70 年前に書かれたジョン・マーレイ、アレン・ボレッツの典型的なドタバタ喜劇。
追い出しをはかるホテルと、一発逆転をねらう役者たちの攻防戦、底抜けの楽天主義で世の中の鬱屈を吹き飛ばす痛快喜劇の決定版。
加藤健一始め、主要キャストからコメント到着!
<コメント>
[加藤健一]
世界大恐慌の嵐が吹き荒れる中で「絶対に芝居の幕を上げ よう!そして、一旦上げた幕は何としても下ろすまい!!」と、まさに命懸けで奮闘する愚かしくも愛すべき『ショーマストゴーオ ン』の登場人物たち。その力強い姿は、長引くコロナ禍で明日 の糧を得ようと毎日必死で闘い続ける多くの人びとの心に、勇 気と希望を与えられると信じています。まだまだ先の予測がつかない状況では有りますが、僕たちも舞台人として何としてもこの 芝居の幕を上げるべく、細心の注意を払いながらも、最大のパワーを発揮して頑張ります。
[新井康弘]
加藤健一事務所公演『ショーマストゴーオン』。稽古開始まで にはまだ少々時間があり、日々心地よい不安を感じながら、 舞台にどんな風が吹くのか、自分の声だけで台本を読んでいる 今日この頃であります。“大柄な、口やかましい、威張り散らしている、五十歳の男。自分が重役である事を意識せずにはいられない性格”という役柄を演じるのですが、今のところ自分に備わっているのは大柄なところぐらい。共演者の皆さんの声を 聴いて肌で感じて、どう出来上がるのか乞うご期待!
[辻 親八]
とにかく大声出して大笑いしましょう。多少差し歯が飛んでも かまいません。実際私は飛んだ事あります(笑)モヤモヤした ものは大谷選手のホームランのようにこの舞台を観て頂きぶっ 飛ばしましょう。イエ~イ!
[加藤 忍]
この度、『ショーマストゴーオン』に出演させて頂く事が出来、 心より感謝致しております。大変な社会状況の中、舞台を 必死に創り、全力で幕を開けようと駆けずり回る登場人物 に、今の自分、そして演劇人が重なります。いつの時代も信 念を持って自らの使命を果たす人間の素敵さを、笑いと共に お届けします。「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、 生命維持に必要なのだ」とコロナ禍で断言したドイツの文化相。日本国民にも日本政府にも、そんな風に思ってもらえる 芝居を創りたいです。
<物語>
ブロードウェイ、とある二流ホテルの一室。ここには演劇プロデューサーのゴードン・ミラー(加藤健一)が暮らしている。 彼の劇団は今、新人作家の脚本でもうすでに 7 週間も稽古を積んでいる芝居がある。芝居の出来は上々。いつ初日を迎えても良 いくらいだけど、足りないものがあと一つ――そう、ショービジネスを成功させるために重要な多額の資金だ。 だがミラーの劇団は経済的に大ピンチ。今すぐスポンサーを見つけなければ、初日を迎えるどころか、このホテルから追い出されてしま う。だって、ミラーのツケで 22 人もの劇団員たちがこのホテルに内緒で飲み食い寝泊りしているのだから。 ホテルの支配人も黙っちゃいない。ぶ厚い請求書を突きつけて「支払えないなら出て行け!」とうるさくミラーにつきまとう。 そうとなったら残された道はただ一つ、いつものあの手、トンズラだっ!!
そう思ったその矢先、都会暮らしを始めようと田舎から出てきた新人作家がミラーを頼ってやってくる。 演出家と制作助手も荷物をまとめてミラーのもとへ転がり込んできた。 次から次へと降りかかる面倒な事件。なんてこった、一体いつになったら芝居は打てるのか? 「この芝居が当たったら、ちゃんと支払います。だからそれまで待って…。」 そこへまさに渡りに船、ついにスポンサーが現れた!だが、世の中そんな甘いワケがない!! 崖っぷちからの起死回生!?ミラーと劇団の運命やいかに!?
[出演]
加藤健一
新井康弘
辻 親八 奥村洋治(ワンツーワークス) 林 次樹(Pカンパニー) 土屋良太
伊原 農(ハイリンド) 千葉健玖(Studio Life)
加藤 忍 岡﨑加奈
<概要>
日程・会場:
[東京公演]
2021年9月1日〜9月12日 本多劇場
[京都公演]
2021年9月18日 13:00 開演/夜 18:00 開演 京都府民ホール“アルティ”
作:ジョン・マーレイ アレン・ボレッツ
訳:小田島恒志
演出:堤 泰之
加藤健一事務所公式HP:http://katoken.la.coocan.jp