数々の演劇賞を受賞した『炎 アンサンディ』『岸 リトラル』に続く ワジディ・ムワワド作“「約束の血」4 部作”第3弾『森 フォレ』。成河、瀧本美織、岡本健一、麻実れいによるメインビジュアル第2弾、各出演者の写真も完成。
また、世田谷パブリックシアター公演に続き、名古屋・兵庫公演の開催も決定。
世田谷パブリックシアターではこれまでに上村聡史の演出で『炎 アンサンディ』(2014年初演、17年再演)、『岸 リトラル』(18年)と、フランスで活躍するワジディ・ムワワド作 “「約束の血」4 部作”シリーズを上演。
宗教・戦争・歴史といった一筋縄ではいかない題材を超越していくストーリー展開と圧倒的な台詞の響き。『岸 リトラル』以来、3年の歳月を経て、満を持して『森 フォレ』を上演。 母の死により自らのルーツを辿ることになる少女が成長していく姿を通して、娘から母へ、母から祖母へ、祖母から またその母へと、戦争の世紀に押しつぶされた声なき人たちの声が、6世代と 2大陸にまたがる壮大な時空間を超える一大叙事詩の集大成となる。
<STORY>
1989 年 11 月ベルリンの壁崩壊直後、モントリオールに住むエメ(栗田桃子)に発作が起き、知るはずもない第一次世界大戦中のフランス兵・リュシアン(亀田佳明)の名前を口にする。妊娠中のエメの脳に生じた悪性腫瘍が その原因として考えられ、エメが生き延びる為には、堕胎を選択するしかなかったが、彼女は出産を決断し、娘ル ーを産んだ。その後エメは意識不明の状態に陥り、15年後に息をひきとった。
20 歳に成長した娘ルー(瀧本美織)は、偶然にも母エメと同じ形をした第二次世界大戦時の被害者の頭蓋骨を 所持するというフランスの古生物学者ダグラス(成河)の来訪により、母の死の真相を、父バチスト(岡本健一)か ら聞くことになる。「母エメは双子を妊娠したが、男児の方が、エメの子宮から脳へと移り住み、まるで、その男児が 悪性腫瘍を引き起こしたようだ」と。 ダクラスの説得により、ルーはカナダ北部セント・ローレンヌ川の畔に住む、母を捨てた祖母リュス(麻実れい)に会 いに行くことになるが、さらにリュスの母が第二次世界大戦をレジスタンスとして生きたリュディヴィーヌ(松岡依都美)であるということを知る。ルーとダグラスは偶然に導かれながら、自らのルーツを探るために、フランスへと旅立 って行く……。
<概要>
【日程・会場】
[東京]
2021年7月6日~7月24日 世田谷パブリックシアター
[名古屋]
2021年7月28日 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
問合:メ~テレ事業 052-331-9966
[兵庫]
2021年8月7日・8日 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
問合:芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255
【作】ワジディ・ムワワド
【翻訳】藤井慎太郎
【演出】上村聡史
【出演】
成河 瀧本美織 /
栗田桃子 前田亜季 岡本玲 松岡依都美 / 亀田佳明 小柳友 大鷹明良 /
岡本健一 麻実れい
【主催】公益財団法人せたがや文化財団
【企画制作】世田谷パブリックシアター
【後援】世田谷区
公式HP:https://setagaya-pt.jp/
宣伝美術:秋澤一彰 宣伝写真:山崎伸康