好評につき、第二弾『体内活劇「はたらく細胞」II』が上演中だ。初演も観客参加型であったが、今回は、さらに参加できる（させられる）！
まずは前説、仲間が増えて大喜びのインフルエンザウイルス感染細胞（髙木 俊）、黄色ブドウ球菌（小玉久仁子）、肺炎球菌（澤田拓郎）が、悪者らしく！出てきてコール&レスポンスの練習を！そして今回は前回にはない『参加』、入り口でお面が配られるが、これをかぶるところがあるので、そのかぶるタイミングを稽古。映像の合図があるので、ここはちゃんと参加したい。一通り、終わったところで、可愛い血小板（田中紗羽 、木村奏南）が登場して彼らをぐるぐる巻きにして「よいしょ、よいしょ」と！可愛く退場！もう可愛すぎて、悪役たちはすっかり影が薄くなる瞬間だ（笑）。
そして『本編』が始まるが、ここで細胞たちの役割もここで映像で示されるので、原作がわからなくても大丈夫。赤血球（川村海乃）は相変わらずのドジ、白血球(好中球)（北村 諒）は相変わらず刀を振り回すし、キラーT細胞（君沢ユウキ）は雄叫び、上腕二頭筋を誇示する。１階の客席中央通路に『お立ち台』があり、観客にいろいろと絡んできたりするので、絡まれたら素直に応じよう（笑）。そして・・・・２階席も油断できない、キャストが・・・・・もしかしたらあなたの背後に！前回同様に劇場全体が『体内』という設定なので、観客は『細胞』なのである。そして、合図でお面をかぶって！客席の様子は映像で映し出されるので！
それにしても体内は大忙し、所狭しと細胞たちが走り回り、叫ぶ。実際の体内も細胞たちが忙しく働いているので、実は誇張ではなく、あらゆる『敵』から体を守っているのだ。早くもインフルエンザ流行のニュースが出ているが、ここでも！もちろんインフルエンザウイルス感染細胞大活躍（!?）、体内は一難去ってまた一難！がん細胞（山田ジェームス武）も！ 一般細胞（杉江大志）はワラワラ、ドタバタ、その挙動もいちいちおかしく、笑ってしまう。そして体内の細胞が一丸となって！あっという間の２時間の１幕もの。これから風邪が流行る季節、見終わったあとはうがいと手洗いは忘れずに！
ゲネプロ前に囲み会見が行われた。登壇したのは白血球(好中球)役の北村 諒、 赤血球役の川村海乃、キラーT細胞役の君沢ユウキ、一般細胞役の杉江大志、インフルエンザウイルス感染細胞役の髙木 俊。
まずは挨拶、
「やっと劇場にこれました。稽古場だと想像でやっている部分やこの作品はお客様と作るシーン、空気感がすごく大事だと思うので、やっとお客様と一緒にこの舞台を完成に持っていけるんだなと思うとワクワクします。楽しみです！」（北村 諒）
「お客様とからむところもありますし、テンポと笑いと・・・・・あとはインフルエンザがいじり倒すので、それが楽しみで！」（川村海乃）
「お客様、一般細胞のみなさまが劇場にきてからが完成なので、Tシャツの色でね、赤なら赤血球、意識して・・・・インフルエンザなら強制的に僕たちからボコボコにされるので（笑）、そういう楽しみ方ができるのでワクワクしています」（君沢ユウキ）
「稽古場でやっててイメージしかなかったのが、照明とかが入って形になっているので、お客様がどんな反応を返してくれるのか楽しみです。ドキドキしています！」（杉江大志）
「去年に引き続き、インフルエンザで出演しています。やるからには！去年は大好評だったのですが、今年も！さらに超えるぐらいの作品になっています・・・・僕としては油断しているお客様をいじって！いじって！いじって！」（髙木 俊）
また、稽古を通じて新しい発見があったかどうかについて川村海乃は「稽古場で、君沢さんにめちゃめちゃ熱血な応援をしていただいて（笑）、『いいぞ、頑張れ！』みたいな（笑）、『仲間だな、私たち』みたいな（笑）、活性化しました」それを受けて「よかった（笑）、ばい菌を倒す役なのでアクションが多いのですが、赤血球とかを守る、それが連携した稽古だったなと」と君沢ユウキ。北村諒も「ここ、こうした方がいいよって声かけあえるチーム」とコメント。
今回の見所については髙木 俊は「敵が増えています（インフルエンザウイルス感染細胞から見ると仲間）、どういう感じで出てくるのか、発表されてないところもあるので！」また白血球と赤血球の関係性にも注目。「ほのぼのしています」と高木 駿。また新キャストと引き続きのキャストの『化学反応』も！
最後に
「劇場が体内という設定ん青で一人一人、細胞になった気分で！ウイルスから逃げたり！怯えたり！」（髙木 俊）
「演出にいろんなサプライズがあります。くるだけで楽しめる作品です。迷っていたら、ぜひ劇場で！生で体感して！」（杉江大志）
「楽しんで笑って！最後に勉強になります。子供席があります。子供の頃、よく見ていました。いつか学校公演とかの欲望もありますので！まずはこの公演を！」（君沢ユウキ）
「お客様と絡んで、お客様からもらって、渡せるように頑張ります。生の独特の楽しみ方がありますので！」（川村海乃）
「体感できることが一番の魅力です。漫画の原作も読んで楽しくって！勉強できる！体感しながら勉強できる！こんな・・・・いいんですか？遊園地行ってて勉強できる！ぜひ劇場に！お子さんとか！舞台上の僕たちは死ぬ気で戦っていますのでお楽しみに！」（北村諒）
なお、千秋楽公演、ニコニコ生放送にて独占有料生配信が決定、また早くもDVDとBlu-ray(2020年３月25日）も発売が決定！
＜あらすじ＞
人間の体内におよそ37兆個 あるといわれている細胞たち。
白血球、赤血球、血小板、マクロファージ、記憶細胞、キラーT細胞、
NK細胞、B細胞、マスト細胞etc…
今日も彼&彼女たちは体内を舞台に奮闘中。
一人立ちを目指し循環器を自分の力で巡ろうとしたり、
それをこっそりサポートしようとしたり、
襲来してきたウイルスを撃退すべく古の記憶を呼び覚まそうとしたり…
さらには、一般細胞が迷子の乳酸菌を拾ったことから始まる“腸”大冒険もあったり！
道中では遭遇する菌やウイルスたちとのバトルに加え、
あの最強の敵が再び白血球（好中球）たちの前に立ちはだかる――
【公演概要】
日程・場所：2019 年 9 月 27 日(金)~10 月 6 日(日) 会場:シアター1010
キャスト：
白血球(好中球):北村 諒 赤血球:川村海乃 / キラーT細胞:君沢ユウキ /
一般細胞:杉江大志 がん細胞:山田ジェームス武 B細胞:糸川耀士郎 記憶細胞:北村健人 / 制御性T細胞:甲斐千尋 樹状細胞:川隅美慎 NK細胞:宮原華音 血小板:田中紗羽 木村奏南/
アンサンブル:髙久健太 菅野慶太 福田圭佑 前田りょうが 相田真滉 高橋 凌 網代将悟 栗本佳那子 松田祐里佳 田中里奈 柿の葉なら /
化膿レンサ球菌:増田裕生 インフルエンザウイルス感染細胞:髙木 俊 黄色ブドウ球菌:小玉久仁子 肺炎球菌:澤田拓郎
スタッフ
原作:清水 茜(講談社「月刊少年シリウス」連載)
演出・脚本:川尻恵太(SUGARBOY)
制作:トライフルエンターテインメント
主催:体内活劇「はたらく細胞」プロジェクト(アニプレックス/トライフルエンターテインメント/講談社)
公式HP：https://hataraku-saibou.com/butai/
©清水茜／講談社 ©清水茜／講談社・体内活劇「はたらく細胞」プロジェクト 2019
