新国立劇場公演『椿姫』3月上演

世界中で不動の人気を誇る傑作オペラ『椿姫』。華やかなパリ社交界を舞台に、高級娼婦ヴィオレッタの純愛と哀しい運命を描き、「乾杯の歌」をはじめ、「ああ、そは彼の人か~花から花へ」「プロヴァンスの海と陸」など名曲揃いの人気作品、3月上演。
ブサールによる美しく洗練されたプロダクションは、誇り高く生き抜いた女性の姿を鮮やかに描き出し、深い感動を誘う。

ヒロインのヴィオレッタには世界的ソプラノとして飛躍する中村恵理が登場。ドラマティックな感情表現に定評ある中村のヴィオレッタはオペラファン必見。共演にはデソーレ、ミシュケタらフレッシュなキャスト。精緻な音楽創りが高評価を博すユルケヴィチが指揮を務める。

<物語>
【第1幕】 パリ社交界の華である高級娼婦ヴィオレッタは、肺の病で先が長くないことを悟っている。 今夜も自宅のサロンでパーティを開催。ガストン子爵が、青年アルフレードを連れてくる。彼は「1年前にあなたを見て以来ずっと恋している」と真摯にヴィオレッタに告白するのだった。ひとりになったヴィオレッタは、今まで経験したことのない、心からの愛の告白に心ときめくが、たかが愛のために享楽的な人生は捨てられない、と我に返る。
【第2幕】 アルフレードとの愛を選んだヴィオレッタは、パリ郊外の田舎で彼と静かに暮らしている が、生活費のため全財産を競売にかけようとしていた。それを知ったアルフレードは競売を止めさせ ようとパリへ向かう。すれ違いでヴィオレッタが帰宅すると、家にはアルフレードの父ジェルモンが。アルフレードの妹の縁談を成立させるため、息子と別れるようジェルモンは頼む。今は彼との愛だけが 生きる希望であるヴィオレッタは、はじめ拒むが承諾し、別れの手紙を書いて家を出る。事情を知らないアルフレードは手紙に愕然とし、父が「一緒に故郷に戻ろう」と慰めても聴く耳をもたない。アルフレードは怒りが収まらず、夜会の大勢の客の前でヴィオレッタを罵倒する。彼女は絶望に打ちのめされる。
【第3幕】 1ヵ月後。死の床に伏しているヴィオレッタ。そこに、父ジェルモンからすべてを聞いたアルフレードが来て、許しを乞い、パリを離れて一緒に暮らそうと語る。ヴィオレッタは愛する人に囲まれ 息絶える。

<概要>
新国立劇場 2021/2022 シーズンオペラ G. ヴェルディ 『椿姫』
日程・会場:2022年3月10日(木)19:00/13日(日)14:00/16日(水)14:00/19日(土)14:00/21日(月・祝)14:00 新国立劇場オペラパレス
指揮:アンドリー・ユルケヴィチ
[出演]
ヴィオレッタ:中村恵理
アルフレード:マッテオ・デソーレ
ジェルモン:ゲジム・ミシュケタ
フローラ:加賀ひとみ
ガストン子爵:金山京介
ドゥフォール男爵:成田博之
ドビニー侯爵:与那城 敬
医師グランヴィル:久保田真澄
アンニーナ:森山京子
ジュゼッペ:中川誠宏
使者:千葉裕一
フローラの召使い:上野裕之
合唱指揮:三澤洋史
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京交響楽団
芸術監督:大野和士
公演賛助:日本たばこ産業株式会社
公演情報WEBサイト https://www.nntt.jac.go.jp/opera/latraviata/