新国立劇場 2020/2021シーズンバレエ 2月公演『眠れる森の美女』豪華絢爛、典雅なチャイコフスキーバレエの永遠の傑作

洗練された衣裳、豪華絢爛な美術、バレエの醍醐味を味わえるチャイコフスキー作曲3大バレエの傑作、2月上演!

本作品は2014年11月に新国立劇場バレエ団のシーズン開幕を飾り新制作されたグランド・バレエ。 ウエイン・イーグリングによる古典のスタイルを守りながらも現代的な感覚を活かした振付は、既存の演出とは一線を画した新しい舞台と大好評を博しました。元ダンサーとしてのセンスが光るトゥール・ ヴァン・シャイクの洗練された色彩豊かな衣裳、川口直次による格調高く豪華絢爛な美術もグランド・バ レエの大切なピースとして舞台を彩ります。
また、プロローグのオーロラ姫の誕生パーティや第3幕でのオーロラ姫とデジレ王子の結婚式の場面など、主役級のダンサーが次々とソリストとして登場し、新国立劇場バレエ団ダンサーの層の厚さを存分に。チャイコフスキー作曲の3大バレエの一つとして世界中で愛されている古典の最高傑作で、総合芸術としてのバレエの醍醐味を堪能できる演目である。

 

<見どころ>
[美しいチャイコフスキーの名曲たち]
『眠れる森の美女』の大きな魅力として挙 げられるのが、音楽から自然と物語が浮か んでくるチャイコフスキーの流麗な音楽。 中でも第一幕のオーロラ姫の 16 歳の誕生日パーティのシーンでの踊られるガーラ ンドの踊りは、『眠れる森の美女』で使用さ れる音楽の中で最も有名なものの一つ。 美しいワルツ曲にのって踊られるこのシ ーンは幸福感に満ちています
[オーロラ姫の目覚めのパ・ド・ドゥ]
イーグリングの振付では、オーロラ姫の目 覚めのシーンにヴァイオリン・ソロによる 非常に静かで落ち着いた情緒的な音楽が使用され、ロマンティックなパ・ド・ドゥが挿入されます。 オーロラ姫とデジレ王子の間に愛が芽生え ていく心の動きが描かれ、『眠れる森の美 女』の誰もが知るストーリーに説得力を持たせる演出となっています。
[悪の精カラボスの描かれ方]
通常、悪の精カラボスはマイム役ですが、 イーグリングの演出ではトウシューズを 履いた女性ダンサーによって演じられま す。カラボスはリラの精と同等のパワーを 持った役柄として描かれ、リラの精が体現 する正義と、カラボスが体現する悪の対峙に焦点が当てられています。 冒頭でシャンデリアに載って降りてくる リラの精を地上で迎えるカラボスの場面 はその象徴的なシーンの一つです。

<公演概要>
2020/2021 シーズン 新国立劇場バレエ団「眠れる森の美女」(The Sleeping Beauty)
芸術監督:吉田都
振付:ウエイン・イーグリング(マリウス・プティパ原振付による)
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
美術:川口直次
衣裳:トゥール・ヴァン・シャイク
照明:沢田祐二
指揮:冨田実里
管弦楽:東京交響楽団
出演:新国立劇場バレエ団
一般チケット発売:1月23日〜発売中。
<料金(税込)>
S席:13,200 円 A席:11,000 円 B席:7,700 円 C席:4,400 円 D席:3,300 円 Z席:1,650 円
*Z席は舞台のほとんどが見えないお席です。予めご了承ください。
※Z席は、公演当日朝10:00から、新国立劇場 Web ボックスオフィス別ウィンドウで開きます。およびセブン-イレブンの
端末操作により全席先着販売いたします。1人1枚です。
【公演日程】
2021年2月20日(土)14:00
2021年2月21日(日)13:00
2021年2月21日(日)18:30
2021年2月23日(火・祝)14:00
【会場】新国立劇場 オペラパレス (京王新線 新宿駅より 1 駅、初台駅中央口直結)
【予定上演時間】約3時間15分(休憩含む)
【ウェブサイト】https://www.nntt.jac.go.jp/ballet/sleepingbeauty/

<物語>
栄華を誇るフロレスタン王の宮廷は、一人娘オーロラ姫の誕生に湧き上がり、幸せに包まれている。リラの精はじめ妖精たちも招かれ た晴れやかな祝祭のさなか、突然雷鳴がとどろき、激怒した悪の精 カラボスが登場。手違いで、ただ一人招かれなかったことを恨んだ カラボスは、「姫は編み針を刺して死ぬだろう」と、不吉な予言をする。リラの精は姫を守ることを約束し、一同は安堵する。
時は流れ、芳しく成長したオーロラ姫16歳の誕生日。盛大な宴が開かれている。そこに見知らぬ老婆が現れ、姫に花束を渡す。花を手に無邪気に踊る姫が突然倒れた!老婆の正体はカラボスで花束の中に針が隠されていたのだ。姫は死んでしまったのかと宮廷の 人々は悲しみに沈むが、そこにリラの精が現れ、姫と王国全体を長い眠りにつかせる。
100年の歳月が流れた森に、デジレ王子と狩りの一行がやってくる。一人憂鬱な気持ちにとらわれた王子のもとに現れたリ ラの精は、王子にオーロラ姫の幻影を見せる。姫に魅せられた 王子は、リラの精とともに姫が眠る森の奥の城へと向かう。城を見張っていたカラボスと手下だが、知と勇気を持つ王子を伴ったリラの精の前ではもはや無力だ。王子の優しい口づけ で目覚めた姫は、愛をこめて彼を見つめる。姫もまた夢の中で 王子に恋しており、時間を取り戻すように二人は愛のパ・ド・ ドゥを踊る。
100年ぶりに目覚めた宮廷では、オーロラとデジレの結婚式が盛大に行われ、幸せに満ちた 若きロイヤル・カップルの門出を皆が祝福する。

舞台撮影:鹿摩隆司