内博貴が、イギリスの偉大なる劇作家シェイクスピアの青春時代を演じる!
『シェイクスピア物語~真実の愛~』~SHAKESPEARE OF TRUE LOVE ~開幕!
内博貴が、イギリスの偉大なる劇作家シェイクスピアの青春時代を演じる『シェイクスピア物語~真実の愛~』~SHAKESPEARE OF TRUE LOVE ~。ウィル・シェイクスピア役に内 博貴、ヒロインのジュリエッタ・ド・キューブレッド役は熊谷彩春、マーガレット・ド・キューブレッド役にこだま愛、エドワード・パーシー役に門戸竜二(大衆演劇)、フィリップ・ヘンズロー役に下村青。さらに、エリザベス女王/亡霊オリヴィア、名優ダンカン・ランズウィック<二役>に真野響子、ロンドンの演劇界を束ねる大富豪の公爵エセックス卿を村上弘明という豪華布陣。さらにウィルの良き先輩として人気劇作家、詩人であるクリストファー・マーロウとアドミラル一座のスター俳優のネッド・アレンの二役に廣瀬智紀。また、アドミラル一座の信頼できる俳優ヘンリー・ロートンに伊東孝明。キューブレッド邸使用人アダム・ドリントンには小谷嘉一。ジュリエッタの乳母アンには、黒田こらん。そのほか、実力のある俳優が集まった。
公演に先駆けてゲネプロ、会見が行われた。登壇したのは、内 博貴、熊谷彩春、廣瀬智紀、真野響子、村上弘明。
一同 よろしくお願いいたします!
リポ まずは内くんからお願いいたします。
内 はいよぉ!
リポ いよいよ初日を迎えますけども、役柄の想いをこめて、初日への意気込みをお願いします。
内 とりあえず、今まで稽古でもやってきたことをこのステージの上で、全力でやるだけ、と思ってますね。非常に稽古期間が短かったんですけども、短い中でもよくここまで来れたなというふうに思ってますし。本当に周りのキャストの方、そしてスタッフのみなさんに感謝の気持ちがいっぱいで、その想いを込めて、ステージの上で演じられたらなと思います。
リポ 稽古期間が短いというのはどれくらいですか?
内 どれくらいだったかなあ。台本もらったのも3週間前とかでしたっけ。それくらいだったと思います。
村上 それからいろいろ、ちょくちょく変わっていったからね。
内 元の台本だと、公演時間が休憩入れちゃうと3時間40分ぐらいあったんですよ。稽古しながら「ここカットしよう」っていう作業もしながらだったので、本当に凝縮された、キュッとした時間の中で集中してできたのは非常によかったなと思います。稽古期間で言うと熊谷さんの方がすごい大変だったので。途中参加だったから、2週間くらいしかなかったんじゃないかな。
熊谷 そうですね。2週間くらいです。
内 本当に大変で。歌も覚えるし。若い子ってすごいなと思いました。
村上 自分だって若い。
内 僕もう全然ですよ。覚えるの遅いっすもん。
廣瀬 いやいやいやいや。内さん。
リポ 内くんもまだ若いですからね。
内 いやいやいや。全然です。
リポ 熊谷さん。そうしますと、初日を迎えていかがでしょうか?本当に大変だったと言うことで。
熊谷 そうですね、本当に今回やることが、殺陣だったりダンスだったり、早替えが10回くらいあって。あとは多いセリフっていうのが、2週間できるか?ってすごい不安だったんですけども。なんとか今日初日を迎えられそうで、ホッとしております。
リポ 廣瀬さんお願いします。どうでしょう。
廣瀬 そうですね、僕自身今回二役やらせていただけるということで。台本いただいた時から、自身のキャラクターとは少しどちらも似てないなあと思ったんですけれども、やっていくうちにだんだんと共通点みたいなものを探していって、2つの役にも共通点が、芯の強い部分だったりとか、あったりしたので。そういったところを突き詰めつつ丁寧に、どちらも演じていけたらなと思っていて。ただ未だに演じ分けられてるかといったら、自分は定かではないんですけども。
内 そんなことないですよ。完璧だと思います。
廣瀬 完璧はちょっと…(笑)。みんなで勝ち取った初日だと思いますので、お客さんを巻き込んで、全力で初日を楽しめたらなと思っております。
リポ 「二役」というところでは、真野さん。
真野 はい。大変です。女王の方は衣装が重くて大変ですし、ダンカンの方は役の設定が複雑ですから。ただもし私が当時生きていたら、たぶん私たち舞台に立ってないもんねー。だからそういう意味では、いいときに。まああなたはまだ若いし、私は人生を閉じるかもしれないけど。生まれてよかったなというふうに思っています。
リポ 重いというのはどれくらいの重さですか?そちらの衣装。
真野 あなたも重いのよね、相当。
熊谷 でも全然…
真野 わからない。でも5~10kgぐらいでしょうか? 測ってないですけど。ご存知ですか?1kg増えると片膝に3kgずつ、負担がかかる。だから途中から「危ないな」と思って自分の体重を減らさないと演じきれない。筋トレしていかないとね。
内 大事ですよね。
真野 でも筋トレしたら女王らしくないんですけど。
内 大事だと思いますよ。
真野 そういうことをしながら支えてます、衣装を。
リポ でもとっても綺麗です。
真野 ありがとうございます。
リポ 村上さんいかがでしょうか。
村上 内くんが言ってましたけども、あまり稽古をやってなかったんで。台本遅かったし。皆さんお若いので、サッと入ってくるのが羨ましくて。かたや僕は全然入ってなくて。今日もたまたま、台詞を言えただけで。
内 そんなことないですよ。
村上 これから初日ですけど、バクバクです心臓が。多分この中で一番バクバクしてるのは、10倍くらいバクバクしてるのは私だと思います。
内 さっき袖で話してたんですけど。今日実は初めて通したんですよ。
村上 こう衣装を着てね。
内 ほんとぶっつけでね、やってみようということで今ゲネプロをやらせてもらったんですけど。いま袖でみんなで、「初日終わった気分だね」って。「実はこの後にあるんだよね、本番」っていう。だから変な気持ちなんですよね。
村上 だからね、非常に怖いんですよね。終わってホッとしてるんだけど、ホッとしちゃいけない。これから始まるので。で今、出のときに。内くんとか熊谷さんとか2人はずっと出ずっぱりだからあれなんですけど。私は入ったらとにかくすぐ台本みて「次なんだっけ」って。それで対応していったって感じですね。初日がもうすぐ始まりますけども、それに対応していかなきゃといけないっていう。また心臓バクバクしながらやろうかなって思ってます。ただ、この歳になって、こういう若い方達と。まあ真野さんと私は…
真野 ええ。5歳違いますから。
村上 昔は私の憧れの人だった。
真野 「村上『くん』」って言えるのは私だけだと思います。
村上 「御宿かわせみ」で主演やってて。すごい綺麗な人だなっていうね。
真野 なにそれ過去形?
内 やめてください本番前に。仲良くしてください。
村上 とにかく、若い人たちとこうやってできるっていう。畑違いの、私なんかずっと刑事ドラマとかやってきたもんで。こんなカツラかぶってこういう衣装着てどうすりゃいいんだっていう感じなんですけども。こうやってこういう世界を楽しめるっていうのはありがたいことだと思ってますね。
リポ すごく雰囲気が出来上がってる感じがしますけども。初共演の方も結構多いんですよね。皆さんすぐ馴染めました?
村上 私は全員初共演です。
内 僕もそうです。
熊谷 全員初共演…
真野 村上くんとはしてますけどあとは全員初共演です。
リポ どうですか皆さん、構築していく中で、お互いの印象というか…
村上 皆さん慣れてるっていうか。だから慣れてるところに素人がズッと入ってきて…
内 素人じゃないですって!大先輩ですからね!
村上 もう二の足を踏みますよね。すごいなと思います。だって熊谷くんが途中から入ってきたっていいますけども。そのとき僕はまだセリフ入ってないんですよ。たぶんちょっとホッとしたと思いますよ。
熊谷 そんなことないですよ!
村上 すごいですよ、歌も、踊りから何から。このお二方は。
リポ 今回、女性とのデュエットも久しぶりだと思いますけども。いかがでした一緒にやってみて。
内 僕自体こういう、「恋モノ」といいますか。何年ぶりなんだろうなあ。「グレイト・ギャツビー」以来だと思うんですよね。なので6年ぶりとかになるんですかね。なのでまた、新鮮な気持ちでやらせてもらってます。デュエットに関してもそうですし、すごく久々なので。新鮮です。
リポ ガッツリ恋愛な感じですけど、お互いの印象はいかがですか?
内 とにかくすごく若いですし、覚えも早いですし。その脳みそ欲しいなと思います。羨ましいです。
熊谷 初めて現場に参加させていただいた時に、すごく気さくに話しかけてくださって。困ったときとかも「こうしたらいいね」とかって一緒に考えてくださる先輩で、今回ご一緒させていただいてすごく嬉しく思います。
村上 私は非常に嫌われてるような雰囲気がしてるんです。役に入りきっちゃって。近くに行くとササッって下げていく。
リポ そこまで役作りが…
熊谷 そんなこと…(笑)。
リポ みんな仲良いですよね。
村上 芝居で握手するところがあるんですけども、そのときくらいですね、接近するのは。
熊谷 そんなことないです(笑)。
リポ そんな意識あります?
熊谷 ほんとに村上さんは大ベテランすぎて…気さくにいくのが緊張しちゃうというか…
村上 嘘つきです。
熊谷 ほんとです!本当に素晴らしい先輩と…
村上 22歳ですよ。おじいちゃんとお父さんの間ですから。
リポ 年齢でいうとアレですけれども、三角関係というか…
村上 失礼しました。私がなぜ三角関係に入れるのか疑問かもしれませんけども。すみません舞台なのでご容赦を。
リポ 内くんはいかがですか?村上さんと恋敵みたいなところになりますけども。
村上 いや相手にしてないですよ僕のこと。
内 そのキャラ何なんすか!?そんなキャラだったんすか!
村上 マズいよねぇ。
内 僕は自然にやらさせてもらってます。
リポ 内くんにとっては「シェイクスピア」って縁がありますよね。
内 どうなんですかね。
リポ 「SHOCK」とか…
内 「リチャード三世」「ハムレット」もそうですね。そう言われるとそうかもしれないですね。
リポ あんまりそういう意識はなかったですか?
内 そうですね、そこはあまり難しく考えすぎないようにしましたね。自然に溶け込もうって気持ちの方があったんで。自然にすんなりといくようにしました。
リポ 改めてフリルのブラウスとか、似合いますよね。
内 僕ですか?そうですか?
村上 私はどうですか?
内 似合ってますよ。
村上 もう引退です。
リポ ほんと似合ってて…
村上 嘘つき!
内 でもシェイクスピアに縁があるって言ったら熊谷さんもね。この間ラジオの時ご一緒させてもらって聞いたんですけど、イギリスにお住まいになってて…
熊谷 そうですね。子供のころイギリスに住んでた時に、シェイクスピアの生まれたお家に行ってたりとか。あとは「天保12年のシェイクスピア」という、井上ひさしさんの戯曲でそれこそジュリエットとオフィーリアの役をやらせていただいたり。あとは小さい頃の発表会で、ウィルの役をやったことがあって。オリジナルのミュージカルで。それが初めての「役を演じる」っていう経験だったので。すごくシェイクスピアには思い入れがあるというか。今回出れて嬉しいです。
内 いま俺いいフリしたでしょ?今の絶対使われるよ。
熊谷 ありがとうございます。
リポ 最後に皆さん一言ずつメッセージをお願いいたします。内さん。
内 無事に初日を迎えることができてホッとしております。今日僕朝コンビニ行ったら、店員さんのおばちゃんが、「内くんですよね?『シェイクスピア物語』私観に行きます!」っておばちゃんが言ってくださったんですよ。でもそのおばちゃんが「でも劇場遠いよね」って言ったんですよ。だから、もしかしたら来る方は「遠いなあ」って思ってる方がたぶんいらっしゃると思うんですけども。必ず皆さんを満足させられる作品になってると思いますので、ぜひ劇場の方に足を運んでください。よろしくお願いします。
熊谷 この物語はペストが収束したところから始まるので、今のこの状況とすごく似ているなと思っていて。真実の愛を描いて、希望を持つという作品なので、なんとか真実の愛を描けるように頑張りますので、ぜひ観にきていただけたらありがたいです。
廣瀬 いま熊谷さんもおっしゃったんですけども、今のこのご時世とリンクしてる部分があったりとかがこの「シェイクスピア物語」にはありまして。その中でも、お客様自身もそうですし、ネッド・アレン、クリストファー・マーロウもそうなんですけども、劇、舞台に携わる人間としてそこに命を燃やしているというのがあるので。僕自身も命を燃やしてキャラクターたちのように演じられたらいいなと思っています。見にくるお客様に希望、そして喜びを届けられるような作品をお届けしたいなと思います。
真野 この役をやるまで、エリザベス女王がこんなに芝居が好きだって知らなかったんです。やってみて、やっぱり今の状況と変わらないんですよね。芝居が好きな人が芝居を支えてるし、それを観てくださる。大変だよね。演じてる役も大変だし作ってる側もすごい大変でした。「struggle」っていうのかしら。「もがき」とも違うんです。でも逆境の中でみんな頑張ってるっていうのは昔も今も変わんないんだなっていうのは感じました。ぜひその部分も観ていただきたいなと思います。
村上 皆さん素晴らしいコメントで。何を言ったらいいかわかりませんけども。皆さんにお芝居においてご迷惑をおかけしないように、身体を気をつけて、足を引っ張らないように頑張ってやっていければいいなと思います。私非常に歴史好きなので、洋も東西問わず好きなんですけども。これをきっかけに歴史を紐解くっていいますかね。裏の部分、背景を知ってもらえると、今のグローバル社会でいろんな問題が起きてるってことを知る上でひとつのきっかけになるんじゃないかなって気もしています。これはショー的な部分もあるし、皆さんに楽しんで、それこそ喜劇のような悲喜劇のような面白い舞台でもあると思いますので、ぜひ皆さん来ていただきたいなと思っております。
一同 ありがとうございました。
<稽古の様子>
https://theatertainment.jp/japanese-play/100663/
公演概要
公演名:「シェイクスピア物語~真実の愛~」~SHAKESPEARE OF TRUE LOVE ~
脚本・演出:佐藤幹夫/モトイキシゲキ
配役/出演:
ウィル・シェイクスピア(ローズ座付き作家兼役者)=内 博貴
ジュリエッタ・ド・キューブレッド(キューブレッド家一人娘の令嬢)=熊谷彩春
クリストファー・マーロウ(人気劇作家、詩人)/ネッド・アレン(アドミラル一座の俳優)<二役>=廣瀬智紀
エドワード・パーシー(アドミラル一座の女形)=門戸竜二(大衆演劇)
ヘンリー・ロートン(アドミラル一座の俳優)=伊東孝明
アダム・ドリントン(キューブレッド邸使用人)=小谷嘉一
衛兵隊長 ブラントン=真砂京之介
ティルニー儀典長=冨岡 弘
ランス・ギネス(役者兼ヘンズローの従者)=髙木 薫
道化のニック=石井智也
衛兵 アルコック=沢柳 健
乳母・アン(ジュリエッタの乳母)=黒田こらん
ビアトリス(居酒屋娼家「Tavern of the ROSES」の女主人)=琴音和葉
娼婦 アビー=木村美月
娼婦 クラウディア=佐藤アンドレア
娼婦 エセル=久保田成美
娼婦 マギー=桐本絢可
娼婦 ダリル=ヒナゴ茉莉乃
マーガレット・ド・キューブレッド(キューブレッド家の伯爵夫人)=こだま 愛
フィリップ・ヘンズロー(ローズ座興行主でエセックス卿の子分)=下村 青
エリザベス女王/亡霊オリヴィア、またの名をダンカン・ランズウィック<二役>=真野響子
エセックス卿(大富豪で貴族公爵ローズ座のオーナー)=村上弘明
横浜公演:
日程・会場:2022年4月15日(金)~4月24日(日) KAAT神奈川芸術劇場 ホール
問合:shakespeare2022@aoistudio.net
大阪公演:
日程・会場:2022年5月20日(金)~5月22日(日) 森ノ宮ピロティホール
問合:0570-200-888(11:00~16:00 ※日曜・祝日休業)
公式HP:https://www.shakespeare-love.com
(C)「シェイクスピア物語」製作実行委員会2022
写真提供:「シェイクスピア物語」製作実行委員会2022