2022年のアニーは小学4年生の山崎杏＆山本花帆に決定！丸美屋食品ミュージカル『アニー』4月上演！

2022年、アニー誕生100周年！
この2021年秋、国民的ミュージカルとも言える
ミュージカル『アニー』のアニー役の発表会が行われた。

この作品はアメリカで新聞連載がスタートした漫画「ザ・リトル・オーファン・アニー(小さい孤児アニー)」をもとに、 1977年にブロードウェイのアルヴィン劇場(現ニール・サイモン劇場)で誕生したミュージカル、同年のトニー賞において、作品賞をはじめ7部門を受賞、現在も世界各国で上演され続けており、日本では、1986年に日本テレビ主催で上演をスタート、全国で約183万人もの人たちに深い感動を与え続けている国民的ミュージカル。

アニー、モリー、ケイト、テシー、ペパー、ジュライ、ダフィ役は各々２名の Wキャスト、14名。日本での初演は1986年、2021年まで過去36年間で68名のアニーが誕生している（2年連続で出演したアニー役が４名）。総入場者数はおよそ183万人（2021年公演終了時点）。
今回のオーデションでは年長〜中学3年生までの子供が対象。動画・書類審査で77名（アニー・孤児役のみ）そこから動画撮影審査で46名まで絞り込まれた。そして最後、実技審査、つまりダンス及び表現、歌、演技の審査が11月13、14日に実施された。ここから晴れて舞台に立てる14名（アニー役2名含む）が決まるのである。ドキドキの発表、時間になり、始まった。取材方法は新型コロナウイルス感染症対策のため、リモートで実施。
まずは長年スポンサーを務めてきた丸美屋食品工業の広報宣伝室の室長である杉山典由より挨拶。「みなさんの成長を願っております」と挨拶。合格、不合格にかかわらず、努力をしてここまで来れたことは賞賛に値する。
それから演出の山田和也から挨拶、「たくさんの出会いがありました」と語る。そして最終審査に残ったことを讃え、最後に「家族のみなさん、ありがとうございます」と締めくくった。

いよいよ合格発表！！皆、お祈りポーズ。
モリー役から順番に発表。受験ナンバーと名前が読み上げられ、呼ばれた人は椅子から立った。
モリー役：新谷彩羽、成瀬みずき
ケイト役：山口奈々美、久住星空
テシー役：小田島優月、北村栞
ペパー役：深澤七子、シーセンきあら
ジュライ役：黒沢明美、小林桜
ダフィ役：神澤七緒、岩淵心咲

そしてタイロルロールのアニー役は、山崎杏（小4・９歳）、山本花帆（小4・10歳）、どちらも東京出身の同学年。
大泣きする子、ちょっと信じられない、といった表情の子、口元を押さえてびっくりする子、その反応を見ているとついつい感情移入。最後まで呼ばれなかった子も泣く、しかし、合格した子の名前が呼ばれるたびに拍手。きっと来年は！
最後に皆、渾身の力を込めて名曲「トゥモロー」を合唱、大泣きしながら必死に歌う子、涙をこらえて歌う子、感無量といった様子の子、毎年のことであるが、短い時間の中にドラマがある。歌い終わり、ちょっと放心状態な空気。泣いている子にテイッシュを配る子も。
ドキドキの発表会は終了した。

それから新アニー役の山崎杏、山本花帆と山田和也の取材会が改めて行われた。アニー役の二人、人生初！の取材！を受ける！
まずは挨拶、ところが緊張しすぎて山崎杏が演出の山田和也に頭をポンと叩かれる一幕も（笑）。
名前が読み上げられた瞬間は、
山崎杏は「最初、聞き違いかと思って…びっくり。写真を撮った時に実感が湧いてきました」とはにかむ。
山本花帆も「感動しました、嬉しかったです！」と感想を。
どんなアニーをやってみたいか？というやや気の早い質問については
山崎杏は「元気で明るくて…100周年なので、今までにないアニーを」と語り、山本花帆は「お客様に『明日も頑張ろう』と思われるようなアニーを」と意気込みを。
選んだ理由について山田和也は「毎年、たくさんの魅力的なお子さんが応募してきます。甲乙つけ難く、その中でも特に輝きがある、アニーをやりたいという気持ちがにじみ出ている、さらに素敵な輝き。この子のアニーが見たいなと。各々の審査員の立場もあり、いろんな段階でいろんな角度から見て、本当に魅力的なのかを何段階もチエックして、この２人だな、とまとまりました」と選考の苦労を語る。また「歌、ダンス、芝居ができればいいというわけではない」とコメント。また、映像での審査は思わぬメリットがあったようで「映像は繰り返し観ることができるので落ち着いて選べた。もう一回頭に戻って観ることができる」とコメント。「それをストックしての昨日と今日なので」と語る。
また、今回の合格の決め手になったと思うところについての質問が出た。
山崎杏は「昨日の審査の時、お昼挟んでから歌の審査だったので、お父さんと練習しました」と語る。ちなみにお父上は…なんとミュージカル俳優（笑）。山本花帆は「ダンスは得意じゃなかったので前より練習しました」と語る。
また、憧れの女優さんは山本花帆は「葵わかなさん」、山崎杏は「中村アンさん（”アン”つながり）」。また山本花帆は東宝ミュージカル『マリー・アントワネット』(21年) (マリー・テレーズ役) ミュージカル『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド』(20年) (チャリティ役)ですでに他の作品に出演歴がある。山崎杏はコロナ禍で中止になってしまったが、ミュージカル『冒険者たち~この海の彼方へ~』(21年) (ジャンプ役)に出演するはずだったそう。
山崎杏は両親が劇団四季出身であるが「最初は興味がなかったんですが、出ているのを観て、自分もやってみたいなと思って3歳でバレエを始めました」と語り、ここで山田和也が「お父さんによろしくね」という一幕も。
また、昨日と今日のリアルでの実技は「緊張して固まった、『おはようございます』が言えなかった」と山崎杏。山本花帆も「緊張してやばいなと。良いところをみてもらえたら、と焦った」とリアル審査ならではの超緊張体験を。また、山崎杏はアニーのオーディションは初で、山本花帆は二回目の正直で合格。この日1日はゆっくり合格の喜びに浸り、それからは稽古が待っている。公演は2022年4月23日より。