プッチーニの傑作オペラ『蝶々夫人』上演 新国立劇場オペラ研修所 出身 中村恵理 ロールデビュー

明治時代の長崎が舞台、「ある晴れた日に」などの名曲で蝶々さんの愛と哀しい運命が綴られるプッチーニのオペラ『蝶々夫 人』。新国立劇場でも最も多く上演されてきたオペラ、18万人に及ぶ観客が鑑賞している人気作。
注目の蝶々夫人役は、新国立劇場オペラ研修所で学んで世界に羽ばたき、英国ロイヤルオペラ、バイエルン州立歌劇場などの著名劇場で活躍を重ねるプリマドンナ中村恵理、一段と成熟し、待望の蝶々夫人役でオペラパレスへカムバック。しかも蝶々夫人役は今回が舞台上演でのロールデビュー。世界のオペラファンが注目する公演となる。

アメリカ士官ピンカートンに一途な愛を捧げる蝶々さんの悲劇が、栗山民也演出により、国と国の関係が落とす影を感じさせる、鋭く雄弁なドラマとして迫る。涙なしでは見られない、心揺さぶるドラマはオペラ初心者にはお薦めの演目。

共演にはピンカートンにルチアーノ・ガンチ、シャープレスにアンドレア・ボルギーニとヨーロッパで活躍中の歌手を招聘。スズキ には確かなテクニックと伸びやかな演技が持ち味の新世代のメゾ但馬由香、ゴローは糸賀修平が出演するなど、若手実力派がキャスティング。指揮には共演者たちからも聴衆からも信頼の厚い下野竜也。

<公演データ>
日程・会場:
2021年12月5日(日)14:00/7日(火)19:00/10日(金)14:00/12日(日)14:00 新国立劇場 オペラパレス
指揮:下野竜也
演出:栗山民也
[出演]
蝶々夫人:中村恵理
ピンカートン:ルチアーノ・ガンチ
シャープレス:アンドレア・ボルギーニ
スズキ:但馬由香
ゴロー:糸賀修平
ボンゾ:島村武男
神官:上野裕之
ヤマドリ:吉川健一
ケート:佐藤路子

合唱指揮:冨平恭平
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
芸術監督:大野和士

公演情報WEBサイト:https://www.nntt.jac.go.jp/opera/madamabutterfly/

舞台撮影(2019年):寺司正彦