世田谷パブリックシアターでは、海外の優れた戯曲を、その作品にふさわしい演出家に委嘱してきたが、今回、りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)との共同主催企画として、白井晃演出による、イタリアの現代演劇『住所まちがい』の翻訳上演が決定。
『住所まちがい』はミラノ・ピッコロ座の座付作家ルイージ・ルナーリが 1990年に発表した作品で、現在までに世界20か国以上で翻訳上演されているルナーリ自身の代表作ともいえる作品、今回が本邦初演。
演出の白井は、ルナーリ作品には世田谷パブリックシアター主催公演『パードレ・ノーストロ―我らが父よ』 (2002 年、演出:佐藤信)に出演。上演時に作家が来日した際には意気投合し、ルナーリ本人から自身の作品を演出することを勧められていたが、そこでルナーリ作品に興味を持ち、今回、ルナーリの代表作ともいえる『住所まちがい』に満を持して挑む。
同じ場所で遭遇し、混乱に巻き込まれる男性三人を演じるのは、仲村トオル、田中哲司、渡辺いっけい。異なる目的で、同じ場所に鉢合わせることで起こる喜劇を、技巧派の三人がどのように創り上げるのか、また物語の鍵を握る謎の女性役は草笛光子と朝海ひかるがダブルキャストで演じる。持ち味も世代も異なる二人の女優が、その演技で男性三人をいかに翻弄するか、ここは見どころとなる。
2022年4月より世田谷パブリックシアターの芸術監督に就任する白井晃の、就任後初となる演出作となる。
概要
りゅーとぴあ×世田谷パブリックシアター
住所まちがい- Three on the seesaw-
原作:ルイージ・ルナーリ
上演台本・演出:白井晃
出演:仲村トオル 田中哲司 渡辺いっけい 草笛光子/朝海ひかる(Wキャスト)
日程: 2022年9~10月 世田谷パブリックシアター (国内4都市公演あり)
問合: 03-5432-1515 https://setagaya-pt.jp/
主催:公益財団法人新潟市芸術文化振興財団 公益財団法人せたがや文化財団
企画制作:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館
後援: 世田谷区