5月2~6日に東京・池袋の東京芸術劇場シアターウエストで上演される『天狗 ON THE RADIO』(大浜直樹作・演出)の公開稽古が、令和初日となる5月1日に行われ、出演者たちが舞台にかける意気込みを語ってくれた。
[緒月遠麻]
大浜さんの作品の特徴は、〝掛け合いの芝居〟だと思うんです。ですので、役の心はもちろんなのですが、特に芝居のテンポを大切にして、お稽古を重ねてきました。私のモットーである、〝嘘のない芝居〟を心がけて、精一杯大切に演じていきたいと思います。
[池田 努]
今日から令和。まさに今しかできない舞台なんです。鮮度がすごい! この鮮度を楽しんでいただきたい。「自分の演技をせず、人を感じて」という大浜さんの作品ですから、役者が一致団結しているライブ感も味わえます。笑って泣ける作品をぜひ見に来てください。
[藤田奈那]
楽屋で自分の靴につまずいて転ぶくらい、緊張しています。この素敵な作品を通して、いかにリアルに見せるかということを学びました。AKB48を卒業して初めての舞台。令和のスタートと一緒に、自分の第二章が始まりますので、気合を入れて頑張りたいと思います。
[モロ師岡]
令和になった今こそ、見てもらいたい舞台です。平成を振り返る舞台、いきなり振り返ります。時のつながりと人のつながり、ですよ。コメディーですからね、皆さんの足をひっぱらないように、いかにキラーパスを出すか。私は受け取らず、投げっぱなしです(笑)。
<あらすじ>
地方の小さな町、天狗町。この町にあるコミュニティFM局『てんぐFM』。地元の住人達によって平成6年に始められ、育まれ、愛されてきたが、資金難などにより継続は困難と判断され、廃局が決定。25年の歴史に幕を閉じる事となった。それでも局のスタッフたちはいつかの復活を信じて最後のイベントに向けて動き始めるが、その頃不祥事により追い込まれていた町長の三根が『てんぐFM』を利用してイメージ回復を図ろうと目論む。そんなある日、一人の女が局を訪れた。女の名は香坂ナギサ。東京でラジオパーソナリティーをしているその女は天狗町出身で、故郷のFM局がなくなる事を知り、戻ってきたのだった。町で唯一人の有名人に、局のディレクター矢崎は、最終放送への出演を打診するが・・・。
【公演概要】
タイトル:舞台『天狗 ON THE RADIO』
日程・場所:2019年5月2日〜5月6日 池袋・シアターウエスト
作・演出:大浜直樹
出演:緒月遠麻、池田努、藤田奈那、モロ師岡、他
主催:ものづくり計画
公式HP:http://tengu.mono-dukuri.com/