昭和32年の新宿、喜劇人とその周囲の人々を描く_ KERAの新作『世界は笑う』開幕!

ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)作演出の『世界は笑う』が、8月11日にBunkamuraシアターコクーンにて開幕。KERAが初めて“昭和の喜劇人”を題材に描く。

戦後の色を残しながらも活気づいていた昭和32年の東京・新宿。その一角に常打小屋を持つ軽演劇の一座「三角座」があった。彦造(瀬戸康史)は三角座で喜劇俳優をしている弟の是也これや(千葉雄大)を訪ね上京する。劇団には、若手俳優・大和(勝地涼)や、踊り子・撫子(伊藤沙莉)、古株俳優のトーキー(ラサール石井)、興行主の蛇之目じゃのめ(銀粉蝶)、貸本屋で働きながら劇団を手伝う初子(松雪泰子)など……様々な人々が交差し、高度経済成長期前夜の新宿で、哀しくも可笑しい人間群像が描かれていく“全員主役の群像劇”。俳優陣の魅力的なキャラクターが息づく、重層的な人間ドラマ。

なお、コロナ禍の影響を受け、当初予定の初日8月7日から、5公演の中止を経て初日となった。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ コメント
「初日の幕が開き、ほっとしています。新型コロナウィルス感染拡大の影響で初日が伸びてしまい、また周囲でも公演が中止になったり延期になったりしている中、ともかく一回目を終えられて、本当に良かったと思っています。そういった特殊な環境下での”安心”にも少し慣れてきてしまった感もありますが、そんな安心はしないで済む状況に早くなってくれることを願います。
 通常初日を観劇して下さるお客様は前のめりに見てくださる印象があります。今日は本来初日ではなかった日ですので、ニュートラルな客層かなと思っていたのですが、非常に熱と集中力を持ってご覧になって下さり、ありがたかったです。
本当にキャストとスタッフとお客様に感謝の気持ちで一杯です。
 作者としては、喜劇人達への個人的なラブレターというか、落とし前というか、そういった意味で、非常に特殊な、この作品にしかない思いがあります。こんな芝居を創ることが出来たのは幸せです。」

概要
COCOON PRODUCTION 2022+CUBE 25th PRESENTS,2022
『世界は笑う』
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:瀬戸康史、千葉雄大、勝地涼、伊藤沙莉、
大倉孝二、緒川たまき、山内圭哉、マギー、伊勢志摩、廣川三憲、神谷圭介、
犬山イヌコ、温水洋一、山西 惇、ラサール石井、銀粉蝶、松雪泰子

日程会場:
東京:2022年8月11日(木・祝)~8月28日(日) Bunkamuraシアターコクーン
京都:2022年9月3日(土)~9月6日(火) 京都劇場
※東京、8月7日18:30~、11日13:00 の5公演中止。

公式WEB:https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/22_sekaihawarau/