ポルノグラフィティ新藤晴一 初のミュージカル制作 a new musical『ヴァグラ ント』稽古快調

ポルノグラフィティ新藤晴一 初のミュージカル制作<プロデュース・原案・作詞・作曲> 、a new musical『ヴァグラント』
日程は2023年8月19日~31日、東京・明治座。9月15日~18日 大阪・新歌舞伎座。

新藤はポルノグラフィティの楽曲の歌詞の多くを手がけ、自身以外のアーティストへの歌詞提供を手がける他、音楽の枠を超えて小説を2作出版するなど、言葉を使ったクリエイティブの才能が高く評価されている。コロナ禍の最中に脚本・演出の板垣恭一と共に1年以上かけてプロットや脚本を練り上げてきた。先日公開されたティーザー映像で、新藤作曲のインスト楽曲とともに、大正時代の作品であることや、一部の登場人物が明かされた。個性豊な俳優陣が集結し、物語を彩り、本作を盛り上げる。

収録風景。

100年前の日本をメタファーに、彷徨う(=ヴァグラント)ものたちを描くオリジナル・ミュージカルとなる。
猛暑、某日、公開稽古取材会が行われた。初日まであと少し、連日白熱した稽古を行ってきたが、今回、その稽古が披露された。

披露されたのは4曲。
M0「オーバーチュアー」〜M1「祝い唄」
物語の冒頭、新社長政則(水田航生)の就任式を祝うマレビトの佐之助(平間壮一)、桃風(美弥るりか)と列席者たち。乾杯したり、楽しげな楽曲。

M6「桃風の啖呵売」
桃風(美弥るりか)が蚤の市で香水をヤマの女達に売るシーン。色とりどりの香水の瓶、美弥るりかが勢いよく。

M7「月の裏側」
それぞれの立場で苦悩する幼馴染の三葉トキ子(小南満佑子)、弓削政則(水田航生)、山崎譲治(上口耕平)が幼い頃の約束を思い出す。

M17「ヴァグラント・シンフォニー」
効率を上げるために爆薬を増量した鉱山で大事故が起こってしまう1幕ラストの曲。

順調な仕上がり、多彩な楽曲、公演は間近。
ちなみにキャストお気に入りの曲は、
廣野凌大
1幕M11「おふねのえんとつ」
美弥るりか
1幕M3「マレビトの矜持」
平岡祐太
2幕M18「あんたに聞くよ」
小南満佑子
2幕M22「丸をつけましょう」
山口乃々華
1幕M8「私を見ないで」

稽古の前に簡単な会見が行われた。
プロデュース・原案・作詞・作曲を担う新藤晴一と脚本・演出の板垣恭一、キャストは平間壮一・廣野凌大(W キャスト)、小南満佑子・山口乃々華(W キャスト)、平岡祐太 美弥るりか。皆、揃いのTシャツで。
新藤晴一は「稽古も1ヶ月以上経過いたしました、いい感じで」とコメント、稽古は順調に。主演の平間壮一は「あと2週間ですが、目の前のことが…」とコメント。新しい作品へのチャレンジ、同じくWキャストの廣野凌大は「とにかく観に来てください!観ればわかるんですよ」とアピール。ちなみに今日の揃いのTシャツ、平間壮一のデザインであることが廣野凌大から”発表”。小南満佑子は「Wキャストなので、全然違うんです」とWキャストならでは。「カンパニーみんなでさらに、さらに!」とコメント、同じくWキャストの山口乃々華は「日々、仕上げていってます」とコメント。平岡祐太は「初ミュージカルです。日々の稽古、皆さんが調子のいいときは、本当に何回聴いても感動させられます」とコメント、そこに共演者がツッコミを。「調子の悪い時は?」に対して平岡祐太の回答、「調子が悪いときは歌っているなと(笑)」、会場は笑いに。美弥るりかは「主人公の姉貴分です。Wキャストなので同じ役なのに違うんです」とWキャストならではのコメント、ちょっとずつ違った”色”を見せてくれることだろう。板垣恭一は「まだまだ、この先、どうしようかという戦いです」と語る。作品はまだまだよくなる、ということ、初日が楽しみに。
新藤晴一、初のミュージカル制作ということだが、「元々、ミュージカルは好きで、やりたいと思っていた」と語る。つまり積年の夢、それだけに気合いが入る。板垣恭一は「これは上手くいくな、と。(稽古の様子を)関係者が楽しそうに観ている…普通のミュージカルとはちょっと違います」と語る。
また平間壮一は新藤晴一について「舞台を作りたい、という子供心、いつまでも夢を観続けている方」といい、廣野凌大は「愛、伝わるものがある」と語る。このミュージカルで制作された楽曲は20以上、たっぷり。また、聴きどころとして板垣恭一は合唱のところを。また、美弥るりかは「新藤さんは音楽に溢れている」とコメント。新藤晴一は「みんながみんな、スタッフも持てる力を出している」とカンパニーのパワーを強調。
最後にPR。
平間壮一「人の心に刺さる、受け取り方は自由です」
廣野凌大「感じたことをそのまま舞台に。人間が人間であるために人間のパワーを伝える、来てください!」

あらすじ
時は大正。 佐之助(平間壮一/廣野凌大〈ダブルキャスト〉)と姉貴分の桃風(美弥るりか)は、”マレビト”と呼ばれる芸能の民で、めでたいこと や不吉なことがあった場所に赴き、歌や踊りを披露していた。マレビトの仕事は「ヒト様の人生に区切りをつける」こと。それゆえ「ヒト様」と安易に接触することを禁じられている。しかし「ヒトの正体」を知りたい佐之助は、新社長の就任式で招かれた炭鉱の街で、 幼い頃から炭鉱のムラで育ってきた幼馴染の政則(水田航生)、譲治(上口耕平)、トキ子(小南満佑子/山口乃々華〈ダブルキャスト〉)と遭遇したことで、彼らに興味を持ち、ことあるごとに近づこうとする。
それぞれの事情を抱え、背負う運命に苦しむ幼馴染3人と、マレビトとして生きるために「人の正体」を見極めようとする佐之助の運 命が交錯したとき、米騒動という市民運動の影響を受け大きく揺れるこのヤマで、多くの坑夫たちを巻き込んだ騒動が発生する。
悪い過去が暴かれ、今を見失い、未来がおびやかされても、ヒトは戦い続けることが出来るのか。
100 年前の日本をメタファーに、彷徨う(=ヴァグラント)ものたちを描くオリジナル・ミュージカル。

配役
平間壮一・廣野凌大 :佐之助(“マレビト”と呼ばれる芸能の民。マレビトの掟を破って、出会ったヤマの人々の問題に首を 突っ込んでいく。)
小南満佑子・山口乃々華:三葉トキ子(炭鉱の私設取締隊の隊長。10 年前に親を殺した犯人を探し続けている。)
水田航生 :弓削政則(三ツ葉炭鉱の新社長。理想に燃える反面、会長である父親には逆らえず思い悩んでいる。)
上口耕平 :山崎譲治(ヤマの炭坑夫。無産運動の影響を受け、炭鉱の労働環境を良くしようと会社に抗議を続けている。)
玉置成実 :アケミ(炭坑夫たちが集まる酒場「ル・ラパン」のママ。政則とは異母姉弟。)
平岡祐太 :健三郎(酒場「ル・ラパン」に金の無心に現れる坑夫。先代の会長との繋がりを常に匂わせている。)
美弥るりか :桃風(佐之助の姉貴分にあたる“マレビト”。佐之助に振り回されて散々な目に合いながらも彼を見守り続ける。)

公演概要
a new musical「ヴァグラント」
プロデュース・原案・作詞・作曲:新藤晴一(ポルノグラフィティ)
脚本・演出:板垣恭一
出演:
平間壮一・廣野凌大(W キャスト)/小南満佑子・山口乃々華(W キャスト)
水田航生 上口耕平 玉置成実 /平岡祐太 美弥るりか
宮川浩 大堀こういち 吉田広大 遠山裕介 加藤潤一 礒部花凜 大月さゆ
山田裕美子 酒井翔子 杉山真梨佳 大泰司桃子 大川永 松村曜生 辰巳智秋 宇部洋之 大村真佑 りんたろう 荒川湧太 吉見彗 杉山穂乃果 脇山桃寧(子役トリプルキャスト)
東京主催:アミューズ/明治座
大阪主催:新歌舞伎座
企画・製作:アミューズ

公式 HP: https://vagrant.jp/