2018年に日本人キャストで初演が行われ大盛況と話題になったミュージカル『メリー・ポピンズ』が、3月20日より東京・東急シアターオーブにて再演。
本作は、パメラ・トラバースの小説を原作とし、ウォルト・ディズニー・カンパニーによって 1964年に製作され、アカデミー賞5部門を受賞した不朽の名作映画『メリー・ポピンズ』を基に、『ライオン・キング』『アラジン』など数々のディズニーミュージカルを生み出したトーマス・シューマーカーと、『オペラ座の怪人』『CATS』『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』といった日本でも大人気のミュージカルを生み出したプロデューサー、キャメロン・マッキントッシュの手により 2004年にミュージカル化した超大作ミュージカル。オリヴィエ賞9部門ノミネート、トニー賞7部門ノミネート。3月の公演を前にキャストによる楽曲披露。
メリー・ポピンズ役の濱田めぐみ、笹本玲奈、バート役の大貫勇輔、小野田龍之介などプリンシパルキャスト16名に加え、アンサンブルキャスト27名の総勢43名で劇中楽曲を披露。
イベント参加者は次の通り。
濱田めぐみ、笹本玲奈、大貫勇輔、小野田龍之介、山路和弘、駒田一、木村花代、知念里奈、島田歌穂、鈴木ほのか、コング桑田、ブラザートム、浦嶋りんこ、久保田磨希、石川新太。
アンサンブルキャスト(男性 15名、女性12名)。
早速、歌唱披露、まずは誰もが知ってる「チム・チム・チェリー」(Chim Chim Cher-ee)、出だしは小野田龍之介、初演ではロバートソン・アイ役だったが、今年は念願のバート役。それから初演に引き続き、大貫勇輔のバート、さすが、こなれている!そしてタイトルロール、メリー・ポピンズ役の濱田めぐみ、笹本玲奈が登場。そして続けてメリーが歌うナンバー、「何もかもパーフェクト」(Practically Perfect)。子供部屋でメリーが歌う、自己紹介的な歌、そして彼女の考える教育方針(?)。なんでも出てくる、出てくる、の楽しいシーン。
その次はベテランのお二人、島田歌穂&鈴木ほのか。「鳥に餌を」(Feel the Birds)。お父さんの職場の銀行のすぐそばにある、セント・ポール寺院前の鳥の餌売りのおばあさんの歌。なかなかの名曲、たったの2ペンスの善意。銀行員のお父さん的には2ペンスあれば、それを銀行に預けて利子を増やすのが最善の活用法。そんなコントラストのある曲。
最後は全員で「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」(Supercalifragilisticexpialidocious)。とにかく賑やか!!早口で歌うので!!元々は市井で親しまれてきた言葉遊びの一種で、作者のシャーマン兄弟が子供の頃に親しんだこの言葉遊びを想い出し、あれこれ悩みつつも現行のバリエーションであるスーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスに決定したというエピソードがある。
とにかく、あっという間の歌唱披露であったが、再演もさらに楽しくなる予感。
それから、映像でプロデューサーのキャメロン・マッキントッシュからの映像でのご挨拶。再演まで時間がかかったが、素晴らしいキャストが集まったとコメント。それからディズニーのプロデューサー、トーマス・シューマーカーからのコメントが読み上げられた。どちらも、再演の喜びにあふれたコメントであった。
そして、フォトセッションの後は会見、感染症対策のため、キャスト同士の距離をとるだけでなく、透明のパネルも用意。
まずは登壇者全員の挨拶、皆、作品に出演できる喜びを口にした。また、初参加の面々は感慨もひとしお。すでに稽古には入っている様子。とにかく世界の名作、初演が大好評だったのを受けての再演、ここは少々、ハードル高そう。
それから質疑応答。まずは、メリー役、バート役の4名にそれぞれの印象は?という質問。濱田めぐみは「自分の変化はそれほどでもなく」と言いつつ「大貫さんとは前のコンビを大事にしながら、Wキャストの龍ちゃんはどんなバートになるか楽しみで、玲奈ちゃんはメリーとして成長してて、こうやって育っていくのを目の当たりにして、成長を見れて楽しい、刺激を受けています」とコメント。それを受けて笹本玲奈は、「本当にまっさらで右も左もわからない状態でした。毎日、細かい所作や動きを稽古、まだ周りが見えていない状態で、ひたすら皆さんのおっしゃることを頭に入れています」と語る。大貫勇輔は「小野田くんは前回はロバートソン・アイ役だったから僕よりも振り付けが入ってる!濱田めぐみさんは近くにいるのに遠い、遠くにいるのにすぐ近くにいる感じ。笹本玲奈さんは友達のような感じだけど高嶺の花のような」と語り、小野田龍之介は「笹本さんと同じく、周りをよく見れるようになりたい。『メリー・ポピンズ』は決まり事が多いので!でも俳優の素養が滲み出てくるように。初演ではロバートソンはメリーとバートを見ていましたが、今度はバートとしてみることに。ワクワクしながら稽古をしています。大貫さんは一度、バートとして完成されている方、背中を追いながら!」と語る。
さらに現在絶賛稽古中とのことだが、濱田めぐみは「決まり事が多くって、今、体に入れ込んでいる最中です。個人的にやるところ、全員でやるところもあり、できた時は「ハ〜ッ」っていう安堵の声も…終わった瞬間、お祭りが終わったみたいで(笑)」と言い笹本玲奈も「どの曲も所作があって…難しいステップも、頭混乱、脚パンパン…でも気分がいい!明るいミュージカルなので、どの曲も笑顔で終わる、体が疲れても、心は元気!」とミュージカルの明るさを語る。
また初演の頃の話、ゴング桑田は「実は稽古2日目に母が急に亡くなり、すぐに大阪に帰って葬式を。すごい悲しかった。でも、稽古に戻ってみんなに支えられて楽しくできた、悲しみを乗り越えられた、頑張っていこうという気持ちに。思い出深い作品ですが、また再演で呼んでいただいて、新しい演出もあって…お楽しみに」とコメント。Wキャストのブラザートムは「初演の方々はすごいなと。今、すごい数の検査をして、スタッフ、全員が情熱をかけている、「これは今、届けなければいけない作品」頑張らないと」とコメント。
また、稽古場以外の場所での歌唱は初めての今日、濱田めぐみは「いよいよ『メリー・ポピンズ』再演が始まったなと」と意気込む。笹本玲奈は「久しぶりにマスク外して歌ったので気持ちよかったです。本番ではオケの皆さんも頑張って気持ちいいだろうなと」と本格的な歌唱に感動。大貫勇輔は「煙の中で小野田くんが立っててスイッチ入りました。エネルギーを感じて歌えました」と語り、その小野田龍之介も「こうやって歌うのは貴重、いよいよだなと。楽しかったです」と語った。
また笹本玲奈は濱田めぐみから多くのアドバイスを受けているようで、その教え通りにすると「スッと入ってきて…『本当だ!』」と感動。初演は客席で観たという知念里奈、「なんともハッピーで、機会があったらやってみたいと…参加できて嬉しいです。稽古場はハッピーでポシティヴで優しくて温かい、導いてもらっています」と言い、ブラザートムは「さぞ、面白いと思うんです、きっと。僕も観に行きたい、僕が驚くくらい」と笑わせた。石川新太は「段取りが多くってテンパっています」と稽古場での苦労を。
最後に締め。
濱田めぐみ「今は、思うようにいかないことが続いています。『メリー・ポピンズ』のメッセージを持って帰ってくださっていただければ」
笹本玲奈「この状況で絶対に観に来てくださいとはなかなか言えませんが、こんな時だからこそ『メリー・ポピンズ』を通じて!少しでも多くの方に優しい気持ちを持って、温かい作品をお届けしたいです」
大貫勇輔「稽古してても楽しすぎて、幸せすぎて涙出てくるミュージカルってそうそうないです。幸せを共有できることを夢みています。全力で!」
小野田龍之介「初演から4年ですが、まさか、こんな世の中が、閉鎖された世の中が!でも演劇が動き出して、できる環境に。『メリー・ポピンズ』、ミュージカルの魔法、ディズニーの魔法、エネルギーが詰まった最高のエンターテインメント、ワクワクドキドキを呼び戻してくれる作品、ぜひ、お楽しみに」
出演者のエネルギーを感じた歌唱披露、そして会見であった。東京、大阪と長丁場の公演となる。
<初演記事>
概要
公演名:ミュージカル『メリー・ポピンズ』
日程会場:
<東京>東急シアターオーブ 渋谷ヒカリエ
2022年3月26日(土)初日〜5月8日(日)
※PV公演 2022年3月20日(日)~3月25日(金)
<大阪>
梅田芸術劇場メインホール
2022年5月20日(金)~6月6日(月)
キャスト:
メリー・ポピンズ … 濱田めぐみ/笹本玲奈(Wキャスト)
バート … 大貫勇輔/小野田龍之介(Wキャスト)
ジョージ・バンクス … 駒田 一/山路和弘 (Wキャスト)
ウィニフレッド・バンクス … 木村花代/知念里奈 (Wキャスト)
バードウーマン/ミス・アンドリュー … 島田歌穂/鈴木ほのか(Wキャスト)
ブーム提督/頭取 … コング桑田/ブラザートム (Wキャスト)
ミセス・ブリル … 浦嶋りんこ/久保田磨希 (Wキャスト)
ロバートソン・アイ … 内藤大希/石川新太(Wキャスト)
ジェーン・バンクス … 大廣アンナ/西光里咲/弘山真菜/深町ようこ(クワトロキャスト)
マイケル・バンクス … 井伊 巧/髙橋 輝/田中誠人/中込佑協(クワトロキャスト)
ノース・ブルック … 石川 剛
ミセス・コリー … エリアンナ
ケイティ・ナナ … 小島亜莉沙
ヴォン・ハスラー … 丹宗立峰
ネーレウス … 長澤風海
ミス・ラーク … 般若愛実
ヴァレンタイン … 樋口祥久
青山郁代、五十嵐耕司、石井亜早実、大井新生、岡本華奈、風間無限、工藤 彩、熊澤沙穂、今野晶乃、斎藤准一郎、高瀬育海、髙田実那、照井裕隆、東間一貴、長澤仙明、花岡麻里名、藤岡義樹、藤咲みどり、MAOTO、武藤 寛 (五十音順)
スタッフ:
原作:パメラ・トラバース
オリジナル音楽:リチャード・M・シャーマン
ロバート・B・シャーマン
追加歌詞&音楽:ジョージ・スタイルズ
アンソニー・ドリュー
訳詞:高橋亜子
脚本:ジュリアン・フェローズ
翻訳:常田景子
オリジナル演出:リチャード・エア
共同演出/オリジナル振付:マシュー・ボーン
[東京公演]
主催・企画製作:ホリプロ/東宝/TBS/梅田芸術劇場
特別協賛:Sky株式会社 後援:TBSラジオ 宣伝協力:WOWOW
[大阪公演]
企画製作:ホリプロ/東宝/TBS/梅田芸術劇場
主催:ホリプロ/東宝/TBS/梅田芸術劇場/読売テレビ 特別協賛:Sky株式会社
公演問合:ホリプロチケットセンター TEL:03-3490-4949 [受付]11:00~18:00(平日)/定休日(土・日・祝)
東宝テレザーブ TEL:03-3201-7777(営業時間11:00~17:00)
大阪公演:梅田芸術劇場 06-6377-3800(10:00~18:00)
オフィシャルサイト: https://marypoppins2022.jp/
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