チャーリーはプレイボーイ、数々の女性と浮名を流してきた様子。パーテイーが最高潮に達したその時、髭をたくわえた男がいきなり入ってくる、名はアレックス(稲垣成弥)、ラスティの夫、頭に血が上っている様子、チャーリーに向かって!発砲!至近距離!絶体絶命!アーーーっという間に、撃たれてベランダから真っ逆さまに落ちた、絶対に助からない状況。ここはジェットコースターのごとく、展開。

撃ってやる!
決定的瞬間!きゃー!
チャーリー…(泣)

どこまでもお人好しなジョージ。

場面が変わり、チャーリーの葬式、遺影が微笑んでいる。泣く友人たち、無二の親友・ジョージを始め、皆、現実が受け入れられない。皆が去る。そこへ現れたのがチャーリー!!さっき死んだよね?と観客は思うはず。そのくらい展開が早いのが、この作品の面白さ。怒涛のようなそれでいて、チャーリー、ジョージの心情もしっかりと描かれている。

え???
ヤッホー(嬉)
ふんぞり返って…。

ジョージはチャーリーが再び現れたことに大喜びする、無論、チャーリーも。ところが…プレーボーイのチャーリー、ある異変に気がつく。あるものがない!ないはずのものがある!どういうこと?パンツの中を覗き込んで狼狽するところは抱腹絶倒、それを親友のジョージにも確認してもらう。大騒ぎな二人。単純に大笑いできるシーン。

ないんだよ!!!ダサいパンツがご愛嬌。
そんなことが!
ウヒョーな表情。
マリア様は見ている。

これは「天罰?神様のいたずら?」、中身はそのまま、体だけが女性になったチャーリー。だから、挙動が良くも悪くも“男前”。ここは、凰稀かなめのコメディエンヌぶりが発揮。しょっぱなからのタキシード姿は文句なくかっこいいが、この不本意ながらも性別が変わった、コメディー場面でもどことなく洗練されててかっこいい瞬間もあり、狼狽ぶりは可愛らしく、それでいてかなり可笑しい。ジョージ役の佐伯大地、女癖が悪くしょーもないチャーリー、それでも彼をフォローする。メガネがよく似合い、人の良さそうな、『この人、絶対に出世できない』感が愛おしく感じる。

メイクが!
中身がちっとも変わっていないチャーリー。

そんなこんなでチャーリーはこの現実を受け入れる、女として生きる!と。見た目も女らしくしなきゃとばかりにフリフリのワンピースにメイク…メイクが“おてもやん”(爆)、これがイケてると思っているチャーリー(途中で少しまともなメイクになる)。そこへ!チャーリーを撃ったアレックスが!目の前にいるフリフリドレスの女性がチャーリーとは思わず、一目惚れ、大波乱が起きそうな前兆!

チャーリーとは気づかず。

歩き方の稽古。
ドレス着て足を広げるチャーリー。

この1幕が、もうてんこ盛り。そして2幕へと進んでいく。2幕ではチャーリーはあることを考え、そして…。
チャーリー役の凰稀かなめ、タキシード姿は流石の宝塚仕込み!そして次第に女らしくなっていく様をナチュラルに、可愛らしく演じる。このキュートさだったら!アレックスも、他の男性も!そして佐伯大地演じるジョージ、大汗かいて熱演、お人好し、ガールフレンド・ジェニファー(篠原理沙)にいつも危ないところを見られ、うろたえる姿がちょいヘタレ感、哀愁もあり、そしてどこかコミカルで笑ってしまう。この運のなさもなぜか”長所”に見えてしまう、ある意味、お得な性格のジョージ(笑)。そして周囲の人々、アーヴィング(浜谷健司)、オネエぶりが過剰にならずに、いいところでコメディーリリーフとしてしっかりと存在感を示す。

お尻に手を当てて…。
眉間にシワが!

ジョージのガールフレンド・ジェニファー役の篠原理沙、怒らせると怖い!女の子を可愛いが、うっかり結婚したら”鬼嫁”になりそうな雰囲気(しかもお家はお金持ち!)で物語のスパイス的に。また、チャーリーが撃たれるきっかけとなったラスティ、ぽっちゃり体型でチャーリー大好きオーラ、チャーリーといい雰囲気になるが、上原奈美がぽっちゃりを生かしたコメディーリリーフ的、また、チャーリー大好きサルツマン演じる小川史記、動きがコミカルで注目ポイント。

遺影を手にするサルツマンの表情に注目。

設定は突拍子もないが、描かれているのは人間の性、チャーリー、ジョージ、そして彼らを取り巻く人々、悪人はいないし、皆どこか素っ頓狂なところもあるが、それは誰しもが持っている部分。舞台中央にマリア像、ここで起こるすべてのことはマリア様がお見通し。そして、タイトルになっている『グッバイ・チャーリー』の意味、それはラストに明かされる。なかなかに泣かされるオチ、ここは劇場で!配信で!

なお、アフタートーク、会場でのグッズ販売も!詳しくは(https://kaname.style/goodbye_c/)にて。

[ライブ配信決定!]
東京公演千穐楽(11月8日16:00)、LIVE配信とアーカイブでの配信を実施。
2020年11月8日(日)16:00~公演
配信チケット購入者は11月11日(水)23:59までアーカイブでご覧いただけます。
料金:5,500円(税込)
チケット購入先URL:
https://goodbyecharlie.zaiko.io/buy/1oms:98s:32669
販売期間:2020年10月21日(水)19:00~11月11日(水)20:00まで
お支払い方法:
各種クレジットカード、コンビニ決済、PayPal、WeChat、Alipay。
※お支払方法により、決済手数料がかかります。

<物語>
数々の女性を虜にするプレイボーイ「チャーリー」が作り上げた最高の舞台を祝うパーティーが行われていた。親友「ジョージ」をはじめ、仲間たちで大盛り上がりの会場に嗚り響く銃声と同時に海底へ落ちていく一人の男性、チャーリー。突然の親友の死を受け止められず落ち込むジョージの元ヘ一人の女性が現れる。どうやらチャーリーは、世の女性を泣かせてきた天罰で女性としてこの世に送り込まれてきたらしい……

神が伝えたかった事とは?可笑しくも泣けるラブストーリー。

<作品について>
ブロードウェイ発のロマンチック・コメディ、1964年に映画化。また、1991年には『スウィッチ/素敵な彼女?』(Switch)というタイトルで再び映画化(日本公開1991年)、監督・脚本はブレイク・エドワーズ。映画の音楽を担当したのはヘンリー・マンシーニとドン・グレイディのコンビ。この作品でエレン・バーキンがゴールデングローブ賞にノミネートされた。
舞台日本初演では、主演は越路吹雪。男女2役を演じるので、越路吹雪の他、ピーター(池畑慎之介)、紫吹淳らが演じている。

<公演概要>
タイトル:『グッバイ・チャーリー』
日程・会場:2020年11月4日(水)~11月8日(日) 六行会ホール
翻訳・演出:樫田正剛
出演:凰稀かなめ 佐伯大地/稲垣成弥/小川史記・篠原理沙/上原奈美/浜谷健司 他
主催:グッバイチャーリー制作委員会
公式HP:https://kaname.style/goodbye_c/
公式ツイッター:https://twitter.com/good_bye_c_