新国立劇場「アンチポデス」「ロビー・ヒーロー」「貴婦人の来訪」出演者決定

2022年4月から6月にかけて東京・新国立劇場 小劇場にて上演の「アンチポデス」「ロビー・ヒーロー」「貴婦人の来訪」の出演者が決まった。

4月に上演される小川絵梨子演出「アンチポデス」には白井晃、高田聖子etc.が出演。5月の桑原裕子演出「ロビー・ヒーロー」には中村蒼、岡本玲、板橋駿谷、瑞木健太郎、6月の五戸真理枝演出「貴婦人の来訪」には秋山菜津子、相島一之etc.。

3作品の上演にあたり、シリーズタイトルが「シリーズ『声 議論, 正論, 極論, 批判, 対話…の物語』」に変更されることも明らかになっている。
「アンチポデス」は4月3・4日にプレビュー公演が実施、8日から24日まで上演。「ロビー・ヒーロー」は5月1・2日にプレビュー公演、上演は6日から22日まで、「貴婦人の来訪」は6月1日から19日まで。

<作品について>
「アンチポデス」
「地球の裏側」を意味するタイトルを冠した戯曲に登場するのは、閉ざされた部屋で物語を作り出す、という作業をしている8人の男女。人に渡す言葉の在り方を、他者との関係性を、今一度、立ち止まって考えたい、というテーマのもとにお届けする「ものがたりを紡ぐ”言葉”にまつわる物語」。

「ロビー・ヒーロー」
自分のやりたいことを見いだせずロビーの警備員として過ごしている若者が、おもわず口を滑らせてしまったことから起きるトラブルとその顛末を描いています。ジェンダー、上司と部下、人種など、さまざまな格差のレイヤーがある中で、彼なりに考えて起こした行動は、果たして正義なのか、正論とはいったい何なのか…。自己承認欲求がSNSであふれ出す現在、さまざまな角度から考えられ身近に感じる戯曲。

「貴婦人の来訪」
1956年に初演された本作は、全体主義へと傾倒していった社会への痛烈なアンチテーゼとして話題を呼び、その後、世界各国で多くの演出家の手によって上演され、舞台のみならず、映画やオペラ、ミュージカルとしても上演され続けている名作。

<概要>
■ シリーズ「声 議論, 正論, 極論, 批判, 対話…の物語」 Vol.1「アンチポデス」
2022年4月3日(日)・4日(月)※プレビュー公演
2022年4月8日(金)~24日(日)
東京都 新国立劇場 小劇場
作:アニー・ベイカー
翻訳:小田島創志
演出:小川絵梨子
出演:白井晃、高田聖子、斉藤直樹、伊達暁、富岡晃一郎、亀田佳明、草なぎ智文、八頭司悠友、加藤梨里香

※草なぎ智文の「なぎ」は弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記。

■ シリーズ「声 議論, 正論, 極論, 批判, 対話…の物語」 Vol.2「ロビー・ヒーロー」
2022年5月1日(日)・2日(月)※プレビュー公演
2022年5月6日(金)~22日(日)
東京都 新国立劇場 小劇場

作:ケネス・ロナーガン
翻訳:浦辺千鶴
演出:桑原裕子
出演:中村蒼、岡本玲、板橋駿谷、瑞木健太郎

■ シリーズ「声 議論, 正論, 極論, 批判, 対話…の物語」Vol.3「貴婦人の来訪」
2022年6月1日(水)~19日(日)
東京都 新国立劇場 小劇場

作:フリードリヒ・デュレンマット
翻訳:小山ゆうな
演出:五戸真理枝
出演:秋山菜津子、相島一之、山野史人、加藤佳男、外山誠二、福本伸一、津田真澄、山本郁子、斉藤範子、高田賢一、 清田智彦、谷山知宏、高倉直人、福本鴻介、田村真央 ほか
※高倉直人の「高」ははしご高が正式表記。
新国立劇場公式HP:https://www.nntt.jac.go.jp