世界中で人気のモーツァルト永遠の名作『フィガロの結婚』。スタイリッシュで人間性が活き活きと描かれるホモキ版は、新国立劇場の看板演目のひとつです。イタリアを拠点にヨーロッパの歌劇場で次々と主役を射止めている日本人歌手・脇園彩がケルビーノでカムバックするのも楽しみ。公演は2月7日より!「2021年は新しい挑戦をしたい」というオペラビギナーの方にも『フィガロの結婚』はお薦め!
[世界中で人気のモーツァルト永遠の名作『フィガロの結婚』]
伯爵の召使いフィガロと恋人スザンナの結婚をめぐる一日の騒動が活き活きと描かれた、モーツァルト不朽の名作。軽快な序 曲、アリア「恋とはどんなものかしら」「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」「愛の神様」と全編有名な曲ばかり。登場人物が人間味いっ ぱいに動き回るホモキ演出は、オペラを超えて演劇ファン、ミュージカルファンなどすべての舞台ファンを魅了します。
オペラファンの期待最高潮のドリームチーム『フィガロの結婚』にはプリアンテ、ガンベローニ、モラーチェと、世界の歌劇場を賑わす伸び盛りのモーツァルト歌い達が集まり ます。ヨーロッパで主役を次々と射止めて躍進中の脇園彩のケルビーノも楽しみ。スザンナにはテクニックにも性格表現にも秀 でたソプラノ臼木あいが出演します。丁々発止のアンサンブルに期待が募ります。
[世界中で人気のモーツァルト永遠の名作『フィガロの結婚』]
フィガロとスザンナの結婚をめぐる一日の騒動が描かれた、モーツァルト不朽の名作。単独で演奏されることも 多い軽快な序曲に始まり、おなじみの「恋とはどんなものかしら」(ケルビーノ)、「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」 (フィガロ)、そして「愛の神様、手をさしのべてください」「楽しい思い出はどこへ」(伯爵夫人)と、思わず口ずさ みたくなるような名曲が続きます。 現代最高のオペラ演出家のひとりホモキの演出は、モノトーンの舞台上を登場人物が縦横無尽に動き回り、ド ラマの進行とともに秩序が取り払われて、ピュアな人間性が生き生きと描き出されます。演技は細部まで裏付 けられ、オペラを超えて演劇ファン、ミュージカルファンなどすべての舞台ファンを魅了すると大評判になりまし た。比類ない完成度の舞台として高く評価されている、新国立劇場の看板演目のひとつです。
[オペラファンの期待最高潮のドリームチーム]
粒ぞろいの歌手が必要となる『フィガロの結婚』に、世界の歌劇場を賑わす伸び盛りのモーツァルト歌い達が集まります。アルマヴィーヴァ伯爵のプリアンテは、欧米の著名劇場に登場しては「完璧なベルカント」と評され、強い声と闊達機敏なテクニックを武器に劇的な役へと活躍を 拡げているバリトン。フィガロ役のモラーチェはロッシーニやモーツァルトでは欠かせないバリトンとして活躍しているナポリっ子です。伯爵夫 人のセレーナ・ガンベローニはイタリア各地で引っ張りだこのソプラノで、度々来日してコンサートに出演しています。 ヨーロッパで躍進中の脇園彩は、19 年に『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラで新国立劇場デビュー、劇的な表現力で忽ち観客を虜にしました。20年には十八番の『セビリアの理髪師』ロジーナを活き活きと演じ、オペラパレスの客席を沸かせ、大喝采を受けたところです。年々 成熟する脇園彩が得意役の一つとして取り組んでいるケルビーノも楽しみです。 スザンナにはテクニックにも性格表現にも秀で、『紫苑物語』千草(狐の化身)を体当たりで演じたソプラノ臼木あいが出演します。 指揮は日本有数のオペラ指揮者沼尻竜典。丁々発止のアンサンブルに期待が募ります。
<「フィガロの結婚」あらすじ>
【第1幕】アルマヴィーヴァ伯爵の使用人フィガロとスザンナはもうすぐ結婚。しかし伯爵はスザンナを狙っ ており、女中頭マルチェッリーナは借金の証文をたてにフィガロとの結婚を目論んでいる。思春期の小姓 ケルビーノがスザンナ相手に伯爵夫人への恋心を語っていると、伯爵が部屋に来るので慌てて椅子の陰 に隠れる。伯爵がスザンナに迫っていると今度はドン・バジリオが来て、伯爵も大慌てで隠れる。ケルビー ノが伯爵夫人に熱い視線を送っていたとバジリオが語ると、伯爵は怒って姿を現す。ケルビーノは伯爵に 軍隊入りを命じられてしまう。
【第2幕】夫の愛が冷めてしまったと嘆く伯爵夫人。フィガロは伯爵夫人とスザンナに、伯爵を懲らしめる策 を話す。それは女装したケルビーノと逢引させるというもの。さっそく仕度を始めるが、部屋に伯爵夫人とケ ルビーノ2人きりのときに伯爵が来てしまい、急いでケルビーノを衣裳室に隠す。愛人が潜んでいると疑う 伯爵は、伯爵夫人と押し問答の末に、扉を開ける。すると、中にはスザンナがいて、伯爵だけでなく伯爵夫 人も唖然。ここはフィガロの機転で窮地を脱したが、次にマルチェッリーナが借金の契約通りフィガロと結 婚させろと訴えてくる。
【第3幕】借金の証書をめぐる裁判で、フィガロが生い立ちを話すうち、彼はマルチェッリーナとバルトロの子 であることが判明。3人は親子の再会を喜ぶ。伯爵夫人とスザンナは衣裳を交換して逢引きに誘い出す計 画を立てる。フィガロとスザンナ、マルチェッリーナとバルトロの結婚式が行われ、その時にスザンナは伯爵 に誘いの手紙を渡す。
【第4幕】夜。伯爵はスザンナと逢引きするが、その中身は伯爵夫人だと全く気づいていない。フィガロが伯 爵夫人に愛を語るのを見た伯爵は怒るが、女性2人が入れ替わっていることを知り呆然。伯爵は非を認め 大団円となる。
世界の歌劇場を賑わす伸び盛りのモーツァルト歌いたちの丁々発止のアンサンブルにご期待ください。
<概要>
【公演日程】 2021年2月7日(日)14:00/9日(火)18:30/11日(木・祝)14:00/14日(日)14:00
【会場】新国立劇場 オペラパレス
【チケット料金】 S:22,000 円 ・ A:16,500 円 ・ B:11,000 円 ・ C:6,600 円 ・ D:3,300 円・ Z:1,650 円
【前売開始】 2021年1月16日(土)
※チケット発売日は当初発表から変更となりました。
※新型コロナウイルス感染症拡大予防対策を講じた新時代の生活様式に基づき、演出の一部を変更して上演します。
※指揮を予定していたエヴェリーノ・ピドは降板の申し出がありましたため、代わって沼尻竜典が指揮をいたします。
※出演者につきましては、当初発表通りの出演を予定しております。変更が生じた際には、最新情報を新国立劇場ウェブサイト等で随時お知らせ致し ますので、何卒ご了承ください。
公演情報WEBサイト:https://www.nntt.jac.go.jp/opera/lenozzedifigaro/
撮影:寺司正彦 提供:新国立劇場