劇団ハイワイヤ 新作公演『 トラ 』開幕 主宰 ・ 高畑裕太 、ヤマダ役 ・ 大河日氣 コメントも到着

初日、無事に開幕。
公式舞台写真と 主宰・高畑裕太、ヤマダ役・大河日氣、コメントも到着。

主宰・作・演出 高畑裕太 コメント
旗揚げから2年が経って、ようやく公演が打てた事に深い感動を覚えていま す。旗揚げ公演『ジャム』を苦渋の想いで中止にして以降、毎日ハイワイヤの 事を考え続けて、周りに支えられながらここまでこれました。 この作品に関わってくれた皆様には、どれだけ深く感謝しても足りないくらいです。
今作は「イジメ」がテーマとなっていて、私が中学時代に体験した事が反映されております。当時を思い出すと、今でも新鮮に痛みを感じられます。しかし、どこか懐かしく、また実に滑稽で可笑しな日々でもあったとも思えます。 そしてあの時間を一緒に過ごした同級生は今どんな人生を歩んでいるんだ ろう。と感慨にも耽ります。
私としては、未熟ながらも見解を大きく拡げた上で「イジメ」を題材としたこの物語を『喜劇』に位置付けました。そこには過去の出来事で苦しんでいる 方の「希望」を願い、今、身の回りにいる大切な人の繋がりや、家族とのルー ツをふと思い返せる様な物語であって欲しいという想いがございます。 そして何よりも、目の前で畝り蠢き続ける世界を純粋に楽しんで頂く事、登 場人物たちの色鮮やかな心や、個性を通して、私たちの人生は常に移り変 わっていて、豊かである事を感じて欲しいという想いを馳せて、創作いたし ました。
この作品が私たちハイワイヤの2作目であり、1st highwire actです。 是非お楽しみ頂ければと思います。

ヤマダ役・大河日氣 コメン
初日が無事終わりました。 多くのお客様の反応を見させて頂いて、自分たちがやってきた稽古は間違っていなかったと思える様な作品になったと感じています。 今までないくらいやり甲斐のある役です。常に心を震わせて舞台に立って ます。
『トラ』という作品は、誰もが通ってきた光景が所々にあります。 きっと多くの方の心を揺さぶる作品になっていると思っております。 1人でも多くの方に観て頂きたいと思います。下北沢シアター711でお待 ちしております。

イントロダクション
ヤマダは中学時代に激しい「イジメ」の被害に遭った。学校では人間以外の名前を代わる代わるつけられて、同級 生たちから「人」として扱ってもらえなかった。彼はやがて「トラ」という、「虎」ではない謎の生物に扮したまま毎日を 過ごさなければならなくなった。
「イジメ」はどんどんエスカレートしていき、家族や、周りの大人の誰からも、自分の状況を理解してもらえなかった ヤマダは、ある日を境に自室に引きこもって、唯一自分を受け入れてくれるネット社会に依存し始めた…。

概要

ハイワイヤ 新作公演 『トラ』
作・ 演出 : 高畑裕太
日程・会場:2023年6月28日(水)~7月2日(日) 下北沢シアター711

公式サイト:https://haiwaiya.yutatakahata.com/tora

撮影:阿部裕介(YARD)