加藤健一事務所 11月公演『叔母との旅』 24人の登場人物をたった4人で!? コメント到着!

24人の老若男女の登場人物をたった4人の男優で演じ分ける、銀行を早期退職した甥とエキセントリックな叔母が閉鎖的なイギリスを離れて、開放的な風土を求めて旅に出る、奇妙で幻想的で笑いの冒険、ロードムービー的躍動感!の風刺劇、11月サンシャイン劇場にて上演!。12月 京都, 所沢でも。

英国を代表するストーリーテラーであり、映画『第三の男』で知られているグレアム・グリーンの小説を戯曲化した「叔母との旅(Travels with my aunt)」は、1993年度ローレンス・オリヴィエ賞ベスト・エンタテイメント賞を受賞した、日本でも演劇ファンに人気の高い作品。多数のキャラクターを演じ分けるカトケン始めとした精鋭キャストのコメント到着。

<加藤健一>
上演のためのノート。「役柄は24人。男性15人、女性9人。これを男4人のみで上演。場所の設定は多岐にわたる が、これは演出家のやり方次第でどうにでも表せるだろう。」 作者からのこんなノートを読まされたら、何としてもやってみたくな るのは役者の性かな?しかも原作者はあの『第三の男』を書い たグレアム・グリーン。本を読んだ限りでは物凄く面白いのに、ど んな風に完成するのか全く分からない。きっと稽古場は丁々発 止の作業場となる事でしょう。

<天宮良>
僕は、この戯曲の持つコミカルさとスリリングでどこか怪しげなストーリー展開に魅了されている。普段芝居では、舞台セットや衣裳はそこがどこでどんなキャラクターなのかを伝える重要な武器になる。しかしこの作品ではそれらはあまり使えないようだ(稽古 が始まってみないとわからないが…)。おそらく生身の役者の「存在」と「台詞」と「肉体」のみで表現しなければならないだろう。まさに役者の真価が問われる作品だ…。 これをどれだけ自由な発想を持って楽しみながら演じられるか、 ここが今回の私の大きな課題である!!

<清水明彦>
人生は旅で、旅は人生。このコロナ禍で大好きな旅にも出られず、ヘンリーのように庭の草花の面倒をみたり、家の周りの小さ な旅をすることが多くなったこの頃。 サンシャイン劇場から地球の裏側までひとっ飛び!24役を4人の俳優で…どんな舞台になるのかワクワクドキドキ。この素敵 なメンバーでオーガスタ叔母さんの世界へ、レッツゴー!

<加藤義宗>
僕にとっては今まで経験した役の中で、一番自分が何をやるの か分からない作品です(笑)チラシにも役名「???」となっておりますが、台本の冒頭には「話の展開の中で重要な役割 を担っていた」とだけ書かれており、それ以外はどこで何をしろという指定がないので、稽古が始まるまで全てが謎です。 お客様も劇場で不思議な旅をする事になると思いますが、僕自身も不思議な旅になりそうです。ぜひ劇場でご体験下さい。

<STORY>
2年前、勤めていた銀行を53歳で早期退職、庭のダリアをいじるだけの平穏な暮らし、それがヘンリーの日常。
父は40年前に他界、86歳で亡くなった母の葬式で、母の妹であるオーガスタ叔母さんが不意にやってくる、実に50数年振りに再会。生真面目なヘンリーとは対照的に、年齢や常識にとらわれないエキセントリックな叔母、奔放な人生を歩んできたようで、彼女から出てくる話はどこか怪しくて…。 思いがけず一緒に行くことになった旅先で、スーツケースに金塊は入ってるし、ホテルに警察は乗り込んでくるし、関わる男は指名手 配犯?おまけに留置場まで体験してしまった。 叔母に巻き込まれたスリリングな日々は、これまで静かに暮らしてきた男の本能を刺激し始める。 人生に、今更スタートできないものなんて無いのかもしれない。

<概要>
日程・会場:
[東京]2021年11月22日~28日 池袋・サンシャイン劇場
[京都]2021年12月4日 京都府立府民ホール“アルティ”
[所沢]2021年12月11日 所沢市民文化センター ミューズ マーキーホール
原作:グレアム・グリーン
脚色:ジャイルズ・ハヴァガル
訳:小田島恒志
演出:鵜山 仁
出演:
加藤健一
天宮 良
清水明彦(文学座)
加藤義宗

公式HP:http://katoken.la.coocan.jp
公式ツイッター:https://twitter.com/katoken1980

★2022年3月『サンシャイン・ボーイズ』上演!