藤谷治の小説「世界でいちばん美しい」 (小学館文庫刊/第31回織田作之助賞受賞作)をミュージカル化作品の上演。鎌倉を舞台に、登場人物の心の内面を見事に描きだした作品を珠玉のオリジナル音楽と共に綴るミュージカル。東京では、10月28日〜11月6日に品川プリンス ホテル ステラボール。大阪は、11月11日〜11月13日 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演。
出演は、音楽の才能を持つ雪踏文彦(せったクン)役を横原悠毅、彼の幼馴染で彼の才能を認める親友の 島崎哲(トオル)役を椿泰我が演じ、W主演。二人は、数々のジャニーズ作品に起用、近年では外部作品での出演で高い評価を得て、本作での演技に期待。そして、蒼乃夕妃、柳美稀、原田優一、ブラザートムらも出演。左=雪踏文彦(せったクン)役の横原悠毅 右=島崎 哲(トオル)役の椿 泰我
脚本・作詞・演出は、『フットルース』、『プロデューサーズ』、『ガイズ・アンド・ドールズ』などのブロードウェイ・ミュージカ ルの翻訳・演出や、オリジナルミュージカルで、音楽的なセンスの良さと都会的なテンポ感が持ち味として定評の菅野こうめい。劇中の音楽は、蜷川幸雄、前川知大演出作品などの舞台、ミュージカル、映画の音楽を多数手がけてきた、かみむら周平が携わる。
菅野こうめい (脚本・作詞・演出)
<上演に向けてメッセージ>
僕は原作小説の作家である藤谷 治さんには、「船に乗れ!」の舞台化以来、すごく親近感を感じている。彼の方が僕より少し年下 だが、ほぼ同世代。お互い、お坊ちゃま育ちのくせに不良っぽさで武装して、作品はそうでもないけど、無頼派を気取って生きてる感じ が似てるなあ、と勝手に思っている。「世界でいちばん美しい」は「船に乗れ!」の続編スピンオフみたいなところがあって、藤谷さんの作 品はどれもそうだが、ずっとバックに音楽が流れていて、シーンに合わせて自分なりの選曲でセットリストを作って聴きながら読んで行くと、 もうそのままミュージカルなのだ。勿論、そんな読み方が出来る奴は僕以外にいるわけがないから、僕のうぬぼれも一流だとは思うが、 躊躇うことなくミュージカル化を決心した。「世界でいちばん美しい」ってタイトルも一切、外連味がなくてミュージカル向きだし。
それと、男2人の話しと言うのがいい。ミュージカルと言うと男女の恋愛ものってイメージがあるけど、意外と男2人の人生を描いている ものが魅力的だったりする。『GUYS & DOLLS』のネイサンとスカイ、『RENT』のロジャーとマーク、『レミゼ』のバルジャンとジャベールと、 なかなか名作が多い。それに、ミュージカルだからって、無理矢理ロマンチックコメディやラブストーリーをやることはない、と思うのだ。特に 今のこの時代に。とは言え、この小説は昭和から平成、しかもバブルど真ん中が舞台。それ故に、不器用に一生懸命に生きるしかな かった、せったクンと島崎君みたいな関係と言うかストーリーって、ジャニーズJr.の中にまるごとリアルにありそうだから、ぴったりかもしれな いな、とも考えた。で、横原君と椿君に会ってみたら、あまりにも「まんま」な感じで、今は、これはやるしかない!と思っている。2人とも ミュージカル初主演、しかも、オリジナル・ミュージカルだ。相当の努力が必要だろう。僕も、僕のミュージカル人生で得たノウハウを全部 注ぎ込んで真正面から向き合うつもりだ。もちろん、ミュージカル作家としての新たな挑戦も忘れてはいない。 是非、期待して欲しいです。だけど、これは「世界でいちばん美しいのはどっちだ?」と言う話ではありませんので、悪しからず……。
イントロダクション
雪踏文彦。ひとは、みな、彼のことを親しみを込めて“せったクン”と呼ぶ。島崎 哲(トオル)も、親友である彼をそう呼んだ。 幼馴染の二人が小学生の頃、 “せったクン”はピアノを弾くところを3回見ただけで、その曲を弾ける才能を持っていた。いつもぼんやりしていただけの “せったクン”に秘められていた音楽の才能は、幼少期から音楽の英才教育を受けていた”トオル”の技術を簡単に追い越すものだった。 そして、中学、高校は違う学校に通ったふたりだが、大人になり彼がピアノを弾いている鎌倉のレストラン「エグランティーナ」で頻繁に会うようになる。 音楽のことしか、ほとんど考えていない“せったクン” 。「エグランティーナ」で様々な人と出会い、やがて恋をし、彼がつくる音楽も変化していく。
概要
公演名: ミュージカル『世界でいちばん美しい』~鎌倉物語~
原作: 藤谷 治「世界でいちばん美しい」(小学館文庫刊)
脚本・作詞・演出: 菅野こうめい
音楽: かみむら周平
出演: 横原悠毅(IMPACTors/ジャニーズJr.) 椿 泰我(IMPACTors/ジャニーズJr.)
蒼乃夕妃 / 柳 美稀 / 原田優一
ブラザートム
演奏: かみむら周平(キーボード)
岩永知佳(キーボード) / 大島 純(チェロ) / 赤間 慎(ドラム・パーカッション)
東京 日程会場: 2022年10月28日(金)~11月6日(日) 品川プリンスホテル ステラボール
問合:0570-550-799 (オペレーター平日11:00~18:00/土日祝10:00~18:00)
大阪 日程会場:2022年11月11日(金)~11月13日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
問合:0570-200-888 (平日・土曜 11:00~18:00)
チケット料金: S席 9,800円/A席8,100円(全席指定・税込/料金 東京/大阪公演共通)
チケット一般発売::2022年10月2日(日)午前10時
主催:エイベックス・エンタテインメント、クオーレ
公式サイト: https://sekautsu.com/