おそ松さんたちが講談をリアルに?!バーチャルアイドルが目の前で歌って踊って!「Mixalive TOKYO」XRライブ 展開、最先端のライブを

株式会社講談社が中心になって運営を行なっている「Mixalive TOKYO」、すでに様々な演劇やライブを行なっているが、今後は国内でも数少ないXRライブ設備を常設化、今後館内で“XRライブ”演目を積極的に展開していくことになった。
早速、9月、10月に公演を行う。
9月下旬にはバーチャルアイドルグループ「NHOT BOT」(読み:ノットボット)のライブを10月には『講談のおそ松さん』を上演。
このお披露目会と説明会が9月16日に行われた。


まずは『講談のおそ松さん』が披露される前に簡単な説明が行われた。あの6つ子が伝統芸能に挑戦。1人3ネタ、まるで目の前にいるかのような臨場感、特殊スクリーンに投影し、立体感もあり、すぐそこでやってる感。実はどんな講談を披露するかは決まっておらず、観客のスマートフォンを使って選択する。つまり、観客は単なる観客ではなく、この『講談のおそ松さん』の中に入り込むことになる、つまり、劇場全体がパラレルワールドとなり、そこに”居る”ということになる。

また、観客は声援を送ることができないので、スマートフォンで演者を応援できる「投げ笑い」ができる。
設定は、おそ松さんたちが暮らしている世界と瓜二つのパラレルワールド。大きく異なっているのはいまだに江戸時代が続いていること。松野家は、なんと講談師の名門・赤塚亭!ここの息子たちであり、弟子でもある六つ子たちは真面目(笑)。彼らの父であり、名人でもある赤塚亭松造(松野松造)は困っていた、このままでは名門・赤塚亭が危うい。そこへ女神(トト子)が現れて、本来こちらの世界に生まれるはずの六つ子たちは別次元にいると…。その頃、我々がよく知ってる六つ子たちの元に怪しい映画招待券が。なんの疑いもなく、映画館を訪れたクソニートの六つ子たち。その入口をくぐったとき、ミカンの匂いが…。大きな縄で縛られてトト子女神によって、あっちの世界へ連れ去られて…というもの。


本番では劇場入口に入るとミカンの匂いもするようにするそう。手の込んだ仕掛け、そしてスマートフォンで色々参加可能だが、そのシステムについても説明があった。

見どころ

それから実際にハイパー講談『講談のおそ松さん』が披露された。元ネタは赤垣源蔵・徳利の別れ「忠臣蔵」より、タイトルは「兄弟話」。スクリーンに映し出される姿は立体感があり、また声は声優さんが担っているのだが、ものすごくうまい!『おそ松さん』の世界観そのままに講談、しかも六つ子それぞれの特徴を捉えた動きになる、とのこと。こちらは期間限定で10月6日(木)より。

監修は神田春陽。企画を持ちかけられた時は「意味はわからないけど面白そう」と感じたそうだが、映像を見て「驚いた」とのこと。講談を知らない人にも講談を知ってても『おそ松さん』がわからない人、もちろん、『おそ松さん』ファンが見ても楽しめる。まさに百聞は一見にしかず。

そして、もう一つ、バーチャルアイドルグループ『NHOT BOT』(読み:ノットボット)のライブが9月23日(金・祝)に実施される。『NHOT BOT』とは、中国で大人気の日本人VTuber3名に、オーディションで新たに選出したメンバー3名を加えて結成された6名のバーチャルアイドルグループ。指原莉乃をクリエイティブディレクターに迎え、Sony Music、bilibiliが全面サポートし、世界に日本の王道アイドル文化を届けていく、というもの。グループ名は、アニメーションでもなく、人間でもない、会えるわけでもなく、会えないわけではない、新しい尊い存在であるという意味を込めて、「BOTではない=NHOT BOT」と命名されたそう。
9月23日(金・祝)のライブは、オリジナル2曲に加えて、アイドル曲を含む人気楽曲のカバー曲の初披露まで「王道のアイドル」を目指すNHOT BOTならではの元気溢れるパフォーマンスや、普段の配信ではなかなか見られない3Dならではのコーナー企画など、初の単独ファンミにふさわしいNHOT BOTの新たな魅力が詰まったイベント内容になっている。

上海会場の様子

この日、特別に1曲披露。すぐそこにいるかのような臨場感と6名のバーチャルアイドルのフォーメーションが立体的。しかもこの日は上海と同時に。スクリーンがもう一つあり、そこには上海の会場の様子が。曲が終わってバーチャルアイドル2名が登壇したのだが、実際にこちら(東京)で見られるのと上海のとでは、動きが同時!タイムラグもなく、本当に同時に同じものを見ている、見ることができる。しかも人間(笑)の司会者と普通にやりとりするアイドル2名。

東京、上海からステージに出演。
東京会場で上海会場紹介。

こちらが拍手すれば、リアクションをする、まさに21世紀のライブ。講談社より「海外と違和感なく繋がれる」とアナウンス、実際に今回のお披露目では上海と繋がっていたので、夢ではなく現実。
VAPOLLO THEATER(ヴァポロシアター)』と提携するが、xRライブに多数の実績を持つクリエイター集団VAPOLLOが、上海で運営するVTuberに特化した中国初のARライブシステム常設シアター。
今回のTheater Mixaとの提携から始まり、LA、NY、パリ、ソウル、バンコク等に提携シアターを広げ、世界複数都市同時ライブを実施できる体制を構築していく予定。メタバース空間上のライブ会場「バーチャルVAPOLLO」の構築や NFTやAIを使ったVTuberプロデュース事業も展開予定。

すでにここ「Mixalive TOKYO」では様々なイベントやライブ、演劇が行われているが、「XRとリアルと半々ずつやりたい、合わせて年間60本、普通にやりたい」と今後の展開に意欲を見せた。
さらに、最先端のXRライブコンテンツを提供する事業者には、仮設設備の設置無しで演目上演やイベントを手軽に開催できるようにしたい、とのこと。XRライブ設備の充実により、リアル&リモート、さらにはXRライブ演目までコンテンツ面、技術面ともに「Mixalive TOKYO」がサポート、21世紀型のエンターテインメント、ハイブリッドシアターとして新しいものを今後提案していくとのこと。まずはこの目で確かめてみよう。

Mixalive TOKYO公式サイト:https://www.mixalivetokyo.com
VAPOLLO公式サイト:http://vapollogroup.com
NHOT BOT公式サイト:https://virtual-cinderella.jp/s/vtcpr/?ima=3358