山田孝之 賀来賢人×福田雄一演出 ミュージカル 『モンティ・パイソンのSPAMALOT』笑いに国境はない!

抱腹絶倒間違いなし!
第59回トニー賞(英語版)ミュージカル作品賞を含め、3つのトニー賞最優秀賞を獲得!
ミュージカル 『モンティ・パイソンのSPAMALOT』好評上演中!

「スパマロット(英: Monty Python’s Spamalot)」は、1975年の映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』を原案とした2005年のミュージカル作品、アーサー王伝説の不遜なパロディ。原作映画から「割愛された」ミュージカルという形を取っている。日本版は『モンティ・パイソンのスパマロット』の題名で、2012年1月に赤坂ACTシアターで、同年2月に森ノ宮ピロティホールで公演。企画・脚色・演出は福田雄一が担当し、福田版は2015年に再演。なお、賀来賢人は2012年版にデニス・ガラハッド卿で出演している。
ファンアファーレ、トランペット、ホルンが高らかに!
そして、ここでヤギの声「めぇ〜」、これで観客は”普通じゃないな”と感じるはず。オーバーチュアー、歴史学者が登場する。時は西暦982年のイングランド。地図を交えてこの時代のイギリスを中心とした西洋の国の勢力がわかる。ケルト神話であるアーサー王伝説…そこに登場するのは、かっこいい円卓の騎士!その中でも”騎士の中の騎士”と言われたのがランスロット卿(賀来賢人)、しかし、そこは『モンティ・パイソン』、あの有名な騎士たちが!?え???っていう設定になっているので、ここは要注目。アーサー王(山田孝之)といえば、ローマ帝国を倒し、全ヨーロッパの王になり、円卓の騎士を集めて冒険、聖杯を探す、言わずと知れたイングランドの王、ここでは確かにそうなのだが、なかなか信じてもらえない、という設定。ランスロット卿は残虐なことさえ厭わない危険すぎる男、といった具合。
お約束通り、聖杯(イエス・キリストの最後の晩餐で使われた)を探す旅に出るアーサー王と円卓の騎士。普通に旅をするはずもなく!騎士になれば着飾って踊れると思っているロビン卿(小関裕太)、ミュージカルに精通している、下層階級出身のデニス・ガラハッド卿(三浦宏規)は颯爽とした元気なイケメン、パッツィ(矢本悠馬)はアーサー王の馬。マルチ(じろう)は現代人で歴史学者、彼が歴史的背景などを解説する。ベデヴィア卿(長谷川忍)はいつの間にか円卓の騎士に加わっている男、湖の貴婦人(新妻聖子)はアーサーに聖剣(エクスカリバー)を授けるが、ちょっと気性が荒いという設定だ。しかもアーサー王と湖の貴婦人以外は複数役を演じる。
前回公演を観た、あるいは原作の映画を観たなら展開もギャグも先刻承知。有名ミュージカルのパロディーは思わず、椅子から落ちそうになるし、舞台らしい演出、というよりもモンティ・パイソンらしい表現、というのがぴったり。会見では山田孝之が「賀来賢人のお芝居です!」とコメントしていたが、映像の印象が強いだけに舞台も!かなりのインパクト!他の俳優陣、タップダンスを楽しそうに踊る小関裕太演じるロビン、ちょっとした仕草も様になる三浦宏規、矢本悠馬の健気な馬っぷり、じろうはマルチ以外の役では、相当な!キャラで登場するし、長谷川忍のおとぼけぶりも!新妻聖子の歌唱!ラスト近くのナンバーは圧巻&爆笑。また、イギリスらしいギャグやシニカルな笑い、フランスとイギリスの犬猿の仲も!これは忖度のかけらもないセリフが!ミュージカルナンバーは原作映画、他のパイソン作品の引用もかなりあり、そこはファンなら面白く感じるところ。そして上演台本・演出の福田雄一の”モンティ・パイソン愛”!細かい見せ場を挙げるとキリがないが、最後の方で賀来賢人が魔法使いティムに扮して登場するシーンでは客席から笑いが!さらに今だからこその時事ネタ(日本だけ、それも今だけ)も織り交ぜて!
とにかく大きな笑いから細かい小さな笑いまで、緻密に散りばめられており、その構成が巧み。今、コロナ禍で心が荒みがちな現代、このどうでもいいような笑いで、明るい気分になれる作品。笑いに国境はない。ちなみにバッドエンドには絶対にならないので、ご安心を。
なお、ロビーでは撮影スポットが設置されており、観劇の記念に。

 

<あらすじ>
神のお告げをうけたアーサー王は従者パッツィを連れ、家来となる円卓の騎士を集めて聖杯(ホーリーグレイル)を探す旅に出る。しかし、次々と起こる奇想天外なハプニングが、彼らの行く手を阻む…。果たしてアーサーたちは、目的の聖杯を見つけることができるのか!?

<公演概要>
【タイトル】ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』 featuring SPAMレジスタードマーク
【上演台本・演出】福田雄一
【出演】 山田孝之 / 賀来賢人 / 小関裕太 三浦宏規 / 矢本悠馬 /
じろう(シソンヌ) 長谷川忍(シソンヌ)/ 新妻聖子 他

【会場・日程】
<東京>2021年1月18日(月)~2月14日(日)/東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
<大阪>2月18日(木)~21日(日)/オリックス劇場
<福岡>2月26日(金)~28日(日)/福岡市民会館大ホール
【協賛】SPAMレジスタードマーク

【公式HP】 https://www.spamalot.jp/
【公式twitter】https://twitter.com/spamalot_jp @spamalot_jp

 

 

©ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」製作委員会/岩田えり