この悲しい時代の重荷は、我々が背負って行かねばならない。 言うべきことではなく、感じたままを語り合おう。串田和美の『キング・リア』、3月開幕。
まつもと市民芸術館総監督を務める串田和美がシェイクスピア四大悲劇の「リア王」を演じる舞台 『KING LEAR -キング・リア-』の宣伝ビジュアルが公開された。
44 年前、自由劇場時代に「リア王」を演じ、その後も多くのシェイクスピア作品を手がけてきた串田自らが舞台に立ち、全身全霊で挑むーその舞台を演出するのはシェイクスピア作品を上演し続けてきたカクシンハンの木村龍之介。 裏切られ狂気に囚われていく孤独な老王リア。誰もが知る本作で、互いにシェイクスピアを追求し続ける木村龍之介×串田和美がどのような化学反応を起こすか…。
<串田和美より>
「リア王」は、当時、何を考えていたのか思い出せないくらい昔、今から 44 年前の自由劇場時代に演 じたのですが、その時とはまた違う解釈が沸いてきて、長く生きていくのは良いことだなぁと感じてい ます。この作品は若いころに感じた魅力とは全然違う、かといって歳を重ねたから悟れるものじゃな い。分からないものは分からない、怒りはさらに沸いてくるし、それが虚しいことも感じながら、それでも 怒りしかない。そんな風に感じていて、そう感じさせるシェイクスピアは、すごい作家だと改めて思いま す。演出の木村さんは、僕が育った時代のおっかない演出家とは違い(笑)紳士的でとても丁寧。で もきっとそういう人ほど、芯が強くて心の奥の方には絶対に譲らないものを持っていると思っていま す。老王リアが娘たちに裏切られていく話です。騙したり、騙されたり、そしてそこに「怒り」を覚え、その先に悲しみがある・・・そういう物語は、現代でも実感できると思います。 今までにはない新しい舞台が生まれると思います。是非、ご期待ください。
<概要>
【公演名】KING LEAR -キング・リア-
【日時】2022年3月12日(土)~16日(水) 全5回公演
【会場】まつもと市民芸術館 小ホール
【作】W.シェイクスピア
【翻訳】松岡和子
【演出】木村龍之介
【出演】
串田和美/岩崎 MARK 雄大、大山大輔/
加賀 凪、串田十二夜、近藤 隼、下地尚子、武居 卓、深沢 豊、細川貴司、堀田康平、毛利悟巳
【チケット料金(整理番号付き自由席・税込)】一般:4,000 円、U18:2,000 円(枚数限定) ※未就学児入場不可
【チケット一般発売日】 2022年1月29日(土)10:00~
【お問い合わせ】 まつもと市民芸術館チケットセンター(10:00~18:00)TEL:0263-33-2200 まつもと市民芸術館公式 HP:https://www.mpac.jp/event/37405/