DIAMOND☆DOGS 20th Anniversaryが開幕。
2003年4月24日、DIAMOND☆DOGS博品館劇場に初見参、公演タイトルは『未完成』。
20代半ばのリーダー東山義久を筆頭に集まった5人のダンサーと2人のボーカリスト。
この『未完成』のタイトル通り、経験の浅い7名の若者たちが、自分たちがやりたい、自分たちが面白いと感じるステージを自ら創らんと、無謀とも思える航海に漕ぎ出した瞬間。あれから20年。様々な経験を積んで、単なるダンサー、ボーカリストに留まらない表現者、創造者へと成長。
20周年の節目の公演『Le Pont de l’Espoir』では、一部で20年の軌跡を遡り、二部ではお馴染みのミュージシャンを交えた、血沸き心躍るライブをお届け。カーニバル、愛と真心を込めた感謝祭。
始まり、ゆっくりと客席通路からリーダーの東山義久が登場する。そしてステージには6人。7人が揃い、初っ端からテンションアップ。白い衣装に身を包み、歌い、踊る、一人一人の見せ場もあり、早くも会場はヒートアップする。そして次から次へと繰り出されるパフォーマンス。
彼らの20年間、長く彼らを見守ってきたファンには、脳裏にいろんなシーンが蘇ることだろう。ジャージーな楽曲、また妖艶なシーンもあったり、あるいはタンゴの場面もあったり。DIAMOND☆DOGSのショーの数々、スピード感のあるステージングで、あっという間のおよそ55分間、ラストのシーンのタイトルは『未完成』こだわりを感じる。
20分の休憩を挟んで、一転してライブ感満載の構成。歌唱、ダンス、バンドメンバーの演奏タイムもあり、エネルギッシュな時間。ペンライト、クラップOKなシーンもあるので、ここは客席と一体になって!しかも1回だけじゃないので!!なお、オリジナルのペンライトはロビーで販売、ちょっと可愛いデザインなので!
そして懐かしいナンバー、エアで口ずさんでも。振り付けも「ここでみんな集まって…」と脳内で先に動きが蘇る(笑)。キャッチーなメロディ、”お約束”の曲も登場。一旦、幕となり、だが、ソッコーで再び登場、揃いのTシャツ、背中にはメンバーの名前が入っている。歌唱、ダンス、肩を組んだり、DIAMOND☆DOGSらしい親しみのある空気感を醸し出す。パンフレットには2003年当時のプロデューサーと演出家の文章が掲載されている。どちらも故人となられているが、それを読むと「新しいことをしよう」「誰もやったことのないことをしてみよう」という熱い思いを感じる。20年もの間、メンバーも入れ替わったり、そして哀しい別れもあり、それでも志は変わらない。
コロナ禍でも休まず、前進し続けていたDIAMOND☆DOGS、客席通路を走り抜ける場面もあり、物理的な風のみならず、彼らの気持ちが風に乗って通路に。公演は7月5日まで。なお、アフタートークも用意。東山光明、大村俊介[SHUN]、小寺利光、濃いトークを期待したい。タイトルの”Le Pont de l’Espoir”、フランス語で「希望の橋」という意味。
概要
日程・会場:2023年6月29日(水)~7月5日(水) 博品館劇場
出演
DIAMOND☆DOGS
東山義久 中塚皓平 和田泰右 咲山 類 廣瀬真平 新開理雄 Homer
Musician
Bass 蛇石 徹
Drums 井上順乃介
Guitar 三輪達宏
Keyboard 吉田 蒼
構成・演出・振付: D☆D
音楽: NASA/TAKA/la malinconica
振付: SHUN/木野村温子
トータルアドバイザー: 宗田梁市
アーティストマネジメント: サンカラーズ
プロデューサー: 栫 ヒロ
企画・製作:博品館劇場/M・G・H